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【赤字路線一覧】JR西日本が収支を公表した線区状況まとめ 赤字額・営業係数・輸送密度ランキング(2019-21年度版)

2022年12月1日

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【赤字路線一覧】JR西日本の収支公表まとめ 2022年度赤字額・営業係数・輸送密度

JR本州3社の中でコロナ禍の影響を大きく受け、いち早く輸送密度2000未満の赤字線区の収支を公表したJR西日本。 最新データとして2020年度〜2022年度平均の収支や営業係数、2022年度の輸送密度 ...

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2019年度に輸送密度2000未満だった赤字線区の収支を、いち早く公表したJR西日本。コロナ禍をまたいだ2019年度〜2021年度平均のデータも公表されたため、最新情報として各線区の状況を整理します。



各線区の状況まとめ

小浜線

敦賀~東舞鶴    赤字額15.9億円 営業係数759円 輸送密度779 (人/日)

全線電化されましたが、輸送密度は1000を切っています。原発があり予算確保が容易な自治体を通りますが、上下分離方式による存続を受け入れるかどうか具体的な話は上がっていません。

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越美北線

越前花堂~九頭竜湖    赤字額8.1億円    営業係数1,648円    輸送密度295(人/日)

越前花堂〜越前大野はある程度の利用者がおり、越前大野〜九頭竜湖はかなり減ります。越前大野駅を境にした収支公開をしておらず、北陸新幹線開業による並行在来線分離で飛び地路線になることから、全線の廃止を考えているものと思います。

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大糸線

南小谷~糸魚川    赤字額6.3億円    営業係数4,295円 輸送密度55(人/日)

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山陰本線

城崎温泉~浜坂    赤字額10.7億円    営業係数1,083円 輸送密度606(人/日)

浜坂~鳥取    赤字額7.3億円    営業係数928円    輸送密度738(人/日)

出雲市~益田    赤字額35億円    営業係数647円    輸送密度746(人/日)

益田~長門市    赤字額12.4億円    営業係数1,923円    輸送密度223(人/日)

長門市~小串・仙崎    赤字額9億円    営業係数1,491円    輸送密度292(人/日)

特急が走る主要幹線で保守費用がかさむことから、出雲市〜益田は最大の赤字額です。

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関西本線

亀山~加茂 赤字額16.2億円    営業係数990円    輸送密度766(人/日)

非電化区間でありながら、ローカル線の中では一番赤字額が大きいです。

 

紀勢本線

新宮~白浜    赤字額29.5億円    営業係数769円    輸送密度731(人/日)

電化路線で特急が走る主要幹線であるため、山陰本線(出雲市〜益田)に次いで赤字額が大きくなっています。



加古川線

西脇市~谷川    赤字額2.6億円    営業係数2,038円    輸送密度207(人/日)

阪神淡路大震災の時には、大阪から姫路への迂回ルートとして設定されました。輸送密度が非常に低いですが、2004年に全線電化されています。

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姫新線

播磨新宮~上月    赤字額5.9億円    営業係数868円    輸送密度774(人/日)

上月~津山    赤字額4.3億円    営業係数1,079円    輸送密度358(人/日)

津山~中国勝山    赤字額4.3億円    営業係数795円    輸送密度649(人/日)

中国勝山~新見    赤字額3.7億円    営業係数2,435円    輸送密度136(人/日)

 

播但線

和田山~寺前    赤字額6.1億円    営業係数377円    輸送密度924(人/日)

 

芸備線

備中神代~東城    赤字額1.8億円    営業係数3,858円    輸送密度80(人/日)

東城~備後落合    赤字額2.3億円    営業係数23,687円    輸送密度13(人/日)

備後落合~備後庄原    赤字額2.7億円    営業係数4,702円    輸送密度66(人/日)

備後庄原~三次    赤字額2.7億円    営業係数1,035円    輸送密度312(人/日)

三次~下深川    赤字額14.3億円    営業係数946円    輸送密度915(人/日)

東城〜備後落合は100円稼ぐのに23000円の経費がかかる、日本一の赤字路線と名高い区間。鉄道輸送の役割を終えた状況ですが、中々存廃議論が始まりません。



福塩線

府中~塩町    赤字額5.7億円    営業係数2,760円    輸送密度144(人/日)

 

因美線

東津山~智頭    赤字額4.1億円    営業係数2,392円    輸送密度131(人/日)

 

木次線

宍道~出雲横田    赤字額6.5億円    営業係数1,521円    輸送密度220(人/日)

出雲横田~備後落合    赤字額2.5億円    営業係数7,453円    輸送密度35(人/日)

人気の観光列車奥出雲おろち号は2023年度で引退。あめつちが引き継ぎますが出雲横田駅までの運行であり、営業係数・輸送密度ともにワースト2位の出雲横田〜備後落合の存続は厳しい状況です。

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岩徳線

岩国~櫛ケ浜    赤字額5.8億円    営業係数476円    輸送密度1,064(人/日)

山陽本線を短絡するこの路線の存在のために、規則上山陽新幹線の運賃が安くなっている現状。この路線を廃止すれば遠回りの山陽本線で運賃計算が可能になるため、輸送密度はある程度高くても、JR西日本としては特に何とかしたい路線です。

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山口線

宮野~津和野    赤字額9.3億円    営業係数950円    輸送密度400(人/日)

津和野~益田    赤字額6億円    営業係数1,132円    輸送密度317(人/日)

特急スーパーおきが走る陰陽連絡線ですが、利用者は少ない赤字路線です。

 

小野田線

小野田~居能など全線    赤字額1.8億円    営業係数1,172円    輸送密度346(人/日)

 

美祢線

厚狭~長門市    赤字額4.6億円    営業係数904円    輸送密度366(人/日)

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各線区データ別ランキング

各線区における赤字額、営業係数、輸送密度をそれぞれ厳しい順に並び替えました。

赤字額

特急列車が走るためその分保線が必要な、山陰本線(出雲市〜益田)、さらに電化もされている紀勢本線(白浜〜新宮)が続きます。

営業係数

日本一の赤字路線と知られる芸備線(東城〜備後落合)が、100円の収入を得るのに23000円必要。次の木次線7400円が低く見えます。



輸送密度

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