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【関西キングオブ夜行バス】仙台〜大阪フォレスト号12時間乗車記[超快速(7)]

2023年3月6日

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こんばんは。こちらは東北地方最大の都市、仙台駅前です。

広々としたペデストリアンデッキが特徴的の仙台駅、夜になると明るい新幹線ホームが目立っており、すべての東北新幹線がここに停まります。

 

今日はここから大阪まで、夜行バスに乗車します。

東京から最も遠くを行き来する夜行バスとしては「はかた号」が有名。一方で関西圏からは仙台までを結ぶ「フォレスト号」が最長距離です。

さらに、必要ないので東京都心部を経由しないというのも特徴になっています。



まずは仙台駅からやや離れた所に位置する、高速バス乗り場へ向かいます。

宮城交通仙台高速バスセンターの前にある、40番バス停からの出発です。近くにローソンがあるので、乗車前の買い出しも便利になっています。

 

19時半ごろ、バスが到着しました。近鉄バスと宮城交通の共同運行で、今回は宮城交通の車両でした。

乗車した時は閑散期の平日だったため、最安の9,800円。土日を中心に11,300円へ上がり、一番高いと14,400円です。

 

3列独立シートとなっており、各座席間のカーテンによって、ある程度プライバシーも確保されます。

 

コンセントが設置されているので、電源も安心です。



19:40 仙台 発

平日で乗車率は50%行かないくらい。窓側でも空いているところがチラホラ見られました。

 

高速バスだと大都市内でいくつか停車することがありますが、このバスはそのまま高速道路へ向かいます。

ここで横切ったのは、ぶらんど〜む一番町商店街。1993年にアーケードとして生まれ変わり、杜の都にふさわしい緑豊かな空間が作り出されました。

 

都心部を一足抜けただけで、いきなり青葉山を貫く長いトンネルへ入りました。

 

そして仙台宮城ICより東北自動車道、高速道路を走り始めます。

 

仙台南インターチェンジを通過したところで、仙台市からお別れです。

 

次に光が見えてきたのは、白石市街地。白石駅や白石蔵王駅周辺に広がる街が分かります。

 

福島県に入りまして、国見SA横を通過。この辺りは霧が立ち込めカーブが続くこともあり、難所と言われるようです。

 

目を覚ますと白河市に入っておりまして、東北地方と関東地方を隔てる白河関を越えました。



那須高原PAにて20分ほどの休憩です。

牧場やリゾート地のイメージがある那須高原、キラキラしたオシャレさの感じられるところでした。

 

大手チェーン系の店舗は入居しておらず、売店もお土産系が多い印象。軽食もあまり揃っていませんでした。

 

栃木県の名物として知られるレモン牛乳に、メロンパンを買ってきました。

 

出発は22:00、再びバスに乗り込みます。

長距離バスですが、これが唯一の休憩なので注意しておきましょう。



22:15、車内は消灯の時間です。

こうなればもう完全に真っ暗、カーテンで仕切られてもいるので寝やすそうな空間です。

 

栃木県の県庁所在地、宇都宮ICを通過します。

 

東武鉄道網が張り巡らされたエリアを抜け、こちらはその最中に位置する佐野藤岡インターチェンジ。

 

東北自動車道はこちら館林IC前後、群馬県のつま先部分だけを通っています。

 

利根川を渡ると群馬県から埼玉県に入りました。

 

しばらくしまして、これまで見ないほど道路が絡み合うジャンクションが現れます。

こちらは久喜白岡JCT、ここまでずっと東北自動車道を走ってきましたが、ここで圏央道に入ります。

圏央道は東京の中心部の周りをぐるっと囲む高速道路。このバスは東京都心部を通ることなく、西を目指すのです。

 

鶴ヶ島JCTにて関越自動車道と交差。東京〜新潟を結んでおり、圏央道はこういった都市同士をつなぐ重要な高速道路と接続するのが面白いところです。



ちょうど日付が変わった0時ピッタリ、狭山PAに寄りました。

これは運転士さん交代のためであり、降りることはできません。

 

狭山PAを0:12に出て、青梅ICを通過したところで東京都へ。

 

東京西部は山がちのためか、かなりトンネルが多くなります。



トンネルの狭間に位置するのが、八王子JCTです。

ここは中央自動車道との交差地点となっており、緑看板がたくさん立てられています。

かつて仙台〜名古屋を結ぶ夜行バス青葉号は、ここから中央自動車道を経由していました。現在は2022年春から浜松駅に立ち寄るよう変更され、フォレスト号と同じく東名・新東名経由になりました。

 

神奈川県に入っておりまして、相模川に沿って南下します。

 

小田急小田原線の厚木駅ホームをすぐ下に見られました。

 

海老名JCTより、東名・新東名高速道路へ。ここからは東京〜大阪の夜行バスと同様のルートなので、そろそろ眠りたいと思います。



東名・新東名を抜けて伊勢湾岸道路により名古屋飛ばしをされてきました。

京都東ICから降りまして、山科から京都市街地へ一般道を走るところで目を覚ましています。

 

6:12 京都駅八条口 着

関西側最初の停車が、京都駅前です。ここで降りたのは4,5人程度に思われます。

 

京都駅を出ると南へ下りまして、京都南ICから名神高速道路へ。

 

7:08 大阪駅前(地下鉄東梅田駅) 着

目が覚めると梅田に到着していたところでした。やはりほとんどの方がここで降りることになります。

 

大阪のキタからミナミへ、有名なグリコさんも見られます。

 

難波のバスターミナル、OCAT(大阪シティエアターミナル)へ到着です。



7:53 OCATなんば 着

このバスは更に、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンまで連れて行ってくれます。

東北から関西まで距離にして850km超。高速道路でしっかり急いでも約12時間に渡る夜行バスの旅でした。

 

仙台〜大阪を陸路一本で行けるのは、このような夜行バスだけ。ぜひ一度利用してみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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