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【復活したスーパー特急】停車駅が少ない特急スーパーつがる 1往復限定の特別な「つがる号」[2024ダイヤ改正(8)]
青森・新青森〜秋田を結ぶ、特急つがる号。 2002〜2010年まで、八戸〜青森・弘前で運行されていたのが始まりです。 東北新幹線が八戸駅から新青森駅まで延伸されたことを受け、この列車は廃止。一方で青森 ...
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都心部から放射状に伸びるJRの通勤五方面、その中でも東海道本線湘南地域からの通勤電車は、特に凄まじいものです。
近年では着席ニーズに合わせて通勤特急を強化しており、特急湘南が平日朝の東海道本線を10本走っています。
上野東京ライン、湘南新宿ライン、横須賀線が集まる大船駅からは、15分の間に東京方面へこれだけの列車が出発するので、巨大発車標が設置されています。
その中で注目したいのが、7時ちょうど。
特急成田エクスプレス7号と特急湘南4号が同時刻発車です。
特急湘南は14両、特急成田エクスプレスは6両。
運行ルートが異なるとはいえ、どちらも東京までに関しては、通勤輸送を担う目的は同じです。
同時間帯に合わせて20両編成という、とんでもない輸送力を持っています。
2024年春のダイヤ改正で、成田エクスプレス7号のダイヤが変更。大船駅6:22発→7:00発、東京駅7:15着→7:56着になったことで、7時ちょうどの実質20両通勤特急が生まれました。
その利用状況にも注目しつつ、東京駅まで乗車してみました。
大船駅〜東京駅で、これらの通勤特急を利用する方はどれだけいらっしゃるのでしょうか。
こちらは特急湘南4号の予約状況。
14両編成ありますが、この時点で全て△です。
通路側まで埋まっているほどで、かなりの人気ぶりに驚きます。
こちらの車両はコンセントが窓側にしか無いので、その点だけ注意が必要です。
続いて特急成田エクスプレス7号。6両編成で◯になっていました。
窓側が空いているところも沢山あり、かなり余裕が見られそうです。
もうすぐ7時になるところで、特急湘南が発車する2番線ホームへ来ました。
ちょうど高崎行き上野東京ラインが発車したところ。
予約状況に反して、ホームで特急を待っているお客さんはそこまで多くありませんでした。
各扉前に3人いれば良いくらいでしょうか。
特急湘南はほとんどが小田原駅始発。平塚, 茅ヶ崎, 辻堂, 藤沢にも停車しており、大船以西からの需要が非常に大きいのでしょう。
今回の成田エクスプレスのダイヤ変更は、特急湘南の混雑緩和を目論んでいるように思います。
東京駅到着時刻については、特急成田エクスプレスが7:48で13分遅いのですが、大船駅から乗る人にはこちらを選んでほしいのでしょう。
それでは成田エクスプレスが停車中の、6番線ホームへ。
ちょうど2番線ホームには、特急湘南4号が入線してきました。
成田エクスプレス7号は大船駅始発なので、すでに停まっています。
飛行機マークは見られなくなり、灰色塗装に統一されました。
最後部車両になっている7号車へ乗車。大船から成田空港まで結んでおり、東京駅で新宿からの成田エクスプレスと連結します。
7:00 大船駅 発
7時ちょうど、同時刻発車のため特急湘南とピッタリ並走してくれました。
向こうは14両編成なので、かなり長い時間見られます。通勤時間帯に特急が並ぶのも、なんだか変な感じ。
1分ほど一緒に走っていましたが、最終的には特急湘南がそのまま追い抜いていく形です。
E259系が特急しおさい号に投入されたのに合わせ、成田エクスプレスでもヘッドレストカバーはSERIES E259に変わりました。
この車両は通路側にもコンセントがあるので、かなり利便性は高いと思います。
途中の停車駅は、戸塚, 横浜, 武蔵小杉, 品川, 東京, 千葉, 空港第2ビル, 成田空港です。
特急湘南だと品川と東京だけであり、遠近分離を図っています。一方で成田エクスプレスは、この時間帯でもあくまで空港特急。途中から成田空港への輸送を担うべく、特に横浜駅にも停まります。
最初の停車駅である、戸塚駅に到着。こちらからは1人乗車されました。
特急湘南はかなり速く、もう横浜駅通過前です。
成田エクスプレスは横浜駅に停車。こちらからは4人ほど乗ってこられました。ここは特急湘南と大きな違いで、横浜から東京の通勤特急として便利そう。
もちろん多くの方は通勤電車を待つので、ホームは混雑したままです。
前後に通勤電車が沢山いるためか、速度はあまり出さずに100km/h未満。
特急湘南は東海道線を走り、もう品川駅に到着する頃です。
成田エクスプレスは北上し、横須賀線を走行中。次の停車駅は武蔵小杉駅です。
タワーマンション群でも有名なこの街。
朝には多くの通勤客が乗車されるので、安全確保のためホーム増設工事まで行われました。
車掌さんが安全確認を行うモニターを見ると、非常に多くの方がお待ちです。
こちらから乗車される方は、ほとんどいらっしゃいませんでした。
神奈川県から東京都へ入り、東海道新幹線と並行します。
一度離れていた東海道本線と共に、品川駅へ到着。
向こうには特急ひたち3号が停車中、あちらは仙台行きとしての始発便です。
特急湘南は既に東京駅へ到着済み。やはり急ぎの場合は特急湘南の方が便利そうですね。
横須賀線は地下へ潜りまして、新橋駅など地下ホームを通過中。
終点の東京駅、総武・横須賀線地下ホームへ到着しました。
7:48 東京駅 着
乗車されていた7割くらいの方が、東京駅で下車。サラリーマンの方が多く、やはり通勤特急としての役割を担っているようです。
東京駅で新宿から来た成田エクスプレスと連結し、成田空港へ向けて出発していきました。
しばらくすると横須賀線快速が到着し、閑散としていた地下ホームは一気に混雑します。
今回は特急湘南との比較を含め、時刻が変わった大船始発の成田エクスプレスをご紹介しました。
これから認知度が上がればもう少し着席率が高まりそうですが、特急湘南より快適なことは間違いなし。
大船〜東京はチケットレス料金で660円、ぜひ快適な通勤の選択肢に入れてみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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