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【途中からほぼ各駅停車】大曲花火臨時こまち285号 特別な停車パターン
東北新幹線全ての列車が停車します、さいたま市の大宮駅に来ました。 今日は大曲花火大会の開催日、秋田新幹線大曲駅に向かっては数々の臨時列車が運行されます。 今回ご紹介するのはその一つ、はや ...
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8月最終土曜日に開催されました大曲花火大会。特にお客さんが集中する帰りには夜間多くの臨時新幹線が運行され、非常に注目を浴びるところです。
大曲へ向かう方向についてはある程度分散しますが、それでも臨時新幹線は運行されます。前回は仙台までノンストップ、途中からほぼ各駅停車という、普段では見られない停車パターンのこまち号をご紹介しました。
今回取り上げるのは秋田新幹線「大曲行き」。終着駅である秋田駅のひとつ手前で終点を迎える、大曲に乗客が集中するからこその行先となります。
定期列車では存在しない行先の、こまち大曲行き。一体どんな運行を見せてくれるのでしょうか。
大曲発着のこまち号は何本か運行されますが、その多くが盛岡〜大曲での運行となっています。
秋田新幹線は在来線の線路上を走るミニ新幹線、あくまで在来線特急ということで、これらは盛岡駅地上の在来線ホームを発着します。
ぜひその様子も見てみたかったのですが、スケジュールの都合上今回ご紹介するこまち287号大曲行きに限っては、東京駅からやってきます。盛岡までの停車駅は、東京、上野、大宮、仙台で、通常のこまちです。
東北新幹線を走ってきまして、新幹線ホームへ入線です。
通常ほとんどのこまち号は、はやぶさ号と連結して走ります。しかし、今回の便に関しては連結等行われておらず、こまち号単独でやってきました。
行先表示器はこの通り「大曲」、普段と全く同じように表示できています。
一方でホームの各停車位置頭上に設置されている表示器では、行先のところが空欄になっていました。
こまち号は全車指定席であり、臨時新幹線であっても同様です。今回は直前に指定席を確保しまして、これが最後のひと席でした。
デッキや通路に立つことになる、立席特急券が発売されているため、各デッキに10人くらい立っている方がいらっしゃいました。
16:00に盛岡駅を発車しまして、大曲行きこまち号の放送が流れます。
車内表示器でも「大曲行き」とされていまして、しっかりここも対応していました。
「本日は、第95回全国花火競技大会の開催に伴い、大曲駅で20時30分頃から入場規制を行います。」と案内が流れています。これは首都圏の通勤電車内でも表示されていたそうです。
この便は秋田新幹線の駅で唯一、雫石駅は通過しました。普段は1日4往復しかこまち号が停車しないため、ミニ新幹線を含めれば日本一新幹線の停車本数が少ない駅として知られています。
赤渕駅で運転停車しまして、普通列車盛岡行きと行き違います。
大地沢信号場でこまち34号東京行きが運転停車していまして、こちらは颯爽と通過して行きました。
岩手県と秋田県の県境に位置する、仙岩トンネルを走行中です。
現在トンネル前後の山深いところでは速度制限を受けているのですが、新仙岩トンネルという新しいトンネルを掘削する計画もあります。
次の停車駅、田沢湖駅に到着しました。数人程度お客さんの乗降が見られます。
ここでは普通列車の車両、おそらく回送列車とすれ違いました。
田沢湖駅を発車して次の刺巻駅で運転停車、こまち36号秋田行きと行き違います。
まもなく角館駅到着時には、「角館の次は、終点、大曲です。」の表示が流れまして、しっかり終点であることが言及されていました。
角館駅停車中、行き先表示器はこの通りです。
大曲のシンプルかつシンメトリーな字体が、ゲシュタルト崩壊を起こしやすくなっていますね。
角館駅を出発です。
次は終点大曲駅、そして途中行き違いの停車を行うとの放送が行われます。
羽後長野駅にて6分遅れのこまち38号と行き違いました。
続いて羽後四ツ谷駅でも、同じく6分遅れの普通列車盛岡行きと行き違います。
まもなく終点大曲駅の放送が流れました。大曲駅でスムーズな改札を行えるよう、説明が行われます。
到着後は「終点大曲」の表記となりました。
一歩ホームへ出ますと、そこは大変な混雑です。
新幹線に乗っている人がどれだけ多いのか、その輸送力の大きさを思い知らされました。
さらに、秋田方面からも定期列車こまち40号が入線。秋田新幹線は基本的に単線のため、途中駅で行き違いを行う必要があり、大曲駅はその対象になりやすいのです。
ホームには両方面からのお客さんが集中してしまうので、うまく逃していくことが必要になります。
しかも大曲駅の新幹線ホームは頭端式で、行く先が一番端っこしかありません。他に出口が無いので多客時には少々大変な構造をしています。
新幹線乗り換え改札について、紙のきっぷは開放された区画を通過します。新幹線eチケット、タッチでGo!新幹線の場合は自動改札機を通ります。
その後は在来線ホームを通って、連絡通路を登ることに。
常設改札口は連絡通路のところにあるのですが、他に1番線ホーム上にも有人の臨時改札が追加で設けられていました。
連絡通路は人で埋め尽くされていますが、ぎゅうぎゅう詰めということはなく、しっかり誘導により統率が取られていました。
他にも案内標識はいつもより分かりやすく、色分けによって強調してあります。
そして駅前ロータリーには各方面へのゲート、列を成すための柵が設けられています。
これがどのように活用されたかは、この日の夜に知らしめられることになりました。これについては仙台行きの最終新幹線こまち288号に乗車した記事がありますので、そちらをぜひご覧ください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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