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関西から鳥取を結ぶ特急スーパーはくと。そのシンボルといえば流線型先頭車の顔です。 鳥取方面の先頭自由席からはパノラマ展望を楽しめるため、京都駅からそれをご紹介しようと思っていたのですが… ...
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中国山地を越えて岡山〜出雲市を結ぶ、陰陽連絡特急やくも。
国鉄時代からの381系が使われており、2024年春以降に新しく273系電車が投入されます。
2022年春、特急やくも運行開始50周年を記念し、「国鉄色リバイバルやくも」が走り始めました。クリーム色と赤色のツートンカラーは、かつて全国で走っていた懐かしの配色です。
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【国鉄塗装を復刻!】リバイバルやくもで桜の伯備線を走る どの便・時刻?[越美線(5)]
特急やくもは岡山駅と出雲市駅を結ぶ陰陽連絡特急です。 381系電車が使用されており、国内最後の定期国鉄型電車特急となっています。 しかし、この外観は国鉄時代に統一されていたデザインと異なるものです。 ...
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さらに、2023年春には「スーパーやくも」色も追加されました。
前面展望を楽しめるパノラマグリーンがシンボル、薄紫色の優しい色合いとなっています。
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【何だこの塗装は…】スーパーやくも復刻 パノラマグリーン乗車記
特急やくも(岡山〜出雲市)で使用されている381系電車。2024年春には新型車両273系電車の投入が発表されています。 2022年春には国鉄時代から使用されている車両を活かし、「国鉄色リバイバル編成」 ...
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国鉄色の時間帯(やくも8,9,24,25号)で、以下の混色編成の運転日があります。
① 混色(紫3+国鉄4)
・6/23~25,30~7/2
②混色(ゆったり3+国鉄4)
・7/7,8
③ 混色(紫3+ゆったり4)
・7/14~17
(参考)国鉄色4両
・7/3~6— 山陰観光連盟【公式】 (@sankanren) June 22, 2023
通常であればこの2編成が走っているのですが、定期点検のため運用につかないことがあります。そんな時現れるのが、国鉄やくもとスーパーやくもで編成を組む「混結編成」です。対象便はこちら山陰観光連盟さんのTwitterで確認できます。
一度で2つの復刻塗装を楽しめる、特別な特急やくもに乗ってみます。
鳥取県第二の都市、米子駅に来ました。
かつてはレトロなコンクリート駅舎が大きく佇んでいたのですが、解体されて新駅舎が建築中となっています。
少し工事の様子を覗かせていただくと、橋上駅舎へ向かって登る階段がありました。
ガラス張りの空間を挟んで、反対側にもエスカレーターの設置中です。次々新しくなっていく山陰地方の主要駅、遂に米子駅にもその波が来たかという実感が湧きます。
駅舎には商業施設シャミネ米子も入居した駅ビルが直結します。これらは2023年7月29日オープン予定です。
新駅舎の工事を横目に、現在使用されている仮駅舎へ。
みどりの窓口や待合室などがコンパクトにまとまっています。セブンイレブンに関してはちょっと離れたところに追いやられているので、ご旅行の際は注意が必要です。
乗車するのは特急やくも24号岡山行きです。通常であれば国鉄やくもで運行されています。
ちょうど向かいに停まっていました出雲市行きの特急やくも15号。クリーム色に赤の太い帯が通常カラーです。
そして特急やくも24号が入線。薄紫色のスーパーやくも編成を先頭に入ってきます。
前寄り7〜5号車の3両はこれが続き…
途中から再び先頭車両が連結されていました。4〜1号車が国鉄やくも編成です。
途中ではっきり塗装が異なり、上へ運転席が出っ張る先頭車両が中間車に連結されています。
最近になって銀色のJNR(国鉄)マークが取り付けられ、国鉄感がマシマシです。
国鉄やくもの自由席は4号車、スーパーやくもの自由席は5号車で、連結部分を挟んでいます。
車内デザインに関しては特に変わらず、2010年に全列車リニューアル完了した「ゆったりやくも」です。
16:26 米子駅 発
国鉄やくも、スーパーやくもでは、鉄道唱歌のチャイムが流れます。
伯耆大山駅を通過、山陰地方の貨物列車はここまでしか来ません。
出雲市から山陰本線を走ってきていましたが、ここから伯備線に入ります。
左手には中国地方最高峰の大山、雲に隠れている一方で麓の緑が、自然の豊かさを伝えてくれます。
4号車と5号車の間、連結部に来ました。
国鉄特急のエンブレムとヘッドマークを、距離ゼロで見られます。
ヘッドマークを巻き取る部分もじっくり観察できました。
塗装が少し残っていたりして、後から復刻されたことが良く分かります。
運転席も見上げることができました。かなり高いところにあって景色が良さそう、小さな窓に流れる森や空が素敵です。
車内はリニューアルされていますが、デッキ周辺では至るところで国鉄を感じられました。
くずもの入れの字体やシールなど、鉄オタ的注目ポイントが沢山です。
中でも洗面台は非常にレトロ、丸みを帯びたクリーム色の台や三面鏡など、昭和の時代を彷彿させます。
ここには鉄道では珍しくエチケット袋が備えられています。カーブで車体を傾けるため自然振子を採用しており、元に戻る時の揺れで酔ってしまう方が多いそう。
伯耆溝口駅で普通列車と行き違い。
国鉄やくもの車内にいるのに、スーパーやくもが反射しています。
真横の反射では連結の境界も分かります。普段では見られない車内からの景色です。
根雨駅で特急やくも17号と行き違いました。あちらはゆったりやくものパノラマグリーン、スーパーやくも色でなくても前面展望を楽しめる編成です。
谷田峠トンネルで鳥取県から岡山県に入ります。
足立駅にて特急やくも19号と行き違いました。
備中神代駅より芸備線が合流。日本一の赤字路線と言われ、広島まで至る長いローカル線です。
なるべく後ろ寄り車両のデッキへ移動しまして、カーブで顔を覗かせる先頭のスーパーやくもを見に来ました。
布原駅手前の鉄橋は蒸気機関車時代からの撮影ポイント。
新見駅到着直前ではかなりの急カーブ、4,5号車間の境界まで見られました。混結編成に乗った時の楽しみ方は、これが一番かもしれません。
1時間ぶりの停車駅で、新見駅に到着です。
ここからは姫新線が分岐します。中国山地ローカル線のターミナルです。
井倉駅で貨物列車と行き違いました。山陰へ向かってEF64形機関車が引っ張る貨物列車、なかなか貴重なものです。
方谷駅で特急やくも21号と行き違います。
車内から先頭車両を見られるカーブということは、外からでも編成全体を映せる人気の撮影地。ここは「kphotoやくも橋梁カーブ」とGoogleMapに出ているほどでした。
備中高梁駅に到着しました。
国鉄やくも編成に居るのに、ミラーにはスーパーやくもが映っている。なんとも不思議なところです。
備中高梁駅からは岡山都市圏で普通列車も多く、複線化されています。高梁川沿いを走っていく非常に景色の良い区間です。
総社駅を通過、岡山駅へ至る吉備線のキハ40・47形気動車がいました。
20kmほどの短い路線ながら沿線人口が多く、路面電車のLRT化により利用促進を図る計画があります。
清音駅から分岐する井原鉄道とお別れ。
山陽本線高速化のために作られた路線で、見ての通り高規格路線。しかし、その役割は山陽新幹線に明け渡されたため第三セクターとして維持しています。
その山陽新幹線と直交。運が良ければちょうど新幹線が来たりしますが、この便ではダイヤが合いませんでした。
まもなく倉敷駅に到着、山陽本線に合流するための急カーブも見どころです。
岡山県内第二の都市である倉敷市。
水島臨海鉄道が停まっており、あちらは臨海部の工業地帯へ走ります。貨物運行のシェアが高い三セク路線です。
山陽本線に入るとほとんど直線区間、車内から先頭車両は見えなさそうなので席へ自由席に戻ります。
鉄道唱歌の車内チャイムに始まる岡山駅到着放送は、かなり手前で流れます。録音したい方は割と気を付けておいた方が良いです。
黄色い電車だらけで山陽地方へ来たという実感。一方で反対側なら、四国方面への色鮮やかな列車が見られるかと思います。
18:39 岡山駅 着
やはり混結編成は外から見るのが一番楽しいです。
多くの鉄道ファンや親子がここで撮影されていらっしゃいました。
JNRマークもギラギラ輝いていて、令和まで国鉄が残った世界線みたいです。
岡山駅では割とすぐに回送されてしまうので、撮影されたい方はテンポよくいきましょう。
このようにして混結編成が組まれるということは、これら復刻塗装が特別な観光列車ではなく、通常の特急運行の一部に過ぎないということ。
ここまで馴染んでいると完全に日常の一部みたいですね。
夏休み前まで続くという混結編成での運行。
山陰観光連盟さんのTwitterを確認の上、ぜひいらっしゃってください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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