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2024年春のダイヤ改正で、金沢〜敦賀が延伸する北陸新幹線。
大阪・名古屋〜金沢で運行している特急サンダーバード・しらさぎ号も、敦賀駅までの運行に短縮。金沢駅を発着する特急列車は、七尾線の特急能登かがり火・花嫁のれん号だけになります。
北陸本線を走る特急列車は他にも、特急ダイナスター・おはようエクスプレス・おやすみエクスプレスがあります。
今回はその中でも、金沢からの帰宅需要を汲んでいる、特急おやすみエクスプレスに乗車します。
特急しらさぎ号で使用される681系を使用した、3両編成という短い北陸特急。
北陸地方内で完結する、平日限定1本運行の特急のご紹介です。
金沢駅の在来線改札へ入ってきました。
階段を登って正面には、金沢百番街のお土産売り場から直結していた、あんと改札口跡があります。
2024年1月14日をもってこの改札口は閉鎖され、お土産売り場から直接改札内へ入ることはできなくなりました。
金沢駅で「北陸線」の表記自体は、今後見られなくなることに。
北陸新幹線から接続する福井行き特急ダイナスター号も、2015年から9年で運行終了です。
2番のりばには3両編成の、681系電車が停車中です。
681系電車は特急しらさぎ号で使用され、6両編成が基本です。しかし、多客時には9両編成で運行しており、3両の付属編成を連結します。
おやすみエクスプレスは、その付属編成だけで運行しているのです。
おはようエクスプレスは通路側も埋まる8割くらいの乗車率でしたが、こちらはやや低め。
平日1本しかない列車名ですが、行先方向幕もオリジナルのものが採用されています。
特急おやすみエクスプレスが発車します、2番線のりばへ来ました。
停車駅は、小松,加賀温泉,大聖寺,芦原温泉,福井,鯖江,武生,終点敦賀です。
おはようエクスプレスは2001年から、おやすみエクスプレスは2003年から、それまで平日朝に運行していた快速列車を格上げする形で運行開始しました。
おやすみエクスプレスは金沢発福井行きの1本が設定され、2019年春のダイヤ改正で敦賀行きに変更しています。
特急車両で「敦賀」が表示されるのは、現時点で1日1本のみ。
北陸新幹線が開通したら、この行先が当たり前になります。
使用車両が特急しらさぎ号と同じなので、当然ながら車内の座席等も見慣れたものです。
車内表示器は「おやすみエクスプレス」に対応し、変わりない表示が行われていました。
6両編成だと1号車はグリーン車ですが、付属編成はすべて普通席車両。全車自由席で運行のため、1号車でも自由席の表示です。
21:40 金沢駅 発
金沢駅を出発しますと、車内チャイムは流れずに車掌さんによる肉声放送が行われます。
停車駅のほか、3両編成全て自由席との案内もありました。
白山市に入りまして、2015年から既に使用されている北陸新幹線の車両基地、白山総合車両所の横を通過します。
次の停車駅は、北陸新幹線の駅も設置される小松駅です。
通常の北陸特急と同様に、高速での運転を行なっていました。
山代温泉・山中温泉・片山津温泉を合わせた、加賀温泉郷の玄関口になっています、加賀温泉駅に到着です。こちらにも北陸新幹線の駅が設置されます。
日中だと各温泉まで、路線バスや送迎で駅前ロータリーが賑わうのですが、夜になると乗降される観光客はまばらです。
加賀温泉駅発車と同時に、「あと3分で大聖寺駅です」との案内。同じ加賀市内で隣駅ですが、大聖寺駅にも停車します。
大聖寺駅に停車する特急列車は、米原行き特急しらさぎ号2本と、特急おはようエクスプレス・おやすみエクスプレス1本ずつの計4本のみ。
特急車両で「大聖寺」が表示されるのは、珍しくなっています。
加賀温泉駅は温泉郷への玄関口ですが、大聖寺駅は加賀市の中心部。市役所の最寄駅にもなっているので、金沢からの帰宅需要が見込まれる時間帯に、特急列車を停めているのでしょう。
ホーム上にもしっかり、乗車位置案内が貼られています。
大聖寺駅は北陸新幹線延伸後、IRいしかわ鉄道とハピラインふくいの会社境界駅になる予定です。
トンネルを抜けまして、石川県から福井県へ入りました。
新幹線駅が設けられる、芦原温泉駅に到着です。ここで特急サンダーバード47号金沢行きとすれ違いました。
再び北陸新幹線の高架と並行しまして、県代表駅となる福井駅に到着です。
敦賀方面だと近すぎて見づらいですが、高架下にはえちぜん鉄道の車両基地があります。
この車両からも2,3人ほどお客さんが入れ替わり、途中駅の中では一番流動が大きかったです。
隣接する新幹線ホームのガラスに方向幕が反射していて、共存することのない北陸新幹線と在来線特急を重ねられたような感覚。
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新幹線ホームの案内板には、第三セクター鉄道転換後の「ハピラインふくい」が書かれていました。
お隣には北陸本線の敦賀行き普通列車が停車中。
こちらもピンクと黄緑色の帯を纏った、ハピラインふくい仕様になるはずです。
JR九頭竜湖線が分岐する、越前花堂駅を通過しました。
ハピラインふくい転換後も、これまで通り全列車が福井駅に乗り入れます。
北陸新幹線の高架は最短距離を結ぶべく、東へ向かって山を突っ切ります。
しばらくして鯖江駅に到着しました。
鯖江市内には新幹線駅が設置されないので、市内を発着する優等列車が消滅することになります。
鯖江駅と共に特急列車が多く停まっている、お隣の武生駅に到着です。
越前市内には北陸新幹線単独駅、越前たけふ駅が設置。最優等種別かがやき号も停車します。
武生駅と鯖江駅はあまりに近いので、新幹線駅になったら1駅にまとめられるのは当然でしょう。
ここで最終の特急サンダーバード49号金沢行きとすれ違いました。
列車は全長13,870mに及ぶ長大トンネル、北陸トンネルに入ります。
トンネル内はKDDI以外の電波が通じなくなる区間で、車掌さんによってはトンネルに入る前にその案内が行われます。
北陸トンネルを抜けてデッドセクションを通る時、681系では車内表示器がしばらくの間表示が消えます。
サンダーバードで使用される、比較的新しい683系だとこの現象は見られません。
しばらくすると表示が復活し、左手には敦賀駅の巨大な新幹線駅舎が現れました。
金沢駅から2時間27分、夜の北陸本線を走る特急おやすみエクスプレスが到着です。
23:07 敦賀駅 着
この幕回しをどうしても見たくて、わざわざ敦賀まで戻ってきたのです。 pic.twitter.com/Io5sjafk5Z
— パスケース (@Pass_Case) March 14, 2024
サンダーバード号などでも同様ですが、終着駅到着後は幕回しに注目。後日これを見るために敦賀駅まで来まして、北陸に限らない幕に大興奮でした。
北陸新幹線敦賀延伸後、北陸特急は新幹線ホームの真下を発着するため、このホームで北陸特急を見ることは基本的にないはずです。
日本海縦貫線のため深夜には多くの貨物列車が通過するようで、この後どこかへ引き上げられるのでしょう。
このあと最終の特急しらさぎ65号金沢行きが23:17に出発して、敦賀駅を発着する列車は最後となります。
まもなく金沢〜敦賀から消える北陸特急の中で、異色を放つ深夜の特急列車。
平日のみ運行で乗車ハードルは高めですが、ぜひ機会を狙って乗ってみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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