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【長野経由で東京→名古屋】特急しなの+北陸新幹線ルートで行く! 中山道ルートで乗り継ぎ[2312中央線グリーン(2)]

 

ほとんどの方が東海道新幹線で移動する、東京から名古屋。

今日は名古屋〜長野を結ぶ特急しなの号と、北陸新幹線を乗り継いでみたいと思います。

 

明治時代から建設された東海道本線。東京から名古屋を結ぶのに、中山道を経由した、中山道幹線をメインルートにする構想もありました。

今回はそれに近い経路で、高速鉄道も活用しつつ両都市間を結ぶことになります。

 

まず乗車するのは、特急しなの11号長野行きです。

以前ご紹介しましたが、流線型のパノラマグリーンが象徴的。振子特急ならではのスピード感を、前面展望で味わうことができます。

 

特急しなの号には車内販売が無いので、ホーム上でお弁当を買ってきました。

昼間から何やらオマケが付いていますが…。

 

JR初期からの座席に腰掛け、名古屋から東京まで長野経由の旅が始まります。



12:00 名古屋駅 発

同じ特急しなの号を横に見ながら、名古屋駅を出発しました。

 

東海道沿線とは違ってわざわざ山の中を掻き分けるルート、大きな高層ビル群とも一旦お別れです。

 

特急しなの号は、名古屋市内の時点で130km/h走行が可能。

 

あっという間に次の停車駅、千種駅に到着しました。

 

カーブで車体を傾ける振子装置を採用しており、カーブでの速度制限を最小限に抑えることができます。



今回お昼は「だるまのみそかつ えびヒレ重」をチョイス。

名古屋特有の濃い味噌に浸かって、お弁当でも噛むたびにジュワジュワと染み出してきます。

 

歯応えしっかりのエビも堪能できて、これは良いものです…。

ホーム上に10人くらいお客さんがいらっしゃる、定光寺駅を通過しました。

 

普段ならあまりお客さんがいない駅ですが、この紅葉シーズン。名古屋から30分と気軽に行ける行楽地として人気です。

 

愛知県と岐阜県の県境は、愛岐トンネルで結ばれています。

かつて中央本線は先程見えていた庄内川沿いに走っていたのですが、トンネルが開通したことで速達性が向上。秋になると川沿いの廃線跡を歩くことができます。



多治見駅を発車しまして、列車はいよいよ山の中へ。

雲行きが少々怪しく、紅葉の鮮やかさが薄れていますが、十分秋の美しさが表れています。

 

それでも新型通勤車両315系とすれ違い、まだ都市路線という感じが抜けきりません。

 

恵那峡が人気だったり、SLを走らせようとしている明智鉄道が分岐する、恵那駅を通過します。

 

ここで自由席には、検札の方がいらっしゃいました。

今回は長野駅から新幹線に乗り換えるため、在来線特急料金が半額になる乗継割引が適用されています。この制度も2024年3月15日をもって廃止です。

 

中津川駅にはリニア中央新幹線の看板。

隣駅の美乃坂本駅にリニアの岐阜県駅が開業予定で、名古屋から東京までアルプスを貫いた高速鉄道が出来上がります。



12:23 中津川駅 発

こちらは中山道の主要な宿場町、馬籠宿への玄関口になっており、ここから中山道へ向かう観光客も多いです。

 

いよいよ列車は岐阜県から長野県へ入ります。

 

中央本線では四日市から松本へ石油を運ぶ、貨物列車が走っています。

中央自動車道には8000m以上の恵那山トンネルがあり、道路輸送では危険物の石油を載せてトンネルに入ることができず、中央本線の貨物輸送が重要になっている状態です。

 

列車は蛇行する木曽川沿いの線路を走り、車体を大きく傾けてまで車窓を見せてくれました。

 

ここで進行方向左手には、線内で一番の見どころである景勝地、「寝覚の床」を見ることができます。

ゴツゴツした岩の上、木々に埋もれて祠が立っており、どこか神々しさを感じました。

 

十分に観光需要が戻ってきたようで、8両編成での運行。

最後部車両からはカーブで先頭を見ることができます。

 

特急しなの号が全て停車する、木曽福島駅。

木曽地域の観光拠点であるとともに、国鉄時代には木曽福島機関区があって、D51蒸気機関車が静態保存されています。

 

レトロな木造駅舎が残る奈良井駅、駅前には中山道の宿場町がいきなり広がっています。

宿場町の中に駅ができているように思うほど、18きっぷ旅行で中山道の雰囲気を感じたいだけなら、こちらがおすすめです。

東京駅と名古屋駅それぞれから伸びてきた中央本線、線路は塩尻駅で合流します。

 

塩尻駅のホームを通らずに東京と名古屋を行き来できる連絡線もあるのですが、団体列車や貨物列車含めほとんど使われていません。

 

塩尻駅でJR東海からJR東日本のエリアへ入ります。乗務員さんもここで交代されました。

 

奥には新宿へ行く特急あずさ号が停車中。特急しなのと特急あずさを乗り継ぎ、在来線特急だけで名古屋と東京を行き来することも可能です。



塩尻駅からは篠ノ井線へ入ります。

貨物駅も併設している、南松本駅を通過。

四日市や根岸から来た石油貨物列車はここへ至り、貨物駅から油槽所や営業所へ専用線が分岐しています。



長野県第二の都市、松本駅に到着です。

JR東海の普通列車も乗り入れているので、奥にはオレンジ色の電車も停車中。

松本駅〜長野駅は非常に利用者が多く、県内の都市間移動で需要の高い区間。

一方でアルピコ交通の高速バスはこの区間から撤退することになり、鉄道の強さが高まります。

 

塩尻駅〜松本駅は複線化されていましたが、そこから先は基本的に単線へ。

 

坂北駅で運転停車し、反対方面の特急しなの号と行き違いました。

 

明科駅〜西条駅も路盤は複線化できるようになっており、特にこの区間のトンネル3本は、片側がぽっかり空いている状態です。

 

トンネルを抜けると、表面に秋が積もった山の向こう、平地が顔を覗かせ始めました。



そして進行方向右手、日本三大車窓の景色に飲み込まれます。

眼下に広がるのは善光寺平、長野盆地には街が点描されており、手前では斜面に棚田を形成していました。

 

日本三大車窓を見られるのは姨捨駅、普通列車だと進行方向を変えて駅に入るスイッチバック構造の駅になっています。

 

姨捨駅からは一気に山を駆け降り、特急列車はさっき見下ろしていた景色の一部になります。

木々が生い茂る山の一角、平たい棚田のエリアがそれです。

 

まもなく篠ノ井駅に到着するところ、北陸新幹線としなの鉄道へ近づきます。

 

北陸新幹線の並行在来線となった信越本線。

軽井沢〜篠ノ井は地域内輸送では赤字になるため、第三セクターしなの鉄道に経営移管されました。一方でこれから走る篠ノ井〜長野は、特急列車が走っていることもあり、JR線のまま残っています。

 

北陸新幹線の立派なコンクリート橋と共に、歴史刻むトラス橋は犀川を渡ります。

 

まもなく長野駅に到着する頃、東京方面へかがやき532号が発車しました。

この新幹線は臨時便かつ次の停車駅は大宮なので、特急しなの号と接続することはありません。まさか長野経由で東京へ行く人のことなんて考えませんので…(笑)

 

長野駅入線とともに、ちょうど名古屋方面へ特急しなの18号が出発して行きました。



15:00 長野駅 着

名古屋駅からぴったり3時間、終点の長野駅に到着しました。

 

名古屋から東京まで東海道新幹線のぞみ号で1時間40分。塩尻駅に到着したぐらいで既に着いているはずです。

 

東京行きはくたか号は15:22発なので、20分ちょっとの乗り換え時間で東京へ行けます。今回は少々長野で滞在することに。

 

クリスマスムードの善光寺口ですが、東京へ行く前に善光寺へ行くのも良さそうです。江戸時代では「一生に一度は善光寺参り」と言われていたのに、現代では乗り換えついでに足を伸ばす程度で行けてしまいます。

しばらく作業していまして、長野駅から北陸新幹線に乗り換え。

 

あさま626号東京行きに乗車します。

長野駅始発で自由席もあるので、長野から東京へ行くときはおすすめです。

 

新幹線ホームも地上にあるので、在来線ホームを見ることができます。

奥にはおそらく17時ちょうどに出発でしょう、特急しなの号が停車中です。

 

16:25 長野駅 発

今度はいよいよ新幹線。遠回りしても高速鉄道が、東京駅まで一本で連れて行ってくれます。

 

北陸新幹線は篠ノ井駅まで信越本線にぴったりストーカー。

線路こそ違いながら、特急しなの号とほぼ同じところを走りました。

 

ここでトンネルに入りまして、姨捨から眺めた善光寺平を脱出。上田市街までトンネルが貫きます。

 

慌てて長野駅で買ってきました、シナノリップをいただきます。

りんごジュースとはやはり異なり、スーっとする感じが強め。非常に飲みやすくなっています。

 

北陸新幹線は上田城二の丸城跡のすぐ横を通過。まさかそんなにお城が近いと思っていなかったので、驚いてしまいました。

 

あさま626号は各駅停車、次の上田駅に停まります。

上田市は長野県内において、松本市に次ぐ第三の都市。先ほどご覧に入れた通り、城下町として発展しました。

 

佐久平の名前で親しまれる、佐久盆地へ。

ここに設置された佐久平駅周辺にはイオンモールやロードサイド店舗が立ち並び、新幹線駅を中心とした開発の成功例として取り上げられることが多いです。

 

新幹線ホームは地上で、その上を小海線の高架が交差します。

新幹線は駅を発車すると、すぐに地下へ潜って行きました。

 

オレンジ色の空をバックに、軽井沢のアウトレットにも光が灯り始めます。

買い物に費やしてワクワクし続けた1日が終わってしまう、そんなもの悲しさを伝えてくるようです。



軽井沢駅を出ると、6,092mに及ぶ碓氷峠トンネルへ。

信越本線時代には国鉄最急勾配66.7‰を有しており、横川〜軽井沢で専用機関車が特急あさま号を引っ張っていました。

 

日本の鉄道歴史上も重要な峠を越え、長野県から群馬県へ。安中榛名駅に到着です。

 

新幹線の秘境駅として名高く、この時も降りられた方は2,3人程度でした。どちらかと言ったらこの時間帯は、東京から帰宅する方を見られるかもしれません。

 

ついに関東平野へ脱出しまして、首都圏らしい光が見え始めました。



17:15 高崎駅 着

高崎駅〜東京駅は新幹線利用者が非常に多く、ここまで空いていた自由席も通路側まで埋まるほどに。

 

埼玉県に入り、本庄早稲田駅近くにはカインズ本社を見られます。ホームセンターの業界大手で、東急ハンズを買収してロゴマークが変わったことでも話題になりました。

 

上越新幹線区間に入り、240km/hから275km/hへ最高速度が上がった区間。

これまでとは違う速度だと体感的にも分かります。



遂に東北新幹線へ近づきまして、まもなく大宮駅。

すれ違ったはやぶさ号は、ラベンダーラインのH5系新幹線でした。

 

反対方向には、かがやき513号金沢行きが停車中。

JR各方面から新幹線が集結してくる、その姿を目の当たりにしました。

 

大宮駅からは埼京線と並行し、130km/h運行の区間へ。新幹線がウォームアップ、クールダウンするエリアです。



いよいよ上野駅の地下ホームへ侵入し、もうすぐ東京だな。そんなことを思っていたら…。

なんとEast-iが発車して行きました!

JR東日本エリアのドクターイエローと言える、線路状態の点検などを行う検測車両です。まさかここで出会うことになるとは…。

 

向かい側にはE2系やまびこ号と、E3系つばさ号の連結。新型E8系新幹線のデビューも楽しみにしつつ、この組み合わせとのお別れも近そうです。

 

地下から出るといきなり秋葉原、しばらくギラギラした東京の街並みが続き、蛍光色の通勤電車すら眩しいです。

 

まもなく東京駅到着の放送がかかり、景色も落ち着いてきました。これくらいの光の方が心穏やかにいられて良いもの。



18:12 東京駅 着

名古屋駅から6時間12分、長野駅で滞在した1時間を差し引いても5時間12分、東京駅に到着しました。

 

長野経由の乗車券は7700円、特急料金は4950円の計12,650円です。

東海道新幹線では計10,560円となっていますが、遠回りした割には比較的料金が抑えられています。

時間があれば長野で観光しつつといった楽しみ方もあるので、ぜひ余裕がある際には移動がてら違ったルートもお試しください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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