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現在いるのは夜の東京駅、明日の朝には大分県北部の中津駅に着かなければなりません。
これだけ長距離ともなると、夜行バスでは時間と距離両面からして厳しいもの。
そこで大活躍するのが、お馴染み寝台特急サンライズ号。ご紹介しすぎて、列車入線どころか顔すら撮らないようになってしまいました。
岡山駅から山陽九州新幹線みずほ601号鹿児島中央行きに乗り継げば、東京駅を夜に出発してから最速で九州へ行けます。
また、今回は小倉駅から東九州を縦断する、日豊本線の特急列車に乗車。寝台特急と始発新幹線から乗り継いで、東九州の各都市には何時に着けるのでしょうか。
いつも通り直前にキャンセルを広い、個室シングルを確保できました。
隣の特急ひたち号が、フレッシュひたち復刻塗装か確認するのが癖になっています。今日は偕楽園の梅をイメージしている、紅色の復刻塗装でした。
今回はサンライズ瀬戸シングル下段の喫煙個室、キャンセルを拾うとこれが充てられる確率が一番高い気がします。
東京から岡山駅までは寝台特急サンライズ瀬戸号、岡山駅からは始発のみずほ601号に乗り換え、小倉駅へ向かいます。
姫路駅でサンライズからみずほ601号に乗り換えれば、サンライズの特急料金が乗継割引によって半額になるのですが、朝起きるのが早すぎるのでやめることに。この乗継割引制度は2024年3月15日をもって廃止されるので、注意が必要です。
21:50 東京駅 発
周りの高層ビルの光によって、シルエットを浮かばせる丸の内駅舎。始発の東京駅を出発です。
しばらくすると、品川駅始発の特急ときわ81号高萩行きとすれ違いました。
並行する山手線にはお仕事を終えた方々がたくさん、しばらく並走して追い抜きました。
山手線の新駅として、また奇抜な駅名で一躍注目を浴びた、高輪ゲートウェイ駅。
折り紙をイメージした駅舎はいつも目立っており、サンライズはその近くにある東京総合車両センター田町センターで、さっきまで長いお昼寝をしていました。
品川駅を通過しまして、東京駅で隣に停まっていた特急ひたちと一瞬再会します。
東京駅改札内のNewDaysで、夜ご飯を買ってきました。
1日の終わりくらい、しっかり食べておきたいところですよね。
次の停車駅は横浜駅、到着時には横須賀線を走る成田クスプレス52号と並走することもあるのですが、これだけ乗っていてもタイミング的に見られることは少ない印象。
22:15、横浜駅を出発しました。
関東で停車するのは東京駅と横浜駅のみ、本当に最小限の大都市の駅です。
車掌さんが検札にいらっしゃって、乗車券と寝台券を確認。
東海道本線の中でも海岸ギリギリの区間を走っていきました。
静岡県に入りまして、熱海駅よりJR東日本からJR東海になります。
乗務員さんが交代されるため停車時間が少々長め。ホーム上の自販機へ向かいました。
サンライズの自販機では売っていない、暖かい飲み物を。
実践するのは慣れている方で、乗り遅れないよう注意してください。
丹那トンネルへ入ったところで、ベッドで横になります。
毛布が備えられており、室内にはヒーターもあるのでポカポカです。
沼津駅に到着、お隣にはグリーン車を備えたJR東日本の電車がいました。
ベッドで横になっておきながら眠れない時、深夜にお菓子を食べてしまうなんてことも。
これだけ乗っていてもまだ非日常感は失われていません。
掛川・清水の両方面から終電が到着したばかりの静岡駅、そこに最後の寝台特急がやってきます。
週末だとこの後、沼津から延長運転して静岡まで走る快速列車が最終です。
お茶畑が見渡せるはずの金谷駅周辺は真っ暗、このあたりで眠りに就きました…。
まだ暗いですが朝になり、サンライズは姫路駅に入線中です。
これは姫路乗り換えにしなくて正解、まだしばらく寝ていられます。
次に目覚めさせられたのは、威勢の良いおはよう放送でした。
とっくに岡山県に入っていますが、空色は太陽を呼び起こせなさそうな程暗いです。
身支度をしていたら旭川を渡っており、岡山市中心部へ。
首都圏では9割5分縁の無い気動車が姿を現し、岡山駅に到着です。
6:27 岡山駅 着
岡山駅から先は、サンライズ瀬戸号が連結を外しながらの出発です。
四国へ向かって瀬戸大橋を渡るべく、岡山駅を発車していきました。
停車中の新型車両Uraraは宇野線に入ることがほとんどですが、こちらは瀬戸大橋線に入る児島行きという、珍しいものです。
長さが半分になり、まるで取り残されたようなサンライズ出雲。こちらも後を追って出雲市へ向かいます。
さて、こちらは九州へ向かわないと行けないので、新幹線乗り換え改札へ。
新大阪駅6:00始発のみずほ601号鹿児島中央行きです。
N700系8両編成の新幹線、九州の主要都市へ朝一番に連れて行ってくれます。
今回は指定席、通路側一番前を選択。
もし窓側を選んで隣に来たら、小倉駅で降りる際邪魔になること、通路側でもコンセントがあることからこちらを選びました。
6:51 岡山駅 発
乗り換え時間は24分と十分な余裕をもって、山陽新幹線へ乗り換えることができます。
ここからは在来線特急とかけ離れた、最高速度300km/hで九州へ。
一番前の座席ということで、テーブルは縦長タイプ。
通路側でもコンセントが使えるのは非常にポイントが高く、比較的人気です。
広島県内に入ったばかり、福島市内で太陽が出てきました。
冬場だと寝台特急サンライズで日が出ないこともしばしば…。
マツダスタジアムを横目に、広島駅に到着しました。
広島くらいからお隣にいらっしゃるかと思っていたのですが、結局小倉までお隣に来られませんでした。
東海道新幹線よりトンネルが多いですが、山口県内では田園風景に朝の空が非常に綺麗。
本州最後の駅となる新下関駅を通過しました。
新関門トンネルへ入りまして、本州から九州へ。
すぐに北九州市の都会が現れ、しばらくすると赤い観覧車も見られます。
8:13 小倉駅 着
あっという間に九州のテッペン。みずほ601号は博多駅に8:30着で、大阪から始業前に到着できるという凄まじさです。
小倉駅からは日豊本線の特急へ乗り換え、大分方面へ向かいます。
ここで乗り換える特急列車の正体は…
なんと特急にちりんシーガイア5号宮崎空港行きでした!
この列車は博多〜宮崎空港を結ぶ、日本一長い在来線特急。それ以前に東九州沿いの街を網羅して行きます。
航空機との競争も考慮して、新大阪から東九州の街へ朝一番に行けるようにした結果、みずほ601号と特急にちりんシーガイアが接続。
みずほ601号がサンライズから接続しているので、東京から宮崎まで3列車の歯車が噛み合い、この列車乗継が完成しているようです。
博多駅からやってきました、特急にちりんシーガイア5号。
全区間乗ると5時間48分に及び、グリーン個室やDXグリーンなど設備が豊富な787系電車です。
体を包み込むような、フカフカの座席となっています。
8:34 小倉駅 発
小倉駅で進行方向を変えて、お隣の西小倉駅より日豊本線へ入ります。
豊前海には工業地が広がっており、海上に北九州国際空港が浮かんでいます。
都市部にあって運用可能時間に制限がある福岡空港に対し、海上にあるため深夜帯でも運用可能な強みを活かして、博多→東京の始発、東京→博多の最終を担います。
行橋駅を発車して宇島駅あたり、時間は短めですが、海をすぐ近くで見られる区間です。
山国川を渡ると、ついに福岡県から大分県に入りました。
すぐに到着したのが中津駅。今回の目的地はこちらなので、もう降りてしまいます。
9:08 中津駅 着
このまま乗り続けていたら、大分駅10:03、延岡駅12:07、宮崎駅13:07着です。
大阪〜延岡でも航空機の方が早く着けますが、その差は50分程度なので人によっては鉄道を選ぶ人がいらっしゃいそうなレベルです。
寝台特急・新幹線・在来線特急と乗り継いで、列車単独だけでなく旅客の流れと接続を考慮したダイヤが組まれていることを実感できました。
ここまで便利で発達したネットワークが形成されている鉄道、ぜひご旅行の際には活用してみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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