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【24年ぶり通勤車両】近鉄8A系電車 新型車両の車内デビュー前に潜入!

2024年10月6日

日本一の路線網を活かし、特急に力を入れてきた近鉄。特に観光特急しまかぜ、特急ひのとりはフラッグシップとして機能しています。

一方で通勤車両は古いまま。なかなか新しい車両が入らないことで知られていました。

 

そんな中、24年ぶりに新型通勤車両がデビューします。その名も8A系電車です。

 

2024年10月7日の運行開始を前に、試乗会で見られた列車の様子もお届けします。

 

深い赤色にヘルメットみたいな格好良さ、新型車両8A系電車が到着です。

前面には八角形の枠が縁取られており、近未来的デザインになっています。

 

ちょうど旧型の通勤電車、8400系電車と並びます。

落ち着いた色合いであるためか、新型車両でも近鉄の雰囲気に馴染んでいる様子です。

 

まずは外観から見てみますが、上部には大きな行先表示。

その左右には、赤色の尾灯と列車種別等を一体化したライトが付いています。

 

運転台下に近鉄のロゴマークが入れられ、ライトはその下で斜めに入っています。

 

連結時用の転落防止幌も設置されており、JRの新快速電車と同じ様子。

 

車両側面の塗装は赤白で、これまでと同系色。

銀色で近鉄のロゴマークが入れられています。

 

半自動扉が採用され、ドア開閉ボタンを設置。

長時間停車時など、車内保温の役割を担います。

 

側面にも、大きな行き先表示器が設けられていました。

次駅案内、ひらがな案内、女性車両表示も行えるそうです。

 

架線から電気を得るパンタグラフは、シングルアーム。端っこに黄色いマークがついています。

 

車両間の転落防止幌も、平べったく大きめのものに。旧型の棒状より安全性が向上しています。

 

それでは車内へ入ります。

扉上には大型の液晶モニターを設置。今回は8A系電車製造までのビデオが流れていました。

 

停車駅の他、乗り換え路線や直通先も案内されます。

 

扉が閉まる時には、ドア上部分のランプが赤く点滅します。

 

内側にも、半自動扉の開閉ボタンが設置されていました。

 

液晶ディスプレイは互い違いの配置。

設置されていないドア上には、防犯カメラ等があります。

 

続いて座席にも注目。

一番のポイントは通常座席の一角に設けられた、緑色の座席です。

 

通常座席に背中を向けて、サイコロを途中まで開いたみたいな形。

 

このスペースは「やさしば」と名付けられています。

ベビーカーやキャリーケースを持った方が、利用しやすい場所として提供されました。

 

緑色に塗られた床面に荷物を置けて、壁面に向かって「く」の字型の金具があります。

 

これは荷物ストッパーで、キャスターをここに入れることで、安定させることができます。

 

他に車椅子スペースも設けられています。

 

最近ではUVカットガラスで代用されることが多いですが、ロールカーテンによる日除けとの二刀流。

収納の仕方が独特で、少し下に弾いてから手を離すと、スルスルッと勝手に上へ収納されます。

 

部分的に窓を開けることもできて、新型車両ながら昔のものが残っている部分が多いです。

 

座席はL/C座席と呼ばれるものを採用。

今はロングシートの状態ですが、乗務員さんの操作によりクロスシートでの運行も可能な車両です。

 

1組2席になっており、肘掛けがあることからもクロスシートっぽさがお分かりいただけるかと思います。

 

1列に3組6席が配置されています。

 

丸い枕に、クロスシート時の立ち客向けに取手が備わっていました。

 

弱冷車にも対応しており、窓にシールが貼ってあります。

 

車両端の2箇所には、優先席があります。

優先席に関しては、ロングシートで固定。

真ん中がポールで区切られた、よく見るタイプのものです。

 

ドア前スペースとの間は、今で区切られていました。

 

つり革はやや楕円形。下は直線で掴みやすい形になっています。

 

床には優先座席を示すシールが大きく貼られていました。

 

貫通扉のガラス面には、座席モケットと同じ花柄が散りばめられています。

取手を傾けるだけで押し出してくれる、最近良く見るタイプの引戸です。

 

L/C座席タイプの優先座席もあり、部分的にタイプが異なるみたい。

 

最後に運転席周辺を見てみます。

ガラス面は乗務員室扉のみ。最近の車両は機器類が多いためか、客席との間のガラス面が少なくなっています。

 

今回の車両番号は8A101。

これまで通り4桁では足りなくなったことから、8A系になったそうです。

 

こちらにも緊急通報装置が設置されていました。

 

中央ガラス部分からは狭くても、ある程度は前面展望を見られます。

 

運転台はひのとりをベースにしているとのこと。

速度などは針式の計器を液晶で表示します。

 

2ハンドルでの運転です。

 

こちらのディスプレイでは列車行先などを設定でき、行先LCDで女性専用車の案内も可能です。

 

8A系電車の試乗会は、京都にて終了となりました。

近鉄の新しい通勤電車はイメージが無さすぎたので、特に車内の真新しさには驚かされます。

 

8A系電車は2024年10月デビュー直後、奈良線・京都線・橿原線・天理線で運行開始します。

2025年度には大阪線・南大阪線・名古屋線にも導入予定です。

 

新たに仲間入りする8A系電車。ぜひ導入後すぐにでも乗ってみたいです!

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

【撮影協力:かんの さん】

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