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【最速達かもめ16号】西九州新幹線で行く長崎〜博多1時間20分[西九州新幹線開業(13)]
2022年秋に開業した西九州新幹線、ここは終着駅の長崎駅です。 長崎駅から武雄温泉駅までは新幹線かもめ、武雄温泉駅から博多駅までは在来線特急リレーかもめになります。 その中で再速達便では ...
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長崎から西九州新幹線とリレーかもめを乗り継ぎ、博多駅に来ました。
本当は新大阪まで最速乗り継ぎで行こうと思ったのですが、リレーかもめが急停車したために遅れて乗り継ぎ失敗。
そこで今回は逆に山陽新幹線で一番遅い、こだま350号に乗車します。
使用される車両は500系新幹線。
かつては東京から東海道新幹線のぞみ号でも運用されていましたが、N700系も登場して、現在は両数を減らしこだま号で走ります。
特徴的なのが、戦闘機のように鋭い顔。この構造により、最前後部は運転席寄りに乗降口がありません。
先頭部は網棚が無く、荷物棚を設置していました。これにより300系と各車両の座席数が異なり、運用上の制約が生まれたため、のぞみから撤退しました。
指定席は旅行商品で混雑するこだま号ですが、自由席はガラガラ。東海道山陽新幹線のこだまは、やっぱり自由席に限ります。
12:02 博多駅 発
新幹線にも関わらず、長い長い新大阪までの移動。一体どれだけの列車に追い抜かれるのでしょうか?
九州で一番の大都会、高層マンションを遠くに見ながら出発していきます。
博多〜小倉の所要時間は、在来線で1時間、在来線特急でも45分です。
これは両都市の間に峠があるためで、山陽新幹線はこれを直線状に貫きます。特急料金990円で所要時間が僅か15分にまで短縮されるため、日常的な利用者も多いです。
埋立地には広大な小倉の製鉄所を見られまして、錆びついた工場など長い歴史を感じさせるものでした。
12:19 小倉駅 着
政令指定都市である北九州市の中心駅、小倉駅ではやはり多くのお客さんが降りていかれました。
新関門トンネルに入りまして、本州へと渡ります。
関門海峡は非常に狭く、北九州市と下関市は非常に密接な関係があり、下関から九州へ通勤される方も多いです。
長崎駅で駅弁、角煮めしを買ってきました。駅弁の中では一番安く、980円だったという理由で選んでいます(笑)
それでもしっかり味が染みていて、とても美味しかったです。
あっという間に本州へ、新下関駅に到着しました。
こだま号が出発して8分後に追いかけてきた、みずほ606号に追い抜かれます。
更に、のぞみ28号にも追い抜かれました。みずほとのぞみの感覚は僅か5分、速達型新幹線の頻繁な運行には驚かされます。
新下関駅は基本計画線の一つとなっている、山陰新幹線の合流地点として想定されています。東京方面は片面だけ使われていますが、明らかに島式にできるような構造です。
トンネル区間がほとんどですが、小月付近で僅かに瀬戸内海が見られます。
厚狭駅からは美祢線、小野田線が分岐しており、沢山の線路が集まっているのも分かります。
厚狭駅は山陽新幹線の中で、唯一ひかり号が停まらない駅です。
陰陽連絡線のひとつである、山口線の乗換駅である新山口駅。かつては小郡町だったため小郡駅でしたが、2003年に新山口駅に改称しました。
3分という短い乗り換え時間ですが、スーパーおき4号鳥取行きに接続。出雲市駅からサンライズ出雲号に乗ることもできます。
九州より寝台特急サンライズ出雲号に全区間乗る、そのルートが形成されていることが分かります。
新山口駅で、臨時のぞみ154号に追い抜かれます。
僅か3分停車の間にも追い抜かれるダイヤ、この日は3連休の最終日だったため、このようにギリギリになっている訳です。
徳山の化学コンビナートは、山陽新幹線の中でも素晴らしい景色。夜になれば工場夜景も楽しめます。
徳山駅には周南市立図書館があって、おしゃれなツタヤ図書館となっています。
ここでのぞみ30号に追い抜かれました。
カーブの中にあるため、スピードを落とした状態での通過です。
徳山駅を出発した先でも、沢山の煙突が立ち並ぶ工場の景色が続きます。
新岩国駅は山陽新幹線で最も利用者の少ない駅。さくら552号に追い抜かれました。
太田川を渡りまして、広島市の中心部へ。
13:54 広島駅 着
広島駅にて9分の停車。結構500系を撮影される旅行者さんも多く、やっぱり一際目を引く500系は人気ですね。
向かいのホームからは広島駅始発の、のぞみ112号東京行きが出発していきました。
14:03 広島駅 発
広島駅を出発した先にはマツダスタジアムがあって、周辺の東横インやローソンはカープ色に変わっていました。
在来線では瀬野八越えと呼ばれる、峠区間がある山間のエリア。トンネルが基本ですが、所々では田舎風景を楽しめます。
お隣の東広島駅で再び追い抜き。
のぞみ158号は秋季では9月25日だけ運行の、貴重な臨時便です。N700Sが運用に就いていました。
さらに、さくら554号にも追い抜かれ、向かい側のレールスターと3列並びます。
三原駅では、のぞみ32号の追い抜き。
新尾道駅は三原駅から11km、福山駅から17kmという新幹線では短い駅間距離に位置します。
ここでは広島駅始発の、のぞみ160号に追い抜かれました。
福山駅でのぞみ162号に追い抜かれます。
JTB時刻表では10月10日運行と書かれていましたが、どうやら9月25日も走っていたようです。
新倉敷でのぞみ34号に追い抜かれ、岡山駅を目指します。
岡山駅周辺には広大な車両基地が広がっており、ご覧の通り黄色い通勤電車や、四国・山陰方面への特急列車も集まります。
貨物ターミナルには機関車も停まっており、中国地方における鉄道の要衝らしさを感じさせられました。
15:26 岡山駅 着
岡山駅では23分もの停車です。
向かいからは岡山駅始発の、ひかり516号が出発しました。
ホーム上にあります、倉敷うどんぶっかけさん。冷たいうどんはやっぱり美味しいです。
のぞみ114号は姫路駅にも停車します。
博多〜東京を走る、臨時のぞみ164号の発車を見送ります。
15:49 岡山駅 発
お隣には博多行きののぞみ31号が停車中です。
ちょうど宇野線で、観光列車ラ・マルせとうちが走っている所を見られました。
このあたりから、赤穂線が分岐していく所です。
相生駅にて、さくら556号が追い抜いていきます。九州新幹線の列車に追い抜かれるのは、これが最後です。
さらに、のぞみ36号にも追い抜かれます。この列車はのぞみ号でありながら徳山駅に停車する便です。
山陽電鉄の上を越えていきまして、姫路駅に到着です。
大通りの正面には姫路城がありまして、特別感を演出してくれています。
広島駅始発ののぞみ166号に追い抜かれます。
遠くの方には瀬戸内海が見えてきました。山口県で僅かに見た以来です。
更に、レゴブロックで作ってみたような、日照権に配慮したマンションも。いかにも関西の都市圏に近づいてきていることを実感できます。
西明石駅で、最後の追い抜きとなります。
のぞみ168号は秋の3連休最終日に運行される臨時便。
のぞみ38号もその後に続いており、博多駅から東京駅に行くのぞみ号が8分前に出ていることになります。前者は新山口停車、後者は福山停車便です。
定期13便、臨時7便、全20便に先に行かれました。
地道に各駅停車し続けてきたこだま号、後は新大阪駅まで走り切るのみです。
山陽本線は海のすぐ近くなので、もっと迫力を感じられますが、山陽新幹線からでも明石海峡大橋を見られます。橋の架かっている先は淡路島です。
長いトンネルに挟まれているのが新神戸駅。全列車が停車しますが、山が迫っているため待避線を設けることができていません。
いい日旅立ちのチャイムに迎えられまして、いよいよ終点の新大阪駅に到着です。
神崎川を渡りまして、兵庫県から大阪府に入ります。お日様も黄色くなってきて、いよいよ夕方手前になってしまいました。
遠くに見えるのは大阪の都心部、中央には大阪駅近くの梅田スカイビルがあります。
宮原総合運転所には、手前にトワイライトエクスプレス瑞風が停まっていました。
17:12 新大阪駅 着
博多駅からかかった時間は5時間10分、のぞみ号なら博多から東京まで行ける時間です。
沢山の列車に追い抜かれ続けましたが、そこからも山陽新幹線の重要性について感じ取ることができました。
この新幹線は何と折り返しこだま号博多行きに。これに乗ると博多に到着するのは22:35です。
500系新幹線は次のお仕事へ向け、前照灯を点灯。夕焼けへ向かって駆け出して行きます。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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