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【格安新幹線グリーンで博多→大阪】バリ得こだま・ひかり予約受取方法 速達ひかり592号乗車記

2023年9月9日

 

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博多から大阪まで山陽新幹線、今日はグリーン車にとんでもなく安く乗る方法をご紹介します。

 

博多駅から新大阪駅まで山陽新幹線グリーン車に乗ると、22,090円(のぞみ号・通常期)。

それが何と9,600円、14,750円の自由席より安くグリーン車に乗れてしまうのです。

 

もはや投げ売りレベルの格安旅行商品、バリ得ひかりをご紹介。安く、快適に、そして最も速達性を活かせる便を利用してみました。



予約方法

今回ご紹介する旅行商品は、出発前日16時までの予約が必要です。

Googleなどの検索エンジンで「バリ得ひかり」と検索。おそらく一番上に表示されるのですが、日本旅行のサイトを選びます。

 

(これより画面日本旅行サイトより引用)

「バリ得こだま・ひかり・つばめで行くお得な旅」から今回利用する区間、「福岡(博多・小倉)→関西」の「詳細・予約」を選択。出発日を選択します。

 

乗車区間等を選択しまして、出発時刻から列車を検索。

そして注目すべきは+1000円でグリーン車に乗れてしまうということです。通常であれば自由席+7340円なのに、とんでもなく安いことがお分かりいただけるでしょう。

 

しかも、お茶,カフェラテ,カリカリコーン,フィナンシェから一つ、セブンイレブンで引き換えられるクーポンも付いてくるのです。

座席選択も可能でして、クレジットカードでの支払い等終えれば予約完了になります。



受取方法

そして乗車日の博多駅へやってきました。

きっぷ受け取りは新幹線改札の近くにあります、このような指定席券売機で行います。改札内の指定席券売機では受取できないのでお気をつけて。

トップ画面の「予約したきっぷのお受取り」→「旅行会社で予約されたきっぷの受取」を選択します。

 

続いて予約時送られてきたメールからもアクセスできる、QRコードをかざします。

 

これで博多から新大阪への乗車票が発券されました。あとは通常と同様に、自動改札に通すだけです。

 

この乗車票で乗ることができるのは、券面に記載されているものに限ります。今回であればひかり592号だけです。

つまり乗り遅れたら仮に自由席だとしても、後続の新幹線に乗車することはできません。乗車券、特急券両方を新しく購入する必要があります。



続いて選択した商品を受け取るべく、セブンイレブンへ。

「受取バーコードを表示」をタップするとこのようなバーコードが出てくるので、商品をレジへ持っていって店員さんに読み取ってもらいます。

今回選んだのはカフェラテ、間違えて300mlを持っていかないよう注意しましょう。(間違えた人です)



ひかり592号乗車記

列車が出発します、12番線ホームへ上がってきました。

N700Sの運用に当たってラッキーと思った1秒後には、あー九州新幹線にも乗りた〜となってしまいます。

 

おそらくまだ乗ったことがない、唯一の新幹線車両かと思います。九州新幹線内完結で各停って、中々乗らないんですよね。

 

今日は新大阪へ帰らなければなりません。N700Sのグリーン車も初めてなので、かなりワクワクです。

 

最近ではバリ得ひかりも有名になってきて、若い旅行者の方も結構多い印象です。それでも十分区画には余裕があるので、混雑を心配する必要は無いと思います。

 

綺麗な曲線を描いた、どう見ても快適そうな座席。グラデーションが非常に綺麗ですよね。

とにかくフカフカのカーペットが敷かれており、非常に心地良いです。

 

バリ得こだま・ひかりはある程度列車が指定されているとは言え、列車の選択ができます。比較的利用者の少ないこだま号ひかり号の座席を埋めるために、こういった格安旅行商品が設定されているのです。

山陽新幹線のひかり号は東海道新幹線と異なり、ほぼこだま号と言っても良いくらい停車駅が多いです。しかし、このひかり592号はのぞみ号レベルで絞られており、停車駅は博多,小倉,新山口,広島,福山,岡山,姫路,新神戸,新大阪。

格安旅行商品でありながら、速達性にも優れた便なのです。



20:52 博多駅 発

いよいよ博多駅を出発。少しずつ速度を上げていったかと思いきや、緊急停止しました。ホーム上の安全確認とのことですが、詳しいことは分かりませんでした。

 

4分ほど経ったのち、まもなく運転再開との放送が流れました。気を取り直しまして、新大阪駅へ向けて出発です。

 

博多駅周辺の都会の光からお別れしまして、だんだんと郊外へ。北九州市へ向かって山の中をトンネルで貫いていきます。



グリーン車といえばこの広いテーブル。

シートピッチが広いことから手前に引き出すことができ、グリーン車に馴染みのない人にとっては、飲み物を置く丸の位置に違和感を感じてしまいます。

 

まず登場したのは…おっと失礼。

 

とりあえずはこちらから。日本旅行さんからのありがたいプレゼント、スウィートミルクをいただきます。

 

パワーを注入しつつ、今日中に出さなければならない記事を書いてました。

 

大きなフットレストが設置されており、パタンと広げることで靴を脱ぐ面になります。ちょっと丸みを帯びているので、土踏まずにフィットする感じが快適です。N700Aより25%大型化しているそう。

 

貝殻っぽいデザインでひと席ずつ区切られた窓枠、間接照明によって漏れ出すようなライトに高級感を感じます。

 

N700Sなので普通車でも同様ではありますが、全席にコンセントが備わっています。

この時期では必要ありませんが、レッグウォーマーが足元を温めてくれるようです。

 

リクライニングは座面も連動して沈み込んでいき、非常にゆったりしたくつろぎを与えてくれました。



グリーン車にはフルアクティブ制振制御装置を搭載しており、非常に乗り心地が良くなっています。

遅れを回復する必要もあって、300km/hで飛ばしてきました。 北九州工業地域の夜景がお出迎えです。

 

流石にグリーン車から降りられるお客さんはいらっしゃいませんが、博多〜小倉は新幹線自由席を利用される方も多いです。



新関門トンネルを抜けて九州から本州へ。

トンネルを出るとあっという間に新下関駅を通過しています。

 

2023年春のダイヤ改正からのぞみ号の停車本数も増加した、新山口駅に到着。山口県内ののぞみ停車駅の中でも、比較的地位が高いイメージです。

 

続いて徳山駅近くのカーブで速度を落としまして、周南コンビナートの夜景をじっくり見せてくれます。夜の山陽新幹線に乗ったならば、ここで寝ちゃったらもったいないですよね。

 

のぞみ号も停車する徳山駅ですが、ひかり号は通過します。反対側にはかつてひかりレールスターとして活躍していた、こだま号が停車中です。

あ、まだひかりレールスター1本だけ残ってましたね(笑)

 

それにしても周南コンビナートは満点の星空かのように輝いており、余剰ガスを無害化するのに焼却した炎、フレアスタックも見られました。



中国四国地方最大のターミナル駅、広島駅に到着です。

ここからも多くのお客さんが乗ってこられまして、出張帰りという印象。

 

右手に注目していれば、いつもご紹介している赤いローソンと赤い東横イン。

夜になるとネオンが光るので特に目立ちます。

 

流石に暗かったですが、その先にはMAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島が見えてきます。

その手前側には在来線の車両基地や、貨物ターミナルも広がっていました。



さて、やることも終わったところで、グリーン車に居酒屋を開店させましょう。

いい加減涼しくなってほしい頃、商品は秋味になりましたキリンビール。

水炊きで有名な博多華味鳥の胸肉を使ったという、タレチキンカツサンドをよるご飯にします。

 

これがまた肉厚で、非常にボリューミー。ぎゅっと詰まった細胞が噛むごとに解けていくようです。

 

今走っている瀬戸内地域のレモンを使っていると勝手に連想して、うま塩レモンのじゃがりこと共にいただきます。



広島県第二の都市、福山駅に到着です。こちらも一部ののぞみ号が停車する駅です。

駅の目の前には福山城があって、反対側の座席からでも天守や櫓を見られるほど。

 

福山市はバラでも有名で、福山大空襲で被災した後に1000本のバラを植えたことが始まりです。戦災を乗り越える人々の心の支えにもなり、今ではバラのまちとして知られています。

 

まだ最高速度300km/hの区間かと思いますが、こちらでは265km/hと、ちょっと遅めです。



そして遂に関西圏へ入りまして、まもなく姫路駅です。

姫路といったらやはり姫路城、駅前に林立するビルの隙間から、ライトアップされた姿をなんとか納めます。

 

姫路駅を出発した後も、チラチラと天守閣が姿を現してくれます。駅で降りればメインストリートの真ん前にドンと構えていて、これでもかというほどの主張がすごいです。

 

次の西明石を通過しますと、遠くの暗い瀬戸内海にライトアップされた明石海峡大橋が架かっていました。

山陽新幹線からでも結構分かるもので、車窓奥の方にも注目していただきたいです。

 

新神戸駅に到着し、終点はすぐそこ。グリーン車だともっと長い間乗っていたいと思ってしまいますが、このスピード感も旅行商品を便利に利用できる魅力の一つです。

 

六甲トンネルを抜けると都市部の明かりが見えてきて、兵庫県から大阪府に入っています。このまままっすぐ行けば梅田の中心部ですが、淀川を渡ることなく新大阪駅へ向かってカーブしました。

 

N700S新幹線では、各停車駅到着前に天井が明るくなります。荷棚に目線を向けさせて、忘れ物を防いでいるのです。

 

わずか2時間40分で終わってしまった、お得すぎるグリーン車の旅。

しかしこの短さまで享受させてもらえるというのが、本当に凄いことです。



23:32 新大阪駅 着

JR東海の看板に迎えられました、大阪における高速鉄道の玄関口です。

 

今回利用しているきっぷは、大阪市内の駅ならそのまま乗車券として使うことができます。

 

このまま乗換改札を通りまして、在来線ホームへ。普通列車に乗車してお隣の大阪駅に向かいました。

 

大阪駅からは0:34発の寝台特急サンライズ号に乗車。最終一本前のひかり号なので、このようにサンライズへの接続にも便利です。

 

博多から大阪まで安く快適に、そして今回ご紹介した便なら速く!

ぜひ一度利用してみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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