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【運行理由は新潟の先に!?】上越新幹線ノンストップとき311号 復刻E2系で大宮〜新潟全通過
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こちらは日本海側唯一の政令指定都市、新潟市です。
新潟から北海道へ鉄道で行くのは非常に不便であり、ほとんどの方が飛行機を利用されます。
その一方で、新潟〜小樽を直接結ぶ新日本海フェリーも便利な交通手段です。時間は掛かっても安い料金で利用可能、車を載せられる点でも飛行機と異なります。
小樽〜札幌はJRで40分ほどなので、早朝小樽に着けば、札幌から道内各地へ移動することもできます。
また、2023年1月17日からは全国旅行支援の対象になっており、学生なら実質2800円で移動可能(平日)です。今お得な新日本海フェリー、新潟〜小樽の船旅をご覧ください。
フェリーの出港場所は、新日本海フェリー新潟フェリーターミナルです。
新潟駅から3kmほど離れており、歩くには遠め。
タクシーだと1450円、路線バスをよる連絡バスも設定されています。
連絡バスは新潟駅万代口ターミナル10番のりばから、北葉町行き(新日本海フェリー経由)に乗車。新潟駅の出発時刻は10:17(平日運行)・10:37(土日祝運行)、料金は210円です。
こちらがフェリーターミナルの建物。大きく会社名が書いてあるのが目印で、佐渡汽船とは異なる場所に位置します。
全国旅行支援を適用させるのに一番簡単なのが、インターネット予約です。
新日本海フェリーに登録した上で乗船予約だけをしておき、精算は当日受付カウンターで行うもの。
その他の方法含め、新日本海フェリーの全国旅行支援適用についてはこちらをご覧ください。
今回はインターネット予約だったので、ターミナル1階の受付カウンターで手続き。
今回利用するツーリストCは大人7500円、学割との併用もできて6000円です。
さらに全国旅行支援の対象となっており、2割引されて大人6000円、学割4800円でした。
さらに2000円分(土休日は1000円分)の北海道応援クーポン(地域限定クーポン券)も渡されます。これによって、実質大人6000円、学割4800円になる訳です。
このクーポンは北海道内の対象店舗の他、船内のレストランや売店でも利用可能です。船内利用の場合は電子クーポンへ変えておく必要があります。STAYNAVIに登録して渡される紙に従い、支払いがスムーズにできる状態にしておいたほうが良いです。
今日は荒波のため小樽からの入港が遅れています。
そのため小樽の到着も4:30のところ、1時間45分遅れの6:15で案内されていました。乗船時刻も延びて、定刻12:00出港が13:00乗船開始です。
ターミナルには喫茶店が併設されているので、こういう時でもありがたいポイント。
乗船時刻は少し早まりまして、12:45開始。
2階の待合室にいらっしゃるほとんどの方が、団体のお客さんでした。利用者の8割近く占めていたと思います。
ブリッジを渡りまして、大きな船体を誇示する船内へ。
航海中過ごすエリアは、4〜6階の3層構造になっています。ここ出入り口は最下層の4階です。
今回利用するツーリストCは、4階のC41で1室のみ設定されています。
この1室に配置されているベッドは18区画。もう一つ上のランクにツーリストAがあるのですが、そちらは部屋数が多いです。
料金はツーリストAが大人9900円に対して、ツーリストCは大人7500円。一方で部屋の機能はほとんど違い無いので、ツーリストCを選択しました。
上段と下段の入り口が互い違いに並んでいて、1区画に同じ高さの2室が対面する構造です。真ん中に線が入っている辺りで上下区切られているので、立ち上がったりはできません。
空間的にはカプセルホテルぐらいの広さ。高さはサンライズソロ上段くらいとなっています。
マットレスが敷かれているので、雑魚寝スタイルのフェリーより遥かに快適です。
ロールカーテンを下ろせば、ある程度プライベート空間が得られます。一方で防音性は全く無いので、アラームの音などは気をつけたいところ。
コンセントが1口設置されているので、充電の心配もありません。
出港前に5階のレストランへ向かいまして、昼食を頂きます。
かなり広々しており、中華料理屋さん並みに明るい空間。テーブル座席の他に、窓が正面に向いたカウンター席もあって、一人でも利用しやすいです。
昼食メニューはこちら。
ザンギやへぎ蕎麦など北海道と新潟の名物を中心に、海鮮系も揃っていました。
長岡の名物という、生姜ラーメンを注文。醤油をベースにした濃い味付けです。
たっぷりのシャキシャキ野菜に、ピリピリした生姜で温まります。
タブレットで注文して、会計はテーブル上のバーコードが書かれたカードをセルフレジに読み取らせる方式。
ただし、今回のように全国旅行支援クーポンを使用する場合は、店員さんのいるレジでQRコードを読み取る形式です。陸地から離れると電場状況が悪くなり電子クーポンを使用できなくなるので、なるべく早めに来ることをおすすめします。
新潟フェリーターミナルを出港したのは13:20のこと。倉庫が並んでいたりと港周辺らしい景色を見ながら、日本海へ繰り出します。
レストランの他に、売店も営業を行っています。
お菓子やカップ麺、飲み物など取り揃えていますが、コンビニよりも10〜20円程度高め。パン等軽食がかなり少ないので、ご飯ものはレストラン等でということでしょう。
鮭を咥えたクマ-のデフォルメされたぬいぐるみも売っていました。お土産や本など買うことができます。
フェリーで眠ることを見越しており、昨日はあまり寝ていませんでした。お昼ご飯で眠くなる作戦に成功したところで、おやすみなさい…。
現在時刻は19時、レストランで今度は夕食です。
夕食メニューもまた新潟・北海道名物が中心、かなり迷ってしまいます。その中で名寄ジンギスカンをチョイスしました。
ジンギスカンといえば滝川市の松尾ジンギスカン。中央の盛り上がった鍋で羊肉を焼いて、周りで野菜を煮込みます。
一方で、名寄ジンギスカンは羊肉を焼かず、野菜と一緒に煮込むのが特徴。甘いタレが柔らかいお肉にじっくり染みて、とても美味しかったです。
ここではできませんが、〆にうどんやラーメンを入れることもあります。
レストランのラストオーダー時刻19:30に、カフェと売店がオープンします。
カフェにはピザやビーフカレーなど、割と食事系も揃っていました。鹿肉ライスバーガーとかも気になりますね。
ご飯を食べたら、6階の大浴場へ。
船の揺れで結構大きく波が揺れるので、酔いやすい方は結構気をつけた方が良さそうです。かなり広くて、サウナや露天風呂など船とは思えない設備が整っていました。
アイスやソフトドリンク、アルコールの自動販売機があるので、お風呂上がりにも是非。
給湯器も設置されているため、売店でカップ麺を買っておけばいつでも作れます。
21:30に津軽海峡近くを通り、これから渡島半島に沿ってぐるっと迂回します。到着が早いこともあり、消灯は22:00。ロビーなど照明が暗くなりました。
ツーリストCとAの違いとして、Cは毛布、Aはキルトケットという点が挙げられました。
この毛布を被りまして、日付が変わった頃におやすみなさい…。
おはようございます。遅れているので時刻は当てになりませんが、早朝5時頃に放送で起こされました。
小樽港の灯りが漆黒の海をキャンドルのように照らしています。
小樽港に到着すると、飛行機のような全囲いのブリッジが掛けられました。
結局5:45に降りられたので、遅れ想定よりも早かったです。
それにしてもブリッジを抜けて建物に入っても寒い!
いくら暖房が効いていないとはいえ、これからの北海道旅行が不安になるレベルです(笑)
3階建てのフェリーターミナル、エスカレーターは動いていないので、エレベーターや階段で降ります。
小樽フェリーターミナルからのアクセスは、この早朝だと無いようでした。
最寄り駅は南小樽駅か小樽築港駅で共に徒歩20分。中心駅の小樽駅は徒歩37分となっています。
気温は-8℃で風も吹いており、耳がちぎれそうになりながら歩きます。途中には積雪で歩道が無くなっているところもあるので、気をつけましょう。
ちょっと寄り道ですが、小樽運河の近くへ。遅れていなかったら暗いままだったと思いますが、土日でも早朝なら観光客は全くいません。
小樽側のアクセスはかなり難がありますが、一度乗ってしまえば夜通し移動できるのは大きな利点です。
もとから安い料金に加え、全国旅行支援によってさらにお得になっています。
特に時間に余裕のある方は、ぜひこの機会にフェリーの旅で利用してみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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