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【大阪駅を通らない】神戸始発サンダーバード4時間33分の旅[2402-03神戸サンダバ(5)]
東京駅から続く東海道本線の終着駅、神戸駅に来ています。 今年は1874年5月11日に神戸〜大阪の鉄路が繋がってから150年。神戸港から海外へ船が就航しており、その玄関口として機能した駅です。 &nbs ...
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早朝雨の降る金沢駅、まもなく北陸新幹線敦賀延伸で来なくなりますが、ここから大阪までは、特急サンダーバード号が走っています。
特急サンダーバード号は敦賀まで至ったのち、近江塩津駅から琵琶湖の西側、湖西線を通るルートです。
しかし、高規格路線による全線高架のため、比良山地から吹く局地風の比良おろしによる影響を受け、運休になることがしばしば。今朝もそんな日でした。
そこで行われているのが、米原経由の迂回運転。湖西線ではなく北陸本線を南下し、東海道本線を走って京都や大阪へ。
通常より30〜40分所要時間がかかるものの、迂回する場合のダイヤはある程度あらかじめ組まれているそうで、時々見られる光景となっています。
以前は金沢方面の特急サンダーバード米原迂回をご紹介しましたが、今回は大阪方面。どのような対応が取られているのでしょうか。
北陸特急が発着する、金沢駅2番線ホームへ上がってきました。
お隣に特急しらさぎ54号米原行きが入線したところで、そろそろサンダーバード6号発車の時間。
特に米原を迂回する案内は頻繁に流れておらず、自動放送発車標も通常通りでした。
行灯式の停車位置案内の下、黒と青のコントラストが格好良さに拍車をかける、683系電車に乗り込みます。
6:45 金沢駅 発
金沢駅を発車するといつも通りの自動放送。
それに続いて車掌さんより、米原駅を経由して運行すること、京都駅・新大阪駅到着遅れにより新幹線や特急乗り継ぎ不可の場合、窓口で払戻し可能の案内が行われました。
今回使用している乗車券は、特急サンダーバードが走る湖西線経由です。
近江塩津〜山科では、東海道線(米原)経由でも短い湖西線経由の経路で運賃計算を行う特例があるため、経路が変わってしまっても問題ありません。
次の停車駅、小松駅では普通列車金沢行きとすれ違い。
こちらを発車後も、米原駅経由で運行の放送が行われました。
加賀温泉駅を通過直後、特急ダイナスターとすれ違います。
まだ大阪駅からの特急サンダーバード号は北陸までたどり着いておらず、こちらは福井〜金沢を結ぶ特急列車です。
大聖寺駅で武生行き普通列車を追い抜きました。
福井県に入って芦原温泉駅を通過し、特急サンダーバードは通常通り130km/hでの高速走行を行っています。
しばらくすると霧が立ち込めてきて、だいぶ雲行きの怪しい状態です。
7:28 福井駅 着
福井駅を発車して、再び金沢駅発車後と同じような、米原駅経由の放送が流れました。
鯖江駅、武生駅を通過して、列車は北陸トンネルへ入ります。
北陸トンネル走行中に自動放送が流れ始め、車掌さんから敦賀駅で運転状況の打ち合わせを行うとの案内がありました。
8:00 敦賀駅 着
特急サンダーバード6号の後にくるのが、特急しらさぎ54号米原行き。
米原止まりのため東京方面の東海道新幹線ひかり号と接続するはずです。
扉が閉まり、ダイヤより2分ほど遅れて敦賀駅を発車しました。
左手には北陸新幹線敦賀車両基地があり、試運転を行う時間ではないためか、たくさんの新幹線が並んでいます。
敦賀駅発車後、車掌さんから米原駅でお客さんの乗降のため、停車するとの案内。また、米原から先の到着時刻が放送されました。
滋賀県に入って近江塩津駅の手前、北陸本線と湖西線が立体交差で分岐します。
近江塩津駅を通過する時には、一番東側の北陸本線ホームを通過。
湖西線の高架橋は遠くに離れ、特急サンダーバードは完全なる北陸本線へ入りました。
余呉駅を通過中、琵琶湖から分断された余呉湖を見ることができます。
JR西日本の走行位置案内によると、サンダーバード6号も表示されており、1分遅れの表示。おそらく敦賀駅か近江塩津駅通過時点の遅れが、現れていると思われます。
どこかで聞いたことのある駅名、高月駅をかなり低速で通過。
その後、特急サンダーバード3号金沢行きとすれ違いました。
近江塩津駅〜米原駅の北陸本線でサンダーバードがすれ違う、通常なら見られない光景です。
一部の特急しらさぎ号も停車する、長浜駅を通過。
東海道新幹線の高架下を潜り、まもなく米原駅到着の放送が流れました。
サンダーバード号が米原迂回する時、金沢行きでは米原駅で扉が開かない運転停車なのに対し、大阪方面では米原駅で扉が開いて乗降可能です。
これはなるべく早く京都駅や新大阪駅へ行きたい人を考慮し、米原駅で東海道新幹線へ乗り換えられるようにするため。
特に放送で乗換案内はありませんでしたが、今回で言えば米原駅8:51発ひかり631号に乗り換えられます。こちらは京都駅9:09着、新大阪駅9:24着です。
サンダーバード6号が通常運行だったら、京都駅8:55着、新大阪駅9:24着。米原迂回による遅れを最小限にとどめることができます。
米原駅3番線ホームに到着しまして、扉が開きました。
ホーム上で特に新幹線乗換案内は聞こえず、サンダーバード号が琵琶湖線経由で運行との案内だけが行われていました。
お隣には普通列車米原行きが到着。
JR東海313系と683系サンダーバード号が並んでいるとは、なんとも不思議な光景です。
しかも米原駅に停まっているのに、車内表示器は京都駅停車中の状態になっていました。
8:45 米原駅 発
朝ラッシュを迎える鉄道のまちを横目に、米原駅を発車しました。
ここからは東海道本線へ、次は京都と繰り返し表示しています。
米原〜山科を走る在来線特急は数少なく、新快速停車駅を通過するのは比較的珍しい光景です。
南彦根駅を通過すると、サンダーバード5号金沢行きとすれ違いました。
列車は100km/h程度での運行、前後に列車がいるためか、ある程度制限を受けて走っているようです。
安土駅通過後、1日1往復大阪発着の特急ひだ号とすれ違いました。
網干総合車両所宮原支所野洲派出所には、Aシートを連結した新快速が停車中。
野洲発着の特急はるか号がここから出ており、少々特急列車の本数が増えてきます。
一方で、草津駅を通過するのは寝台特急サンライズ号のみ。草津駅通過の体験は、サンダーバード米原駅迂回時しかできないかと思います。
湖西線からは綺麗に見渡せる一方、琵琶湖線からは見づらい琵琶湖。瀬田川を渡る時に少しだけ眺められます。
複々線区間で普通列車を追い抜きつつ、上から湖西線の高架が合流してきます。
湖西線と東海道線の分岐駅、山科駅を通過しました。
9:34 京都駅 着(39分遅れ)
京都駅には約40分遅れで到着。半分以上の方が降りていかれ、普段より京都駅で下車するお客さんが多かったです。新大阪駅で広島・博多方面へ乗り換える予定だった方が、京都駅から乗ることにしたのでしょうか。
京都駅を出発して程なく、特急サンダーバード7号とすれ違いました。
この日米原迂回を行うサンダーバードは1〜8号まで。すれ違ったのより後の便は、通常通り湖西線経由になります。
列車走行位置案内をもう一度見ると、サンダーバード6号は40分遅れになっていました。
おそらく京都駅から先通常通りのルートに戻ったので、遅れが反映されたのでしょう。
北陸本線でも同名駅を見た、高槻駅を通過。
京都〜大阪では通常通り、最高速度130km/h近くで走っていました。
9:58 新大阪駅 着(40分遅れ)
特急はるか号と少々並走しつつ、新大阪駅に同時入線。
梅田貨物線が分かれ、おおさか東線が大阪駅のうめきた地下ホームへ潜っていきました。
最終的な遅れは予定通り40分前後、終点の大阪駅に到着です。
10:03 大阪駅 着(41分遅れ)
到着した直後、特急サンダーバード8号が入線するとのこと。
8号は定刻10:03なので、米原迂回は8号まで行うはずでしたが、どうやら乗ってきた6号までになったみたいです。
高規格路線のために強風の影響を受けやすい湖西線ですが、代替ルートが構築されているのも強さの一つです。
米原から新幹線へ乗り継いで遅れを最小限にすることもでき、北陸特急の利便性の高さを知らしめられました。
北陸新幹線敦賀延伸後も米原迂回は行われるはず。敦賀駅での乗り継ぎも含め、今後どう変化するのか気になるところです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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