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熊野灘より1万発の花火が夜空に開く、熊野大花火大会。
開催地の紀伊半島南部は都市部から離れており、ここを走る紀勢本線の定期列車は本数も少なめです。そこで熊野大花火大会に合わせて、例年数多くの臨時列車を走らせることになっています。
2020〜22年にかけて3年間は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、花火大会は中止。当然ながらそれに合わせた臨時列車の運行も行われませんでした。
その間に紀勢本線の特急南紀に使用されていたキハ85系気動車は引退、新型車両HC85系に置き換えられました。4年ぶり設定の熊野大花火大会臨時列車ということで、大きく変わり果てています。
グリーン車付きの特急熊野大花火号や、深夜の名古屋駅・亀山駅に到着する普通列車、HC85系で運行される快速列車など様々です。普段では考えられないような紀勢本線の姿をぜひお楽しみください。
やってきたのはJR西日本とJR東海の境界駅、新宮駅です。
紀伊を代表する大きなお祭りということで、名古屋からの特急だけでなくこちらからも臨時列車が走っています。
今回特急の本数が多いからか分かりませんが、ホームの無い駅構内の線路にHC85系が止まっていました。新宮行き普通列車の入線を待っていたようで、すぐに車庫へ向けて入れ替え作業が行われます。
新宮駅における入れ替え作業はかなり独特、一度踏切を超えて本線上へ向かいます。ここで進行方向を変えまして、車庫へと入っていきました。
新宮駅のみどりの窓口は廃止されており、オペレーターによるみどりの券売機へ切り替えられています。
今日は新宮〜熊野市往復きっぷの臨時販売所が設けられていました。
発車標へ目を向けてみますと、今回乗車する快速列車が表示されていました。
16:01新宮駅始発の快速熊野市行きです。
紀勢本線の多気以南では通常快速列車の運行が無いのですが、今日は臨時で運行されています。
3番線ホームには普通列車亀山行きが停車中、満員ではありませんが立ち客が出るくらいのお客さんを乗せて、新宮駅を発車していきました。
次に発車するのが快速熊野市行き、お隣の2番線ホームにはすでに普通列車多気行きが止まっています。
15:42、HC85系が3番線ホームに入線してきました。
特急南紀でも2両編成が割と当たり前になっている中、4両編成での運行です。
この通り行先方向幕も「快速」表示に対応しており、「臨時」では無いのがポイント高いですね。熊野市行きというのも普段特急では存在しない行先です。
以前から快速列車に特急車両キハ85系を充当していたとのことで、HC85系に置き換えたと考えれば自然です。
今回は青春18きっぷを利用して乗車しました。車両は特急車両でもあくまで快速列車なので、18きっぷでも乗車できます。(ボロボロだったので写真は新しいので代用w)
HC85系には2両編成と4両編成があります。
今回は2+2編成ではなく、4両編成。そのため2号車と3号車の間に運転台はありません。
車内から見てみましても、いきなり貫通扉があってデッキが設けられているのみです。
キハ85系からHC85系になったことで、コンセント設備と明るく綺麗な座席に。これに18きっぷ含め乗車券だけで乗れてしまうとは、かなり乗り得感があるものです。
このほかにも紀伊長島駅始発熊野市行きの快速列車にもHC85系が充当されており、そちらなら1時間も乗っていられます。
普段快速列車が走らない区間のため、熊野市駅まで止まらないことを強調しているのでしょう、駅や車内の案内放送では「ノンストップ快速」という言葉が使われていました。
16:01 新宮駅 発
熊野市から見ると県境を超えており、ここは和歌山県の駅。JR西日本管理の新宮駅を出発です。
特急列車と同様「アルプスの牧場」のチャイムを流しまして、車掌さんによる肉声放送がなされました。
熊野川を渡るところで県境を越え、すぐに三重県へ入っています。
運転台のモニターを見てみますと、快速熊野市と表示されています。
対象区間では無いためか流れなかったものの、観光放送も「入」状態でした。
混雑率を見てみますと、階段の近い1,2号車は8割方の座席が埋まっていました。3,4号車はかなり余裕がありましたが、4両にした意味は十分あったと思います。
阿田和駅で反対方向の列車と行き違いのため、運転停車が行われます。
特急南紀5号との行き違いで、定期列車を優先したダイヤです。熊野市駅での乗降に時間がかかっているため、6分遅れとなりました。
普通列車だと途中駅で下車される方も結構多く、各々海岸沿いの観覧場所へそれぞれの駅から向かっているようです。全ての駅に警備員さんが配置されており、JR東海による手配の本気を感じられました。
遅れていたこともあり特急列車と変わらない速度での運行、 85km/hを維持していました。
車内表示器は基本的にこの表示、ハイブリッドによる運行状態については出ていませんでした。
まもなく熊野市駅に到着、カーテン、リクライニングを元に戻すよう放送がなされ、おそらく車内清掃が行われずに次の営業運転へ向かうと予想されます。
16:25 熊野市駅 着(6分遅れ)
対向列車が遅れたため、こちらの列車もやや遅延しての到着でした。
それでも特急列車の空間を堪能したかったので、いいんです!
反対方向から16:33着の普通多気発新宮行きが1番線に入線しまして、HC85系はそのまま尾鷲方面へ回送されていきました。
これによって空いた2番線に、16:50着の普通新宮発多気行きが入線しました。この通りホームは大勢のお客さんで埋め尽くされます。
熊野市駅では普段の改札に加えて臨時改札も開設、多くのお客さんを捌いていきます。
あまり目立ちませんが柵も開けられて、一番端っこにも臨時改札が設けられていました。
続いてやってきた普通列車は、定期列車ではなく臨時列車です。
17:07着の臨時普通新宮発熊野市行きが2番線へ入線。使用されているのはキハ25系で、定期普通列車と同じです。
行先表示器には「臨時普通」の表記がなされていました。
側面についても「臨時普通」、「臨時」「普通」どちらかではなく、両方出ているのが面白いですね。
反対方向から1番線に、17:13着の臨時普通尾鷲発熊野市行きが到着です。
これらキハ25系が回送されたのち、3番線に17:22着臨時快速新宮発熊野市行きが入線します。
こちらはHC85系での運行、おそらく新宮駅の車庫に引き上げられていた編成と思われます。
先ほど乗ってきた便が到着してから、1時間後のものです。3,4号車からも多くの方がおりられており、ややお客さんが増えたかなという印象でした。
また、よく考えたらHC85系が待避線の3番線ホームにいるのは、結構珍しいんじゃないかなと思います。
最後に17:30着の臨時特急熊野大花火3号名古屋発熊野市行きを迎えます。
こちらの指定席は当日朝7時の発売、1,3,4,6号は全車指定席でした。限定数ですが立ち席特急券も販売していたとのことです。
これにより利用者は制限されているものの、遠方からも多くの方が集まって来られます。
列車は4両編成での運行ですが、これまで見たものとは違うところがあります。
それはこちら、なんとグリーン車が連結されているということです。
特急南紀のグリーン車は2020年秋をもって廃止され、HC85系になっても復活することはありませんでした。
列車名は異なりますが、特急のグリーン車が復活。さらにHC85系のグリーン車が紀勢本線で営業運転するのは、これが初めてのはずです。
花火大会最寄り駅では恒例となっています、集中する帰宅客の整理は熊野市駅でも行なわれます。
行き先ごとに整列場所が示されている他、特急列車乗車の待機場所も設けられていました。
あらかじめきっぷの購入を済ませるようアナウンスされており、臨時きっぷ売場ではみどりの窓口と、同じようにJR線のきっぷを購入できるとのことでした。
通常の改札口は新宮方面に充てられるようで、この通り時刻表も掲示されています。
南紀7号新宮行きの、待機場所設営が行われているところでした。
亀山・伊勢市方面の普通列車は、お隣臨時改札へ向かっています。
尾鷲・名古屋方面の特急に関しては150mほど西へ、列車待合所のスペースが設けられていて、ここからホームへ入るようです。
熊野大花火大会は2回延期しており、臨時列車の本数はやや減らされました。それでも夜間運行する列車が数多く設定されています。
今回はスケジュールの都合上、花火を見ることもできませんでした。
来年以降、名古屋への夜行列車と一緒にご紹介できればと思います。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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