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【ちゃんと寝れる夜行フェリー】シルバーティアラで苫小牧〜八戸を熟睡[天北宗谷岬線(4)]

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こんばんは。北海道内各地を訪問しまして、これから本州へ帰るところです。

夕暮れを迎えた19時、岩見沢駅から室蘭本線で南下しまして、苫小牧からフェリーに乗船します。

 

今回ご紹介するのは、苫小牧から八戸を結ぶシルバーフェリーの夜行便です。北海道から本州を安く行き来するのに便利な交通手段、ぜひ参考になればと思います。



苫小牧駅から苫小牧フェリーターミナルのアクセスとして、昼間については道南バスフェリー線(24系統)が設定されています。

ただしこれは夕方で運行を終えてしまうため、夜には使えません。

道南バス 苫小牧市内路線バス時刻表はこちら

そのため苫小牧駅から徒歩53分、室蘭本線の線路沿いを歩いてきました。

臨海北通(道道259号)に出れば、セイコーマート苫小牧一本松店があります。

 

そこからフェリーターミナルへは、真っ暗な工場や空き地が広がる中を進むばかりです。

 

そしてその突き当りにあるのが、苫小牧フェリーターミナルです。既にフェリーが入港していました。



苫小牧フェリーターミナルには西港と東港があり、それぞれ全く別の場所にあります。

東港は秋田へ向かう新日本海フェリーだけが出港、それ以外はこちら西港です。苫小牧駅から苫小牧フェリーターミナルまで、タクシーなら15分になります。

 

乗船手続きを行うのは、そのまま真っすぐ進んだ先です。川崎近海汽船の窓口に並びます。

 

料金は大人5600円、学生で4480円です。

乗船日の2ヶ月前の09:00から乗船日前日の20:00までは、事前予約を受付しています。

インターネット予約で10%割引が適用されますが、学生料金には適用外です。



発車標に表示されているのは、深夜から早朝に出発するフェリーたち。

見た目的には鉄道と変わりない表示で、夜行列車全盛期が現代に復活したみたいです。

 

ハングル表記になると、見慣れない時刻から海外感が否めません。

 

2階の待合所にある売店の営業時間は8:00〜23:00。お土産品が中心です。

 

船には23:00から入ることができます。夏休み期間中ということもあり、部活の高校生やそのほか家族でのご旅行など、結構なお客さんがいる印象です。

青函フェリー程度を想定していると、結構驚きます。

 

この便で使用されるのは、シルバーティアラという船です。2018年就航で、結構新しいように感じます。



船内へ入りますと、白地に紫のラインを基調としたデザイン。

エントランスホールは開放的で、天井の鏡が感覚的な広さを倍にしています。

 

ここには売店があって、営業時間は23:00~1:00、6:30~7:30。お菓子やグッズを取り揃えていて、コンビニくらいの価格帯です。

 

レストランなどはありませんが、自動販売機で24時間冷凍食品を食べられます。

 

今回利用する2等室は5階、この先です。

 

5階にも一部の1等・特等寝台がありますが、基本的に寝台は一つ上の6階にまとめられていました。



一番安い2等室は雑魚寝スタイルです。

頭部分だけ区切られていて、12区画あります。指定席となっていて、チケットに印刷された部屋番号・席番に従います。

今回のお部屋では全員が、自衛隊の方でした。

 

パーテーションの幅に合わせて、マットレスが三つ折りで畳まれています。

 

これを広げて寝るというスタイル、一番端のところが枕代わりになります。

 

上には鍵を掛けられるロッカーがあるので、貴重品はここに入れておけます。



このフェリーには浴室まであります。

さすがに撮影はできませんが、ビジネスホテルの浴室みたいで、結構コンパクトです。

 

男女共に利用可能時間は、23:00~01:00、6:30~7:30です。バスタオルは売店で販売しています。



23:59 苫小牧港フェリーターミナル 発

出航まで1時間あったので、あとは寝るだけの状態にまでできました。

陸地から離れるフェリーは電波状況も悪くなりますし、動いている間は寝るのが得策です。

 

しっとりしたマットレスに寝転がりまして、おやすみなさい…。

 

7:30八戸港フェリーターミナル着

目を覚ますともうフェリーターミナルへ入るところでした。7時間半もゆったり眠れるのは、函館~青森のフェリーと比較して圧倒的な利点です。

 

ここからフェリーターミナルまで、バスで移動することになります。飛行機から降りてターミナルまで移動させられるのと同じ感じです。

 

八戸港フェリーターミナルには、これからフェリーに乗られる方で賑わっていました。昼間でもこれだけのお客さんということは、結構な需要があるんですね。

 

ここから八戸中心街へは、南部バスによる路線バスが運行されています。



08:05 八戸港フェリーターミナル 発

結構多くの方が乗っていましたが、普通の路線バスで収まるくらい。やはり徒歩客ではなく車で行き来する方がほとんどですね。

 

遠くには八戸市街が見えています。八戸市は人口23万、東北地方を代表する大都市です。

 

08:25 本八戸駅 着

フェリーターミナルからの料金は300円でした。このバスは八戸中心街まで行ってくれます。




八戸市の中心部は本八戸駅ですが、ここから各地へ向かうには東北新幹線もある八戸駅が便利です。

八戸行きの列車については、8:45発の便に接続できました。

 

八戸線の八戸駅~鮫駅間については、うみねこレール八戸市内線という愛称が付けられています。ここについては1時間に1本程度の運行です。

 

八戸線の列車は2018年春に置き換え、新型のE130系気動車が運行しています。



08:55 八戸駅着

車利用が主となるフェリーですが、このシルバーフェリーについては徒歩客に向けても便利なきっぷを販売しています。

 

青森・苫小牧てつなかきっぷは苫小牧港から八戸港・八戸から青い森鉄道各駅がセットになった切符です。青森が6800円、野辺地が6000円、三沢が5300円となっています。

その他、札幌〜苫小牧港の高速バスがセットになった札幌・八戸なかよしきっぷ(6000円)、さらに八戸〜盛岡の高速バスも加えた札幌・盛岡なかよしきっぷ(7800円)もあります。

 

札幌から本州は夜行バスが無いので、安く抑えたい人にとってフェリーは非常に便利です。

このようなお得なきっぷも含めて、利用してみてください!

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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