本日2020年11月12日、JR東海東日本からE257系による東海道本線の特急「湘南」が2021年春から運行開始することが発表されました。
これまで東海道本線では通勤時間帯に『湘南ライナー』『おはようライナー新宿』『ホームライナー小田原』が運行されてきましたが、これらが特急『湘南』へ変わる形です。
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2018年12月、JR東日本は『サフィール踊り子』等4件と供に『おだわら』を商標出願しています。おそらく『ホームライナー小田原』に代わる特急名として出願したと考えられるのですが、結局『湘南』に落ち着いたようです。
首都圏のライナーは特急化が進み、『はちおうじ』『おうめ』となりました。最後に残ったのがこちらの東海道本線を走るライナー達だったのですが、こちらも例によって特急へと変わります。
特急『湘南』の車両
2019年現在、東海道本線のライナーは185系と215系によるものです。ライナーの後継、特急『湘南』はすべてE257系2000番台となります。
今年3月に一部の特急踊り子としてデビューしたE257系2000番台ですが、2021年春に185系からの置き換えが完了する予定です。
JR東日本は、E257系の0番台(あずさ/かいじ)を改造した2000番台9両編成13本と、500番台(わかしお/さざなみ)を改造した2500番台5両編成4本を『踊り子』『湘南』に投入、185系電車を置き換えます。
これによって40年間、東海道本線や伊豆特急として走った185系の定期列車は無くなることになります。以前から予想されていた通りの結果です。
着席サービスの変更
更に、常磐線・中央線特急などに導入している着席サービスが東海道本線の特急にも導入されます。
このサービスはすべての座席を指定席とし、自由席に当たる座席未指定券を持っていれば空席に着席できるものです。
自由席は廃止されるものの、東京~伊豆急下田の特急料金は、現在(指定席・通常期)の2410円が、改定後(事前料金)は2100円になります。
グリーン車はこれまでと同様、乗車前の座席指定が必要です。
また、これは重要な出来事ですが、新幹線との乗継割引の適用が終了となります。サフィール踊り子については今年3月から乗継割引の適用はありませんでしたが、これが特急「踊り子」、特急『湘南』でも適用外です。
この点はちょっと残念ですね…。
他にもえきねっとチケットレス割引等、2021年春に首都圏の東海道本線は非常に忙しくなりそうです。
2020春〜今回の改正はこれまで古い列車が多かった伊豆・東海道の特急車両に対して、大きな転換点が生まれることだろうと感じられました。
ぜひ、こちらのJR東日本公式プレスリリースもご確認ください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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