JR東日本 埼玉 東京 神奈川

【何が凄いん?】理解しづらい相鉄東急直通線を小学生でも分かるように解説

2023年3月5日

 

2023年春のダイヤ改正、首都圏で最も大きな出来事が「相鉄・東急新横浜線」の開通です。

しかし、それについて注目しているのは首都圏の方ばかり。他地方の人にとっては、僅か10kmの路線が開業するだけで、一体何が凄いのか分からないのが正直なところです。

そこで、相鉄・東急新横浜線ができる鉄道ネットワークにどのような変化が現れるのか、イチから整理してみました。



「相鉄・JR直通線」と「相鉄・東急直通線」は神奈川東部方面線として計画され、神奈川県東部と首都圏の鉄道アクセス向上を目的にしています。

相鉄の旅客線は相鉄本線と相鉄いずみ野線2路線の、独立した私鉄に過ぎませんでした。

 

2019年、1つ目の計画として「相鉄・JR直通線」が開業。

新規路線の相鉄新横浜線(西谷〜羽沢横浜国大)とJR東海道貨物線を繋げることにより、相鉄からJRへの直通ルートが形成されました。

西谷駅から2kmちょっとの新線建設ですが、ここで注目すべきなのが直通先。新宿、大宮、川越へ直接繋がるルートが出来上がったのです。

これが、2023年2月現在の相鉄の運行系統になります。



2023年春のダイヤ改正で、相鉄の鉄道ネットワークは更に広がります。

相鉄新横浜線(羽沢横浜国大〜新横浜)・東急新横浜線(新横浜〜日吉)が新たに建設されることで、新横浜駅を境界としながら線路が完全に繋がります。

こちらも路線単体で見るのではなく、既存路線に直通することが重要です。相鉄本線、相鉄いずみ野線東急目黒線、東急東横線がお互い直通するようになれば、相鉄沿線から東京の中心部へ直接行く新たなルートができました。

 

この直通先は留まることなくさらに広がり、元々直通していたところにまで及びます

東急目黒線からは、都営三田線東京メトロ南北線に直通。東京メトロ南北線からはさらに、埼玉高速鉄道の浦和美園駅まで直通します。

東急東横線からは、東京メトロ副都心線へ直通。こちらも和光市駅からはさらに、東武東上線の森林公園駅、小川町駅まで直通することになっています。

新横浜線が開業することで、直通だらけでこんがらがっている首都圏の鉄道ネットワークに、相鉄も仲間入りを果たすことになるのです。

この路線図は〇〇線という「路線名」ではなく、列車がどういう動きをするか「運行系統」で理解しないと分からなくなります。他地方の人が理解しづらいのは、直通が少なく列車を運行系統で把握することに慣れていないからでは?と思います。



また、相鉄・東急新横浜線が通るのは、東海道新幹線新横浜駅

これまでは菊名駅でJR横浜線に乗り換えるなどアクセスに難がありましたが、この路線が開業することで新横浜駅へ行きやすくなります。特に相鉄沿線からのアクセスは飛躍的な向上と言えるでしょう。

JR東海もこれに合わせて、新横浜駅6:03発のぞみ491号新大阪行きを設定。早朝時間帯から新幹線への接続流入を考慮しています。

乗り換えをすればこれまでも十分行けたところ、首都圏では直通によって人流や列車の整理を行います。「線路」で繋がっていることがどれだけ周囲の環境に影響を与えるのか、それを実感させられました。この線路の建設は凄いんですね。

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

関連
【うめきた新駅から繋ぐ!】大都会の閑散ターミナルへ なにわ筋線計画[超快速(8)]

大阪市は「キタ」と「ミナミ」大きく2つの都市圏に分かれていまして、前者は梅田、後者は難波を中心にしています。 「キタ」に位置する大阪駅では2023年春にうめきたエリアが開業予定。これまで大阪駅を通って ...

続きを見る

鉄道コム

応援してくださる方は、クリックをお願いします! 鉄道コム

関連コンテンツ

タグ

パスケース

鉄道・バス等公共交通機関を利用した旅行の様子をご紹介します。交通機関のレビュー、車窓の解説が多いです。

-JR東日本, 埼玉, 東京, 神奈川

Copyright© Pass-case.com , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.