今日は近鉄の特急列車、ひのとりに乗車します。
ひのとりと言えば大阪難波と近鉄名古屋を結ぶ列車ですが、やってきたのは近鉄奈良駅です。
確かに途中、奈良県橿原市の大和八木駅にも停車はしますが、通常近鉄奈良には停まりません。
しかし発車標にはちゃんと『ひのとり』の表示。
そう、近鉄奈良駅にも1日数本だけ、ひのとり車両で運行される特急列車があるのです。
今回は近鉄奈良~大阪難波の特急ひのとりをご紹介します。
特急列車ですから当然特急券が必要になります。
乗車時間は30分ちょっと、特急料金は520円でひのとり料金が100円かかります。
券面にはひのとりのマークがついていました。
大阪難波駅から特急ひのとり近鉄奈良行きが到着しました。
まさにこの列車がそのまま大阪難波駅へ折り返します。
また通常の名阪ひのとりでは『ひのとり〇〇号』と表わされます。一方、奈良発着では『ひのとり』とだけ表示されるようです。
ひのとりで運行されるのはこちらです。(2021年4月現在)
平日
大阪難波→近鉄奈良
18:40発ー19:15着
20:45発ー21:19着
22:20発ー22:54着
23:20発ー23:55着
近鉄奈良→大阪難波
06:30発ー07:08着
08:07発ー0846着
19:44発ー20:19着
21:30発ー22:03着
土休日
大阪難波→近鉄奈良
20:35発ー21:10着
近鉄奈良→大阪難波
08:13発ー08:48着
それでは車内へ乗り込みます。
快適性に魅せられて、ひのとりには何度も乗っていますが、車内にはの居心地の良い、独特の香りが立ち込めていました。
またレギュラーシートといえばこの分厚いテーブル。新幹線のスタイリッシュさとは違った方向のデザインです。
列車は近鉄奈良駅を出発しました。
近鉄奈良線の終点の辺りは地下を走り続けます。
しばらくして地上に出ると、最近話題になっている平城京の中を突っ切っているところです。
昼の方がその中を走っている感じが分かりますが、夜の平城京の神々しさもそれに負けていません。
車内のディスプレイでは大和西大寺駅の乗り換え案内がされています。
大和西大寺駅のチャイムを鳴らしながら、駅に近づいていきました。
今回は大阪難波行きだったので聞けませんでしたが、逆方向、近鉄奈良駅の手前でもそれに対応したチャイムがきちんと鳴るそうです。
そんな奈良県の鉄路が集約する駅、大和西大寺駅に到着しました。
ホームには多くのお客さんが列車を待っており、こちらのひのとりにも2、3人乗ってこられます。
このあとの停車駅は学園前、生駒、そして鶴橋、大阪上本町で、通常の特急列車と変わりありません。
この列車ではもちろんプレミアムシートの利用もできます。
その場合はプレミアム車両券として+200円が必要ですが、名古屋~大阪難波の場合の+700円に比べたら結構お手軽です。
今回はその200円をケチってしまいました。
またカフェスポットのコーヒーやお菓子も購入可能。
ひのとりがデビューしてから1年、それを記念するグッズも販売されていました。
せっかくカフェスポットを用意してもらっているので、お菓子を買ってきました。
150円で、コンビニエンスストアよりも安いです。
橿原市と同規模の市である生駒市、生駒駅に到着しました。流石にここから乗ってこられる方はいらっしゃらない様子です。
生駒駅を出るとすぐ列車は長いトンネルへ。奈良県と大阪府の境、新生駒トンネルを走ります。
トンネルを抜けた後右手には大阪の都会の光が見られます。
まるで都会にある姨捨のようです。
鶴橋駅に到着。この先は通常のひのとりと変わらないルートを通ります。
終点の大阪難波駅に到着しました。
到着した時にはすでに回送の幕。
この先阪神なんば線を通って車庫へ、翌日の運用に備えるのでしょう。
少し前まで奈良ひのとりは1日1本でしたが、今では平日4往復にまで本数を増やしています(2021年4月現在)。
さらにこの列車は8両という長編成です。
大阪〜奈良は特急にしては距離も短いですが、首都圏グリーンの感覚で乗車できます。
プレミアムなら820円、レギュラーなら680円、ぜひ皆さんも乗ってみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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