-
【広島うれしート】岩国〜広島にも指定席デビュー!時刻・料金・利用方法は?
2023年10月、奈良〜大阪の快速列車に導入された、有料座席うれしート。 一番後ろの車両半分をのれんで仕切り、指定席の区画にすることで着席保証をするサービスです。 平日朝の ...
続きを見る
JRだと臨時列車でしか姿を現さなくなった、急行列車。特急(特別急行)と同じように、追加で急行料金が必要な列車です。
10月6日、御厨駅〜市川大門駅で「急行みのクル」が運転されました。
使われた車両は、静岡地区で走る313系電車。急行ながらロングシートという、珍しい列車です。
急行みのクルは、市川公園マウンテンバイクフィールド開業に伴う、イベントに合わせて設定されました。
自転車をそのまま積めるサイクルトレインのため、スペースを確保しやすいロングシートが選ばれています。
それでも普段は通勤電車として活躍する車両が、追加料金の必要な急行列車になるのは面白そう。
一体どんな走りを見せてくれるのでしょうか。
急行みのクルの始発駅は、東海道本線の御厨駅。2020年3月に開業したばかりの新しい駅です。
旅行商品ではありませんが、集合時間は朝5時35分に改札前。
始発列車で来ても間に合わないため、お隣の磐田駅より1時間ほど歩いてきました。
集まっていたのは、自転車を引いて来られた方ばかり。
珍しい列車ではあるのですが、乗車のハードルが高く、鉄道ファンで乗る人は本当にいません。
発車標には「臨時 市川大門」の文字が出ています。
静岡駅より東側では通常見られない、身延線の駅です。
自動改札機は開いたままで、職員さんの誘導に従ってそのまま中へ入ります。
集合時間が早かったのは、この対応を行うためでもあるのでしょう。
出発する1番線ホームには、自転車を持って来られた方が、沢山いらっしゃいました。
頭上には、3両編成の停車位置案内が設けられています。
同じ3両編成でも、特急ふじかわ号やホームライナーで使用される373系電車と、それ以外の車両で停車位置が異なっているのが分かります。
5:50、始発列車の静岡行き普通列車が到着。313系と211系電車が連結しています。
続いて反対方向からも、始発の浜松行き普通列車が来ました。
5:57、浜松方より313系電車3両編成が到着です。
こちらが急行みのクルになる、急行列車です。行先は表示されておらず、種別表示は「臨時」です。
急行みのクルの運行が発表された時、種別表示は「臨時」との案内が行われていました。
事前に「急行」は出ないとしっかりアナウンスされており、313系電車の急行表示を期待する鉄道ファンをガッカリさせないよう、配慮してくださっていました。
1,2号車は団体の方、3号車は一般利用者で分けられています。
御厨駅から乗車する一般利用者は他におらず、先頭の3号車は僕1人だけでした。
1,2号車には沢山の方が乗られています。自転車は手すりなどにバンドで固定する形です。
6:01 御厨駅 発
数分ほどホームに停車したのち、御厨駅を出発。
見た目は普通列車と変わりませんが、優等列車の急行として、静岡駅までノンストップです。
この辺りを走るのは、ほとんどが各駅停車の普通列車。ホームライナーが停車する袋井駅も通過します。
急行みのクルに乗車するには、みどりの窓口ではなく、JR東海MARKETでの事前申込みが必要でした。
申込み時に登録したメールにて、急行券の購入方法が送られてきます。
乗車に必要な急行券は、乗車日1週間前から前日までに静岡駅、磐田駅、御厨駅いずれかの窓口で申し出て購入するか、当日車内での購入とのこと。
本当は前日購入しようと思ったのですが、雨で列車が遅れてしまい買えなかったので、当日車内清算の形で購入することに。
車掌さんの端末にて、レシートみたいな形で発券されました。料金は1,100円です。
御厨駅から市川大門駅までという、優等列車の馴染みない区間になります。
新幹線停車駅でもある、掛川駅も通過。もうすぐ静岡駅から始発の新幹線が来る頃です。
お隣の菊川駅も、ホームライナーが停まる駅。反対の列車とすれ違いつつ通過します。
金谷駅を通過する頃、機関車を2両くっつけた、不思議な貨物列車とすれ違いました。
ここで重連運転行うことあるんですね…。
こちらもホームライナーが停車する、島田駅を通過。
当駅始発の島田行き普通列車を追い抜きました。
ロングシート越しに静岡県内の駅を次々通過していく、滅多にできない経験です。
本数の少ない早朝なので、前後に列車が詰まってスピードが落ちることも殆どありません。
こちらもホームライナー停車駅の、藤枝駅を通過。
大崩海岸のトンネルを越えて、大都会へやってきました。のぞみ号の通過を見届けつつ、静岡駅に到着です。
6:53 静岡駅 着
2番線ホームに到着。お隣には反対方向の211系+313系が停まっていました。
静岡駅からは自転車を引いた一般の方々が、3人乗ってこられました。
発車標でもしっかり、臨時急行「みのクル101号」市川大門行と流れています。
6:55 静岡駅 発
写真を撮影されている鉄道ファンの方を見つつ、静岡駅を発車です。
急行みのクルの次の停車駅は、終点の市川大門駅です。
運転停車を行うとはいえ、静岡系から2時間以上扉が開きません。
並行する私鉄の静岡鉄道とすれ違いつつ、東へ向かいます。
静岡〜甲府は、身延線を通る特急ふじかわ号が走る区間。
特急ふじかわ号が停まる、清水駅を通過します。
薩埵峠を走るところで、車掌さんから観光案内が行われました。
今日は曇ってしまっていますが、正面には富士山が位置します。
まもなく富士駅に到着、左手から身延線が近づいてきます。
急行みのクルは富士駅で進行方向を変えて、東海道本線から身延線に入ります。
進行方向を変えるのでやむを得ず停車しますが、扉の開かない運転停車。
乗務員さんが交代されまして、運転手さんはこれまでと反対側に乗られます。
身延線に入ると、乗務員さんが撮影ボードを持って車内を回ってくださいました。
今日1日限りの列車ですが、4枚も用意してくださっています。
先ほどの撮影ボードと同じデザインで、記念乗車証もいただけました。
富士駅〜西富士宮駅は本数が比較的多く、複線区間です。
特急ふじかわ号が停車する、富士宮駅を通過。
富士宮市の代表駅でありながらロングシートが通過する、非常に珍しい光景です。
複線区間は西富士宮駅までで、ここから単線区間に入ります。
普通列車と行き違いのため、運転停車が行われました。この先も行き違いのため、運転停車が見られるようになります。
西富士宮駅を出ると、一気に山へ登っていきます。
晴れていれば大きな富士山と、裾野一面に広がる市街地が非常に綺麗です。
線路は蛇行が連続しており、左右に景色が流れていました。
芝川駅で運転停車。特急ふじかわ2号の通過待ちを行います。
列車は静岡県から山梨県へ、県境を越えます。
特急の名前にもなっていますが、身延線は富士川に沿っての北上です。
南部町の代表駅である特急停車駅、内船駅で運転停車。
富士行きの普通列車と行き違います。
路線名にもなっている、身延線の主要駅である身延駅まで来ました。
特急ふじかわ号も停車する駅ですが、急行みのクルは通過してしまいます!
運転停車すると思っていたら、まさか完全に通過してしまうとは…。
続いての特急停車駅、甲斐岩間駅も通過しました。
鰍沢口駅で運転停車。ここで特急ふじかわ4号と行き違いです。
特急停車駅になっておりまして、静岡駅へ向かって発車しました。
まもなく終点の市川大門駅。静岡駅からは2時間22分で、特急ふじかわ号より20分くらい長い程度でした。
駅員さんにボードで迎えていただきつつ、ホームへ到着です。
9:15 市川大門駅 着
乗務員さんが半自動ドアを開けてくださり、自転車を引いてホームへ降りられます。
駅舎への構内踏切までスロープになっており、障害になることはありません。
お隣のホームにも、同じく自転車を積み込める臨時列車、南甲府駅から快速みのクル2号が到着。
同じように自転車を押して、駅前から乗っていかれました。
サイクルトレインという状況のため生まれた、ロングシートの急行列車。自転車を乗せるのにスペース確保が必要で、販売方法も特殊でした。
折りたたみ自転車でなくても乗せられて、今後もこのような列車が設定されるかもしれません。購入などに少々難はありますが、ぜひ自転車でのご旅行に使ってみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
-
【24年ぶり通勤車両】近鉄8A系電車 新型車両の車内デビュー前に潜入!
日本一の路線網を活かし、特急に力を入れてきた近鉄。特に観光特急しまかぜ、特急ひのとりはフラッグシップとして機能しています。 一方で通勤車両は古いまま。なかなか新しい車両が入らないことで知られていました ...
続きを見る