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2022年秋に開業した西九州新幹線、ここは終着駅の長崎駅です。
長崎駅から武雄温泉駅までは新幹線かもめ、武雄温泉駅から博多駅までは在来線特急リレーかもめになります。
その中で再速達便では、長崎〜博多が1時間20分。長崎〜新大阪は3時間53分です。
本来は長崎〜新大阪の最速便の様子についてご紹介したかったのですが、途中トラブルによってのぞみ24号へ乗り継げなかったため、長崎〜博多最速便の乗車記としてお楽しみいただければと思います。
長崎〜新大阪は18,840円、長崎〜博多の料金は5,520円です。
かもめ、リレーかもめ共に車内販売が無いので、駅弁など食事はあらかじめ買っておきましょう。
乗車する最速達便は、かもめ16号。諫早駅停車後は武雄温泉駅までノンストップで、新大村駅、嬉野温泉駅を通過します。
リレーかもめ号についても停車駅を絞っており、佐賀、新鳥栖、鳥栖に停車です。
使用される車両は、東海道山陽新幹線と同じ最新型新幹線N700Sです。
JR九州らしくお化粧が濃いので、かなり印象が異なります。
今回は自由席を利用、開業直後なので指定席にお客さんが集中していました。
座席の形は東海道山陽新幹線と同じ。モケットの色だけ黄色で、枕カバーは付いていません。
在来線の長崎本線は特急かもめが走らなくなり、電車は全て撤退して非電化化。ディーゼル車両だけが走るようになりまして、紺色の国鉄型普通列車が行き来します。
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長崎〜諫早駅間の殆どを占める、新長崎トンネルに入りました。
在来線特急時代も長崎トンネルを含む新線により、かなりの高速化を実現していました。
しかしここは新幹線。長崎を出発して6分ほどで、諫早の街が広がっています。
諌早市は九州の中でも大きな都市であり、島原と佐世保への分岐点として、東西南北の交通結節点です。
そのため全ての新幹線かもめ号が停車します。
ここから武雄温泉駅までノンストップです。
デッキ部分のスペースでは、沿線の魅力が発信されています。こちらは「いさはや楽焼うなぎ」です。
関西風のうなぎの蒲焼は、素焼とタレ焼きを三回繰返し、蒸しは加えません。タレはやや甘口。諫早では関西風が多いのですが「器」に工夫があります。
諫早のうなぎの蒲焼は、素焼きとタレ焼きを繰返し、甘口タレの関西風。そして特徴的なのが二重底の楽焼の器を使い、仕上げに蒸すことです。素焼きの空洞部分にはお湯が入っていて、ふっくらうなぎが独特の舌触りを生みます。
自由席の座席についてはご覧の通り、リクライニングも深く倒れ、テーブルも広く使用可能。
これまでの在来線特急かもめは座り心地が正直悪かったのですが、それが遥かに改善されました。
座席下部分を覗いてみると、N700Sのロゴマークが貼ってありました。
新大村駅を通過します。
向こう側には大村湾が見えている所、あの海には世界初の海上空港・長崎空港が浮かんでおり、新大村駅は長崎空港の最寄り駅でもあります。
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近くには大村車両基地があって、佐世保線に大村車両基地駅が開業しました。
これによって朝夕には新大村〜長崎の新幹線かもめ号が設定。大村市は長崎市のベッドタウンとして発展してきていますが、最速達便以外全てが停車しておりこれからの発展も期待されます。
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新大村から北は、全国の新幹線路線の中でもトップレベルで景色の良い区間に。
斜面に広がる田畑の向こうには大村湾が広がり、このようなところを高速で通過する鉄道路線は、これまで無かったように思います。
列車は彼杵町のお茶畑の中を通過中。セブンイレブンで彼杵茶が売っているくらい、ここのお茶は有名です。
この辺りには山の頂上までコンクリートで固めた、立派なトンネル入口が見られます。開業前に撮影に来たとき、長崎文化放送の方が新幹線の素材撮影にいらっしゃっていました。
放送の内容は彼杵茶についてのリポートで、新幹線と絡めた観光について取り上げられたようです。
嬉野温泉駅周辺では透明の防音壁となっており、車内からは温泉街をしっかり見られます。これからも温泉旅館の建設が進むようで、新幹線で通過するお客さんに対し、今度来てみようと思ってもらう効果を見込んでいるのでしょう。
唯一の新幹線単独駅である、嬉野温泉駅を通過。通過列車もやや多いですが、それまで鉄道が無かった嬉野市にとって待望の高速鉄道です。
嬉野温泉駅から武雄温泉駅は、トンネルを挟んですぐです。
左手からは、佐世保線の高架橋が合流してきました。
ここ武雄温泉駅にて、向かいに停車中の特急リレーかもめ号に乗り換えます。
西九州新幹線は武雄温泉から博多寄りで建設されておらず、対面乗換による在来線特急リレーかもめ16号への乗継が必要です。
今回は787系電車による運行。他にも白い885系や、佐世保線特急みどりを兼ねた列車も存在します。
真横に新幹線を見ながらの出発、これはかなり印象深く新鮮な体験です。
西九州新幹線の高架橋はここで途切れています。ここから先の建設は佐賀県が反対しており、着工の見込みもありません。
佐世保線ではリレーかもめ区間の所要時間短縮のため、高橋〜大町で複線化が行われました。これによってダイヤにも余裕が生まれています。
右手からは長崎本線が合流してきます。つい数日前まで長崎へのメインルートでしたが、それはもう過去の話という不思議な感覚です。
ここで突然の緊急停車。
理由は分かりませんでしたが、5分程停まっていました。やっぱり在来線だとこういう事が多くなりますね…。
肥前山口駅から駅名が変わったばかりの、江北駅を通過しました。向かいには特急ハウステンボスみどりが停まっています。
3年ぶりにお客さんが戻ってきた佐賀バルーンフェスタ。11月に開催されるお祭り期間中には、バルーンさが駅が臨時で営業します。
遅れを引きずったまま、佐賀駅に到着。
佐賀県の代表駅で、高架駅2面4線です。
南へ向かって国鉄佐賀線の廃線跡が分岐がよく分かります。
佐賀から博多の需要はかなり大きく、座席の殆どが埋まるようになりました。
弥生時代の遺跡、吉野ヶ里遺跡のすぐ横を通過していきます。かなり注目していないと知らずに通り過ぎてしまうので注意。
西九州新幹線は新鳥栖駅から九州新幹線へ合流する予定です。
駅前には九州国際重粒子線がん治療センターがあります。新幹線駅の目の前に医療施設というのは、嬉野温泉駅と似ていますね。
すぐお隣の鳥栖駅にも停まります。鳥栖市は博多〜鹿児島という九州の背骨と、西九州の分岐点。在来線、新幹線、高速道路すべての結節地点が集まります。
福岡で見慣れた通勤電車もすれ違い、だんだん博多が近づいているのを実感します。
特急が停まる二日市駅は通過。太宰府天満宮のJR最寄り駅で、ホーム上屋は神社風のデザインです。
かなり飛ばしてきましたが、元々5分だった博多駅での新幹線乗り換え時間は1分に。
とてものぞみ24号へ乗り換えられる状況ではなかったので、新大阪最速乗り継ぎは諦めることに。
到着してすぐ、出発していくのぞみ号を見送ることになりました。最速とはいえギリギリの乗り換えはやっぱりリスクがありますね(笑)
長崎から博多の所要時間は、1時間50分から1時間20分にまで短縮。乗換が生まれた点はもちろんデメリットですが、かなり高速化されて利便性が向上したことは実感できました。
今回できなかった長崎〜新大阪の最速達についても、ぜひリベンジしたいです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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