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【北海道への鉄路!】貨物の大動脈を成す三セク IGRいわて銀河鉄道&青い森鉄道[史上最長片道切符の旅(78)]

2022年11月17日

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秋北バスのみちのく号による、花輪線の代行輸送で盛岡駅に来ました。

盛岡〜好摩は史上最長片道切符のルート外。第三セクターのIGRいわて銀河鉄道で北上し、ルートに復帰します。

 

IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道は元々東北本線です。2002年の東北新幹線開業により並行在来線に指定され、第三セクター鉄道として生まれ変わりました。

 

JRと改札が別になっていますが線路は繋がっており、日常的に本州から北東北・北海道へ向かう貨物列車が行き交います。



12:54 盛岡駅 発

「盛岡駅中央部BL 東京起点496Km615m」と書かれたプレートが貼ってありました。

 

旧東北本線は、東北新幹線の高架に沿って走ります。

 

IGRいわて銀河鉄道の本社は、2015年にお隣の青山駅へ移転しました。

 

右手には綺麗な三角形をした、岩手山を見られます。

 

渋民は石川啄木の出身地として有名な場所です。ただし渋民駅が開業したのは1950年、啄木が作品中で示している停車場は好摩駅です。



JR花輪線が分岐する、好摩駅に到着しました。

特に山間部は収益率の低い赤字ローカル線の花輪線。工事が進んでいるようなので復旧はしそうですが、便利な高速バスの存在により、今後の存続は難しく思います。

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岩手川口駅は2017年に新駅舎がオープンしました。

おしゃれなキャンプ場のテントみたいです。

 

東北新幹線の乗換駅、いわて沼宮内駅に到着です。

東北新幹線の駅で最も利用客が少ない駅として有名ですが、在来線では盛岡〜いわて沼宮内で多くの列車が設定されており、通勤通学圏内になります。

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2022年夏に東北地方を襲った豪雨、沢山のローカル線に大きな被害をもたらしましたが、奥羽本線やIGRいわて銀河鉄道といった貨物幹線でも道床流出などが起こっています。

 

特にいわて沼宮内〜二戸駅で、運休が長く続いていました。



JR時代は奥中山駅だったこの駅、IGR移管と同時に奥中山高原駅へ変わりました。

戦前の頃、元々は中山駅だったのを陸奥中山へ変更するつもりが、「陸」を書き忘れて「奥中山」になったという説が。

 

豪雨被害に遭って道床流出が起きた区間、部分部分でバラストが綺麗になっていて、おそらくここが復旧された部分なんだろうと思われます。

 

小繋トンネルでは、山からの水がトンネルへ流入する写真も公表されていました。

 

向かいからやってきたのは、おそらく北海道からの貨物列車。旧東北本線は東京へ向かう貨物列車の重要なルートであり、その線路使用料が第三セクターの運営を支えているとも言えます。

 

小鳥谷こずや駅では構内の法面が崩壊する被害を受けました。



東北新幹線の駅も設置された二戸駅に到着。

この辺りには「○戸」の地名がいくつもあることで知られています。

 

引き続き馬淵川に沿って、旧東北本線を北上します。

 

金田一温泉駅は非常に大きな駅で、貨物列車を先に行かせることもありました。

 

県境を越えまして、目時駅から青い森鉄道に入ります。乗務員交代等は行われず、この駅発着の列車は設定されていません。

 

三戸駅には特急はつかりだけでなく、寝台特急はくつるが停まっていたことも。

 

諏訪ノ平駅の2番線はかつて待避線として使われていましたが、特急が無くなったことで線路が剥がされています。

 

タコみたいに足を広げた八戸平野、その一本に沿うようにして八戸駅へ向かいます。



14:41 八戸駅 着

IGRいわて銀河鉄道の車両は、青森駅まで乗り入れてきます。それでも県境を越える需用は小さいので、本数は少なめ。

 

八戸駅は八戸市の中心部ではないので、都市規模の割には駅が小さいです。

 

東北新幹線は2002年、八戸駅まで先行開業しました。東京から青森・函館方面へのお客さんは新幹線から在来線特急スーパー白鳥へ乗り換えていたため、乗り換え改札の跡が壁で立てられています。

 

八戸線、IGR、青い森と、夕方の時間帯で色んな列車が横並びになっていました。



17:23 八戸駅 発

ガラス張りの大きな橋上駅舎から、新型車両の703系電車が発車します。

 

三沢駅は特急スーパー白鳥が全て停車していた駅。三沢空港があることでも知られており、この駅の利用は非常に多いです。

 

だいぶ山に入ってきまして、ここ千曳駅は大幹線の秘境駅とも称されます。

 

野辺地駅には日本最古の鉄道防雪林があります。これによって風によって運ばれた沢山の雪から、線路を守っているのです。



夏泊半島を越えまして、右手には綺麗な陸奥湾が広がります。

空は一面の雲ですが、そこから夕陽が逃げてきているみたい。

 

浅虫温泉駅には特急が停まっていたこともあり、非常に長いホーム長。普通列車しか来ない現在では、過去の遺物となっています。

 

レトロな温泉街も懐かしさを感じる光景。冬に来たらほっと安心感があるんでしょうね。

 

東北本線で海が見られるのは、宮城の松島とここぐらいではないでしょうか。しかも長時間ではないので特別感が合って、ちょうど良いぐらいの車窓です。

 

東青森駅にはJR貨物の駅が併設されています。

奥にはDCMなどショッピングセンターがあって、かつては貨物駅がもっと広かったことを伺わせます。

 

筒井駅は青い森鉄道になって、初めてできた新駅です。近くにある青森高校のアクセスが向上しました。

 

しばらくすると左手には車両基地、貨物の機関車が見えてきます。

 

そしてオレンジ色の橋が見えてくると、青森駅に到着です。



18:58 青森駅 着

三セク転換部分も含めれば、日本最長路線である東北本線の終点に到着です。駅舎も新しくなりまして、駅前では工事が進められています。

 

史上最長片道切符の当時、まだ青函トンネルは開通しておらず、鉄道で北海道へ渡ることはできませんでした。

青森駅のホームを端っこまで歩いて港から出港する、函館へ向かう青函連絡船によって結ばれていたのです。

 

現在でも青森から函館は、青函フェリーと津軽海峡フェリーによって結ばれています。

今回利用するのはより安く抑えられる青函フェリーです。



23:30 青森フェリーターミナル 発

青函フェリーについては何度かご紹介していますが、この便は「はやぶさ」という一番快適な船です。

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眠っているだけで函館の夜景が見えてきました。4時間足らずの睡眠となります。

 

急な階段を降りまして、トラックや車が停まっていた場所を歩きます。



03:20 函館フェリーターミナル 着

この旅も遂に北海道へ上陸しました!

 

函館フェリーターミナルで1時間半ほどお休みしまして、函館駅まで歩きます。

 

青函フェリーのロゴマークも、赤く太い文字で『青函フェリー』と書かれていたのに変わって、スタイリッシュでかなり印象が異なります。

 

50分ほど歩いて、北海道の玄関口である函館駅に到着。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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