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【75年ぶり路面電車】宇都宮芳賀ライトレール運行開始!新たなLRT営業初列車
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東北新幹線全ての列車が停車します、さいたま市の大宮駅に来ました。
今日は大曲花火大会の開催日、秋田新幹線大曲駅に向かっては数々の臨時列車が運行されます。
今回ご紹介するのはその一つ、はやぶさ・こまち285号です。
注目すべきはその停車駅、上から2段目が該当します。
大宮から仙台まではノンストップで結んだのち、くりこま高原駅以外は全駅停車。こまち号は盛岡駅まで運行のはやぶさ号から連結を外し、秋田新幹線の駅には全駅停車です。
定期列車でも朝夕に1日1往復だけ、雫石駅以外全停車のこまち号があります。
しかしこれは仙台発着、関東から仙台まで飛ばした後ほぼ全停車のこまち号は中々見られません。
そんな途中からハッキリ色を変えてしまう臨時新幹線こまち285号、普段では味わえないちょっと不思議な運行をお楽しみください。
この列車は上野駅始発の新幹線、東京駅まで行くとホームがいっぱいになるので、特に臨時列車では上野発着の便も設定されます。
秋田新幹線で走るE6系新幹線を先頭に、こまち285号秋田行きが入線して来ました。
この通りはやぶさ285号盛岡行き、緑色のE5系新幹線と連結しています。
はやぶさ号を利用される方もいらっしゃいましたが、こまち号の方が長い列を成していました。今日は満席での運行で、2日前に指定席を取った時も1席しか残っていませんでした。
行先方向幕でも「次は仙台」の文字、はやぶさ・こまちにとっては何の変哲もない表示です。しかし、仙台駅から先はほぼ全停車、一風変わったこまち号へ仕立て上げられます。
秋田新幹線は在来線の線路を走るミニ新幹線、車体の大きさが小さく新幹線ホームでは隙間が空いてしまうため、このようなステップが設けられます。
09:09 大宮駅 発
時刻通り大宮駅を発車。次16番線に来る列車は10:02発で、団体列車とのことです。花火大会に関係しそうですが秋田新幹線には入らず、盛岡止まりというのがちょっと気になります。
通常通り自動放送が流れまして、はやぶさ号盛岡行きとこまち号秋田行きと放送されました。
英語放送では各停車駅の案内もあったので、そちらをお聞きいただければと思います。
それまで最高速度275km/h近くで走っていたのですが、100km/h近くにまでスピードを落としました。
小山駅で特に待避している新幹線は見られなかったので、4分前に発車したはやぶさ・こまち9号が詰まっていたのでしょうか。
小山駅を過ぎれば、再び最高速度へ戻ります。
そして今日は全国の鉄道イベントで一番アツいでしょう、宇都宮駅を通過します。宇都宮芳賀ライトレールの開業日で、一から新しい路面電車が開通したのです。
東北の地へ足を踏み入れ、福島県の主要都市にあたる郡山駅も通過しました。
やはり最高速度320km/hまでは行かず、先行する新幹線との間隔が影響している印象でした。
まもなく仙台駅に到着です。
右手の東北本線を貨物列車が走行中、東北本線支線の貨物線を通って仙台貨物ターミナルへ向かいます。東北新幹線は仙台駅に寄るのに急カーブする必要があり、この貨物ターミナル周辺に設ける案も存在しました。
信号待ちのため一旦停止しつつ、仙台駅に到着です。
ここから先はほぼ各駅停車になるので、前方の新幹線に気を使わずスピードを出せるものと思われます。
仙台駅を出発。
肉声放送により各停車駅の到着時刻が案内されました。
すぐに次の古川駅に到着。くりこま高原駅には停車せず、次の停車駅は一ノ関駅となります。
向かい側ホームにはE6系新幹線の回送列車が停車中でした。
古川駅に停車したことで列車間隔が開いたのでしょう、明らかに速度が上がって、最高速度320km/hで走っています。
仙台〜秋田で唯一の通過駅、くりこま高原駅を通過しました。
通過時刻は10:40、後続のやまびこ53号の発車時刻は11:13と十分間隔は空いており、特に後続新幹線は迫っていません。
この駅だけ通過する理由はよく分かりませんが、単純に利用者が少ないからでしょうか。途中はやぶさ号に追い抜いてもらうのに、多少通過駅を設定する必要があったのかもしれません。
宮城県から岩手県に入り最初の停車駅、一ノ関駅に到着です。向かいからやまびこ56号が入線して来ました。
次の水沢江刺駅は通過線の無い駅です。
開業当初は12両編成対応ホームでしたが、今回のような17両編成の新幹線が来るようにもなって、延長が施されています。
横手駅へ北上線が分岐する、北上駅に到着。
東京から秋田においては、秋田新幹線が走る田沢湖線経由よりも、北上線経由の方が距離が短いです。しかし、田沢湖線沿線の方が田沢湖、角館、大曲といった観光地が多く、トンネルも電化規格で掘削されていたことから、北上線は秋田新幹線のルートに選ばれませんでした。
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ここで5分ほど停車しまして、後続のはやぶさ11号新青森行きに追い抜かれます。
北上駅から12.5kmしか離れていない新花巻駅にも停車、やまびこ58号東京行きとすれ違いです。この駅も真ん中に通過線が無く、ホームに面した線路を320km/hで通過していく光景を見られます。
盛岡駅に到着。ホーム上発車標の表示はこまち285号だけになり、停車駅は雫石,田沢湖,角館,大曲,秋田です。
11:32 盛岡駅 発
はやぶさ号との連結を外し、こまち号が出発。東北新幹線から分岐しまして、ここからは秋田新幹線に入ります。
秋田新幹線は田沢湖線の線路を使ったミニ新幹線です。盛岡までは東北新幹線の線路上を走行しますが、これより先はあくまで在来線特急の扱い。そのため普通列車のように地上を走っています。
また、田沢湖線は全線単線であり、反対方向の列車と行き違いが必要です。大釜駅でこまち18号と行き違いのため停車しました。
今日はちょっと雲が厚かったですが、岩木山も見ることができます。
次の停車駅は雫石駅です。
普段こまち号は1日4往復しか停まらない駅ですが、今日は臨時列車が数多く設定されており、停車本数が増加しています。
雫石駅では4,5人ほど下車されました。盛岡からの普通列車がそれなりに走っているので、特にこまち号が停まらなくてもそんなに影響無いのでしょう。
ここから岩手県と秋田県の県境区間へ、普通列車は一日数本しか走らないところになります。
駅を設置する必要もない山の中には、大地沢信号場が設けられています。駅だけでなく信号場でも新幹線や普通列車の行き違いが行われるのです。
3,915mの仙岩トンネルで秋田県へ抜けます。地上区間はカーブが連続してスピードを落とす必要がありましたが、ここは秋田新幹線らしい走行を見せてくれるところです。
山深いところですが線路沿いは渓谷になっており、覗き込んだところの景色は非常に良いです。
秋田県に入りまして、田沢湖駅に到着。
こまち22号東京行きと行き違います。さらに奥には田沢湖線普通の回送列車も停車していました。
並行する道路では観光バスが走っており、大曲花火に行くんだろうなと勝手に予想します。
田沢湖線の最高速度は130km/h、全線高架などの高規格路線でない限り、在来線の限界です。
角館駅ではE6系新幹線回送列車と行き違います。秋田県北部の大館市までを結ぶ、秋田内陸縦貫鉄道の乗り換え駅です。
次は花火大会最寄駅となります、大曲駅に到着です。
秋田新幹線の臨時列車では大曲発着こまち号も設定されますが、この便は秋田行きでした。
向かいにはこまち24号東京行きが止まっており、ここで行き違いを行うことになっています。
当然ですがここでの下車客が非常に多く、お客さんはほとんど降りてしまいました。秋田駅まで行く乗客はまばらです。
12:49 大曲駅 発
田沢湖線は大曲駅で終わりまして、進行方向を変えて奥羽本線の区間に入ります。お隣の線路は新幹線の線路幅より一回り狭い、在来線の線路幅です。
この通り在来線部分にだけホームが設けられており、その横を秋田新幹線は颯爽と通過していきます。
神宮時駅〜峰吉川駅は三線軌条になっており、この区間であれば新幹線同士のすれ違いもできます。
羽後境駅にて行き違いのための運転停車が行われます。
普通列車横手行きとすれ違いましたが、線路が隣り合っているだけなので関係ありません。
LEDが切れるので白飛びしてしまっていますが、行き違ったのはこまち352号大曲行きです。秋田駅からひと駅で終点になります。
お互いに一時停止くらいの停車時間、すぐにお互い発車していきました。
あっという間でカメラに収めることはできませんでしたが、特急いなほのE653系が大曲方面へすれ違って行きました。大曲花火への団体臨時列車とのことです。
和田駅で運転停車しまして、こまち28号東京行きと行き違いました。これが最後の行き違い待ちとなります。
まもなく終点の秋田駅に到着です。
五能線で活躍したキハ40・48形気動車が止まっており、まだここにいたのかとびっくりしました。
もう少し進むと秋田新幹線もたくさん止まっている区画に。これでも今日は多くの車両が稼働しているはずです。
13:26 秋田駅 着
こまち号は在来線特急列車として、ホームの一角に入線します。奥には五能線の観光列車リゾートしらかみ号青池編成が止まっていました。
上野駅からの所要時間は4時間38分、ほぼ各駅停車ということでかなりの時間かけて到達しています。
東北秋田新幹線沿線から大曲へお客さんを運ぶ役割も果たす、時間はかかりながらも大切な臨時列車でした。
花火10号なる直球な普通列車も設定されており、なかなか面白かったです。実際には特に何の変哲もない普通列車で、行き先とともに分かりやすくしているみたいでしたが…。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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