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愛知県で路線網を張り巡らせる、名古屋の大手私鉄「名鉄」。2024年3月16日、16年ぶりに新駅が開業しました。
周辺の高架化事業と併せて、病院へのアクセスも担う新駅設置。途中の無人駅にしては、かなり大規模な工事が行われています。
以前の記事では、開業1週間前の新駅と周辺の高架化工事をお届けしました。今回は開業を果たした当日、新たな駅構内の様子を中心にご覧ください。
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【16年ぶりの名鉄新駅】加木屋中ノ池駅が面白すぎる!? 高架化と駅周辺工事の現状を観察
2024年3月16日、名古屋鉄道に16年ぶりの新駅、加木屋中ノ池駅が開業します。 新駅ができるのは愛知県における左側の半島、知多半島を走る名鉄河和線です。 名古屋駅まで30分未満のエリア ...
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まずやってきたのは、名鉄のターミナルである名鉄名古屋駅。
運賃表を見てみますと、河和線の「高横須賀」と「南加木屋」の間に新しい駅があります。これこそ名鉄18年ぶりの新駅「加木屋中ノ池」です。
ちなみに16年前に開業したのは、西尾線の南桜井駅。
こちらも、周辺の連続立体交差事業と同時に設置されました。
常滑線と河和線の分岐駅、太田川駅で河和線普通列車に乗り換え。
加木屋中ノ池駅は準急以上停車せず、普通列車のみ停まります。
こちらに貼られていた路線図を見てみますと、ダイヤ改正後正式なものに加木屋中ノ池の文字が。
2016年に駅ナンバリングを導入した名鉄ですが、その前年には新駅設置を東海市と名鉄が合意しています。
そのため「KC02」が長らく飛ばされていました。
普通列車で2駅乗車、ガラス張りの駅舎から明るい光が飛び込んできまして、加木屋中ノ池駅に到着です。
開業当日とはいえもう暗く、鉄道ファンの方は既に少なめ。
周辺の高架化工事などについては、以前の記事をご覧いただければと思います。
そしてこちらが新しい駅の駅名標、加木屋中ノ池駅です。
副駅名として公立西知多総合病院前が付いており、こちらの最寄り駅として機能しています。
相対式ホームの2面2線で、6両編成分です。
元々掘割だったところにホームを設置した、非常にシンプルな形となっています。
線路側はコンクリート作りになっており、工事中のためかホーム端は狭い部分が続きます。
雨天時には足を滑らせないよう、注意が必要そうです。
ホーム屋根には新しめの「列車が通過します」など、案内板が設置されていました。
ホーム北端の行き止まり部分に、北改札口が設けられています。
改札内には自動精算機とインターホンを設置。
インターホンは最新型で、モニターまでついていました。
改札内で何かあった時、これによって対応してくださるのですが、電子筆談機能まで備えています。
改札を出まして、こちらが駅舎内です。
掘割に位置しますが、ガラス張りなので昼間なら明るそう。運行案内や広告を流すモニターも設置されていました。
券売機は最新型、こちらのインターホンにもモニターが付いて分かりやすくなっています。
駅開業をお祝いするポスターを見ながら、階段を上へ。ホームや駅機能は掘割部分、駅出口は地上部分という構造です。
こちらには東西自由通路があって、改札を介さずに行き来が可能です。
自由通路と言ったら、地上部分から上へ上がって線路を越えるイメージ。
ここは山がちな地形なので、地上そのままの高さで線路に橋が渡されています。
ここで東西それぞれの出口を見てみましょう。
まずは1番線ホーム寄りの東側から。
正面には改札前まで降りることができる、エレベーターがあります。
地上に出っ張っているのはエレベーター棟のみ、駅設備は掘割部分なので、地上に駅舎があるという感じではありません。
そして駅正面は墓ビュー。
駅前に普済寺というお寺があるので、駅周辺は墓地になっています。
エレベーターの横では工事が行われていて、階段を作っている様子。
こちらは空きスペースが少ないので、住宅地へそのまま降りられる動線を確保するに留まるようです。
続いて反対側、2番線ホーム寄りの西口へ向かいます。
こちらは副駅名にもなっていた、公立西知多総合病院に近い出口です。
長い通路を歩いた先には、東側と同様にエレベーター。
そして駅前には広々と、真新しいアスファルトが敷かれています。
こちらも地上部分は駅舎というより、エレベーター棟が突き出ている感じです。
広場を出ると大きな柵に、加木屋中ノ池駅の看板が掲げられていました。いかにもまだ工事中の様相を呈しています。
このトンネルをくぐった先には、西知多総合病院があります。歩道が整備され、加木屋中ノ池駅から坂を上り下りせずに済む動線が確保されます。
トンネルを越えた先、病院への通路がこちらです。1週間前はまだ立ち入れなかったのですが、一部分が解放されていました。
加木屋中ノ池駅方面はまだ工事中ですが、案内サインを近くで見られます。
トンネル内はまだ暗く、これから照明など設置していくのでしょう。
反対側を向きまして、こちらは病院方面。ルーバーが設置されており、自然らしさを感じられます。
正面には公立西知多総合病院、加木屋緑地の案内サインがありました。
加木屋中ノ池駅へ戻ってきました。
こうして見ると地上からは駅があると思えない、非常にシンプルな形です。
自由通路からホーム先端の方を見てみると、何やら工事をしています。最後にあちらへ行ってみましょう。
今度は太田川・名古屋方面の2番線ホームへ。
方面ごとに改札が異なるので、入り間違えると改札内のインターホンを押して対応してもらう必要があり、少々面倒です。
こちらで入場券を購入。駅名が長いためか、加木屋中ノ池が半角になっていました。
現在ホーム屋根があるのは、名古屋寄り2両分だけ。
工事中のため狭いホームを歩いていくと、北改札口の方向を示す看板がありました。
こちらホームの南半分くらいは簡単な作りで、下を覗いても鉄骨が見えています。
ホームの端っこまでやってきました。ちょうど高架化工事によって新しく架けられた橋を、列車が通過していきます。
そしてこちらが自由通路から見られた、工事中の場所です。
ここには加木屋中ノ池駅の南改札口が作られます。
手前側のスペースには改札、ぽっかり空いた所には階段が設置されるようです。
北改札口にはスペースが無かった東側ですが、南改札口周辺にロータリーを含む広場が作られます。
こちらには大きめの駅舎ができて、加木屋中ノ池駅ではメインの入口になりそう。
南改札口は2024年度中に開業予定とのこと。その時にはまた訪問したいですね。
そろそろ開業初日の加木屋中ノ池駅を後に。
列車到着時には、「列車が到着します」と白い文字で出ます。
これからも駅周辺の広場ができたり、南改札口が完成したりと進化を続ける新駅。
完全にできあがった様子を見られる時も、非常に楽しみです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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