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【役割を終えた新幹線ターミナル】8年間終着駅だった八戸駅の痕跡とは

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今日は東北新幹線の新幹線単独駅、七戸十和田駅に来ています。 2010年12月、東北新幹線の八戸〜新青森延伸と同時に開業。2019年度の乗車人数は761人/日で、コロナ禍前までは増加傾向にありました。 ...

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JR北海道のH5系新幹線で、多くのはやぶさ号が停車する八戸駅に来ました。

 

旧東北本線との乗換駅であり、闇の中を赤い貨物列車が走っていきました。線路が同じ高さにあり、新幹線ホームにもその音が響きます。



ホーム構造にみる終着駅の痕跡

ホーム構造は2面4線。整備新幹線区間の盛岡〜新青森駅で、追い越し設備を備えているのはここ八戸駅だけです。

 

しかし、実際にはほとんどが中央の12,13番線ホームを使用しており、外側の11,14番線で発着する列車はほとんどありません。

 

この構造になった理由は、2002年に東北新幹線が八戸駅まで先行開業したからです。新幹線のような重要路線の終着駅で折り返しするには、4本の線路が必要になります。

 

現在では八戸行きの列車は設定されておらず、外側のホームに入るのは、線路の錆が厚くなるのを防ぐための「はやて93号」「はやぶさ8号」それぞれ1本だけです。ホームドアも列車が通過する内側だけになります。



新幹線ホーム/コンコース

ホーム上のお土産屋さんは2021年3月に閉店しました。このホーム構造を活かした緩急接続があれば、停車時間中に利用する方もいたんでしょうけど。

このお店の名前は「八戸1号店」らしいんですが、名無しのままだったっぽいですね(笑)

 

ホームから階段を登って、改札へ向かう構造です。

新しい新幹線駅では、ホームより改札階が高い位置にある構造も多いみたいですね。

 

コンコースは開放感溢れる空間、スポーツのスタジアムみたいに骨組みが丸見えです。

 

ホームから見えましたが、階段を上った先には何やらガラス張りのスペース。ここは待合室サウスブリッジです。

 

ちょうど新幹線の線路を見下ろすことができました。

 

木のベンチが並ぶ中、真ん中部分にはマッサージチェアもあります。

 

ホーム上の売店は閉店しましたが、改札内にはKIOSKが健在。その他改札外にNewDaysも営業しています。



乗り換え改札跡

八戸駅は青い森鉄道、JR八戸線の乗換駅です。

東北新幹線(盛岡〜新青森)は整備新幹線のため、並行在来線に指定された東北本線は第三セクター青い森鉄道へ転換されました。

 

現在そちらへ乗り換えるには一度新幹線改札を出る必要があり、乗り換え改札は設置されていません。

 

しかし、東北新幹線の終着駅が八戸駅だった頃、待合室とベビー休憩室が設置されているところに、乗り換え改札があったのです。



北東北の在来線特急沿革

ここで、北東北における東北新幹線・在来線特急網についての変化を見ていきましょう。

1982年、東北新幹線は盛岡駅まで開通。盛岡〜函館には特急(スーパー)はつかり、秋田〜青森には特急かもしかが走っていました。

 

2002年に八戸駅まで延伸すると、八戸〜函館に特急(スーパー)白鳥、秋田〜青森に特急かもしか、八戸〜青森・弘前に特急つがるが走りました。

この時点で八戸駅は、東北新幹線と在来線の乗換駅として重要な駅になったのです。

 

2010年に東北新幹線が新青森駅まで全通すると、特急(スーパー)白鳥は新青森〜函館、特急つがるは秋田〜青森に運行区間が変わりました。

 

東北新幹線全通により、8年間の乗り換え拠点の役割を終えた八戸駅。在来線から優等列車が発着しなくなり乗り換え需用が少ないため、改札も撤去されました。



暗闇の乗換改札跡

新幹線改札を出まして、今度は在来線改札へ入ります。

 

東北新幹線八戸延伸は2002年。青い森鉄道もそれと同時に開業したため、今年で20周年です。

 

在来線側からも乗り換え改札の跡を見てみましょう。

現在でも使用されているコンコースの明るさと比べて、4,5番線へ降りるエスカレーターの奥に暗い空間が残っています。

 

ボードで若干目隠しされている、この奥へ進んでみましょう。

 

現在は壁が作られて、備品の置き場にもなっているこの空間。昔はここに乗り換え改札があって、沢山の方が行き交っていたはずです。

 

改札を抜けた先では特急白鳥が待っていて、青森・函館へ向かっていたんですね。

 

所要時間を切り詰めるため、乗換時間が短い優等列車が無くなった今、自動改札を維持するのにもコストが掛かりますし、それを残しておく意味が無かったのでしょうね。

 

それにしてもこんな暗い空間、「困ったらココ見て!」とハイテンションで言われても、ここに来る人はいませんよ(笑)



優等列車の痕跡残るホーム

3面5線構造となっており、単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線を組み合わせています。

 

JR八戸線が使用するのは基本的に単式ホームの1番線。一部が2番線を使用し、青い森鉄道は2〜5番線から発着します。

 

柵でこれ以上いけなくなっていますが、非常に長いプラットホーム。かつては沢山の特急列車がここから発着した訳で、新幹線に置き換わっていると考えればこの長さも納得です。

 

八戸駅からはIGRいわて銀河鉄道に乗り入れて、盛岡まで行く便もあります。それぞれのロゴマークが表示されているのも特徴的です。

また、青春18きっぷや秋の乗り放題パスで乗れないことが注意されています。八戸〜青森については乗れる特例もあるので、初心者には結構複雑です。



ちょっと寂しい八戸駅

東西連絡通路はかなり広くなっていて、何か式典の設営もされているほど。これは八戸駅が沢山新幹線の停車する重要な駅というのもありますが、単純に八戸市が大きな都市であることも関係します。

青森県内では青森市の人口28万人に次いで、八戸市は人口21万人。それだけの都市規模に見合った玄関口というわけです。

 

しかし東口へ出てみますと、人口20万人超の中心駅にしては寂しい雰囲気が漂っています。

 

これは裏口だからという訳ではなく、ちゃんと表側。

駅ビル「うみねこプラザ」にはJR東日本ホテルメッツ八戸、図書館の他、商業施設としてドトールコーヒーを始めとしたお店が入居しています。

これは、八戸市の中心部が八戸駅周辺ではないからです。元々は駅名も尻内駅だったのですが、1971年に八戸駅へ改称。鉄道の長距離輸送における八戸の玄関口としての役割を担ってきたのです。

 

八戸市街地はJR八戸線の本八戸駅が最寄りです。しかし輸送力は大きくても本数が少ないため、八戸駅から中心街へは路線バスが高頻度で出発しています。

 

ちなみに裏口にあたる西側は真っ暗で、駅前には駐車場と住宅街が目立ちます。

駅前に見えているアリーナ「FLAT HACHINOHE」は、八戸で行われる羽生結弦のアイスショー会場です。

 

今では東北新幹線の途中駅に過ぎない八戸駅。新しい駅にも一昔前の歴史がまだ残っていました。

お越しの際はぜひこの点にも注目してみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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