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特急やくもは岡山駅と出雲市駅を結ぶ陰陽連絡特急です。
381系電車が使用されており、国内最後の定期国鉄型電車特急となっています。
しかし、この外観は国鉄時代に統一されていたデザインと異なるものです。
今回、特急やくも運転開始50周年を記念し、1編成を国鉄時代のものに復刻塗装。リバイバルやくもとして再現されました。
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特急やくもは381系電車から新型車両への置き換えが決まっています。国鉄型というだけでも貴重な中、このような機会は非常にありがたいものです。
リバイバルやくもが充当されるのは以下の4列車。
出雲市→岡山
やくも8号
出雲市(7:21)-宍道(7:32)-玉造温泉(7:42)-松江(7:49)-安来(8:08)-米子(8:19)-伯耆大山(8:24)-根雨(8:52)-新見(9:35)-備中高梁(10:01)-倉敷(10:24)-岡山(10:35)
やくも24号
出雲市(15:30)-宍道(15:41)-玉造温泉(15:51)-松江(15:59)-安来(16:17)-米子(16:26)-新見(17:38)-備中高梁(18:06)-倉敷(18:28)-岡山(18:39)
岡山→出雲市
やくも9号
岡山(11:05)-倉敷(11:16)-備中高梁(11:40)-新見(12:08)-生山(12:40)米子(13:18)-安来(13:25)-松江(13:41)-玉造温泉(13:47)-宍道(13:57)-出雲市(14:12)
やくも25号
岡山(19:05)-倉敷(19:16)-備中高梁(19:40)-新見(20:10)-生山(20:46)-伯耆大山(21:19)-米子(21:24)-安来(21:32)-松江(21:47)-宍道(22:00)-出雲市(22:11)
今回乗車するのは特急やくも9号です。
列車はやくも8号として、岡山駅3番線に到着します。
その後は一旦回送列車として、留置線に引き上げ。
何本か黄色い列車が横の本線上を行き来した後、2番線へ入線してきました。
クリーム色に深い赤帯、これまで走る姿を見た記憶が無く、写真や博物館の世界だったものが蘇りました。
国鉄エンブレムの似合う、このデザインの特急を見たかったのです。
幕式を求めているわけではないのですが、不釣り合いなLED表示。時を越えたやって来たような印象を持たせてくれます。
扉などデッキ周辺はボコボコしていて、歴史を感じさせるものです。
一方で車内はリニューアルされており、座席もJR西日本の特急列車と変わりありません。
今回は5番の座席を利用しました。
窓枠が合う上、後ろの座席は窓側に座席が無く、たとえ人がいても、リクライニングを気にせず倒すことができます。
11:05、岡山駅を出発。
特急やくもは高知へ向かう特急南風号と同時に発車します。
しばらく並走して行きながら、南風号は瀬戸大橋の方へ舵を切りました。
車内では通常のやくもチャイムとは異なり、鉄道唱歌のオルゴールが掛けられます。
倉敷駅まで山陽本線を走っていましたが、ここから伯備線を北上。
その先では山陽新幹線と交差します。
この便は時刻が合わないようで、走ってくることはありませんでした。
線路すぐ横には菜の花と桜が咲いておりまして、春の装いを魅せてくれます。
列車は高梁川の横を、くねくねカーブしながら走ります。
備中高梁駅に到着。
蔦屋書店・高梁市立図書館の入る駅舎ですが、ホーム周辺は城下町の雰囲気を残したデザインです。
備中高梁駅を過ぎて左側を見ていると、桜並木からこちら側に向かって、カメラを構える撮影者さんが集まっていました。
伯備線はカーブが多いので、最後部からは先頭車両を見られます。チラチラっと見えるその姿に、思いを馳せるのです。
木野山駅には桜がたくさん植えられていて、非常に人気の撮影スポットだそう。ここでも多くの方が撮影なさっていました。
方谷駅では行き違う訳ではないのですが、ちょっとだけ運転停車。
岡山県北の新見駅に到着。
ここは中国山地のターミナルで、姫新線、芸備線、伯備線の4方向に列車が発着します。
お隣の布原駅は伯備線の駅にも関わらず、芸備線の列車しか停まらないことで有名な駅です。
駅をゆっくり通過すると、その先の橋梁をカーブしながら渡っていきます。
足立駅で反対方向の特急やくもと行き違います。
岡山県と鳥取県の分水嶺へ。
これをトンネルで越えていきます。そこまでトンネルは長くありません。
この辺りは標高が高く、蕾状態の桜が多いです。
伯耆溝口駅にも桜がいっぱい植わっています。
そして右側を見ていると菜の花が一面に咲いていまして、まさに絨毯のようでした。
その先に見えてきましたのは大山です。
中国地方最高峰で、この美しさから伯耆富士とも呼ばれます。
その先にあるのが伯備線の終点、伯耆大山駅です。ここからは山陰本線に入ります。
この駅には伯備線を走ってきた山陰への貨物が集まります。
鳥取県第二の街、米子駅に到着。
国鉄駅舎が残っていましたが、それは取り壊されて新駅の建設が進められています。
米子から先、6号車の指定席からは誰もいなくなってしまいました。
鳥取県から島根県へ入るあたりで、線路脇には菜の花が咲いていました。
山陰本線に入りますと直線が多く、かなり高速で走っていきます。
伯備線とは違ったより特急らしい走りを楽しめます。
安来駅を過ぎると、中海が見えてきました。島根県で有名な2つの湖のうち1つです。
高架駅に登ってきまして、県庁所在地の松江駅に到着。
そして宍道湖のすぐ横を走っていきます。
車掌さんによって案内放送をされるのが恒例ですね。
玉造温泉駅のホームは歴史を感じさせます。外から列車とともに見たら、かなり馴染みそうですね。
宍道駅は木次線の乗換駅。
鉄道ファン満載の木次線車内からは、リバイバルやくもに向けて鋭い眼光が突き刺さります。
直江駅ではスーパーまつかぜ10号と行き違いのため運転停車。
また、左側には観光列車あめつちがいまして、それとも行き違ったところでした。
出雲市駅到着放送の後オルゴールを聞きながら、斐伊川を渡ります。
高架線を登りまして、終点の出雲市駅に到着です。
今回のはリバイバルと直接関係無くとも、春らしい車窓を見せてくれました。
さらに、カーブからその車体を見ることができて、非常に面白かったです。
特急やくもと言えばこれだったのではないかと言うほど、見慣れてしまいました。
列車はそのまま折り返さず、西出雲駅の車両基地へ引き上げられます。
西出雲からは通常の381系がやってきました。
おしろいを塗ったような薄い下地に、真っ赤なデザイン。
こうして隣同士に並べてしまうと、これまでずっと馴染んでいた通常の381系に対して、誰ですか君はと思うようになってしまいました(笑)
それだけ国鉄特急のデザインは、ハッキリと脳裏に焼きつけられるものなのです。
ぜひとも乗車し、昔ながらの特急を体験してみてください!
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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