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【各駅停車とき309号】上越新幹線275km/hへ 新潟行き最遅2時間14分[2308長岡(2)]

2023年11月2日

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2023年春のダイヤ改正で、上越新幹線の最高速度が240km/hから275km/hへ引き上げられました。

大宮から新潟までノンストップのとき311号では、所要時間1時間29分に。ジョイマンの7分短縮広告が耳に残っています。

 

今回ご紹介するのは、その直前のとき309号。

逆に各駅停車になっており、とき311号が通過してしまう途中駅の需要を拾います。

 

東京〜越後湯沢・ガーラ湯沢はたにがわ、東京〜新潟はときの、種別が行き先ごとの2種類しか無い上越新幹線。

停車パターンが非常に豊富なとき号の全駅停車タイプをご紹介します。



上越新幹線が発車します、東京駅からのスタートです。

今日は長岡まつり大花火大会開催の日、夏休みの中でも特に混雑します。

 

一番上が今回ご紹介する、とき309号の停車駅。スキーシーズンのみ開設のガーラ湯沢駅のところだけ空いていますが、各駅停車です。

それに対して上から3番目、とき311号の突き抜けっぷりが凄いですね。

 

21番線ホームにはE7系新幹線が停車中です。最高速度引き上げに伴い、E2系新幹線が上越新幹線から引退しました。

 

新潟駅まで全ての停車駅が表示されており、詰まっている様子がよく分かります。

 

前日に何とか座席を確保できまして、車椅子席の窓側を取りました。



8:52 東京駅 発

ホーム越しに東海道新幹線を見つつ、東京駅を出発しました。

 

すぐに地下へ潜りまして、上野駅に到着です。

最速達便だとここすら通過しますが、ほとんどの列車が停車します。

 

東北新幹線の騒音による、沿線住民に対する見返りとして建設された埼京線と並走します。

 

上野〜大宮に関しても2021年度春、最高速度は110km/から130km/hに引き上げられました。

 

大宮駅に到着し、ここからほぼ満席の状態になります。てっきり20分後の最速とき311号に集中すると思っていたのですが、こちらも非常に利用者が多いです。

 

ここで東北新幹線が分岐していきまして、上越新幹線へ。

 

275km/hへ引き上げられた区間となり、非常に良い加速で最高速度まで上がりました。

 

関東屈指の暑さで知られる、熊谷駅に到着。昼間には37℃まで上がるようです。

 

防音壁が高くなっており、おそらくこれによって騒音対策が行われたものと思われます。車両技術的にはスピードを上げることも簡単ですが、こういった沿線への影響を考慮すると難しくなってしまいます。

 

本庄早稲田駅に到着。東京から乗っておられた隣の方が、ここで下車されました。

 

右手には綺麗に赤城山が見えており、群馬県の澄んだ空気の向こう側が非常に美しいです。



9:47 高崎駅 着

群馬県の県庁所在地…ではありませんが、県内最大のターミナル駅である高崎駅に到着しました。

 

ここからは北陸新幹線が分岐、あさま605号長野行が来ます。

 

38番分岐器を越え、北陸新幹線が離れていきました。160km/hの高速走行で通過できる分岐器です。

 

北陸新幹線は軽井沢の山々へ向かって行きました。



一方で上越新幹線は、上越国境へ。

どんどんトンネルが増えていき、その合間で草津温泉へのルートであるJR吾妻線と交差します。

 

上毛高原駅に到着しまして、ここで数分間の停車。

 

とき311号新潟行きに追い抜かれました。あちらが大宮〜新潟ノンストップの、最速達便です。

 

同じ種別同士の待避・追い抜きは非常に珍しいですが、各停とノンストップが同じ種別になっている時点で面白いポイント。



上毛高原駅のところだけ地上に出ていましたが、再びトンネル内へ入りました。

新潟県に入りまして、越後湯沢駅に到着です。

スキーシーズンにはここからガーラ湯沢駅へ、上越新幹線たにがわ号が直通します。

 

次の浦佐駅は、かつてのスキーブームには団体客で大いに賑わいました。団体待合室なども残っていますが、現在は利用者も少なくなってしまいました。



越後平野まで出てきまして、長岡駅に到着です。

新潟県第二の都市、ここから日本海に沿って北陸新幹線上越妙高駅まで、高速鉄道で繋ぐ計画も存在します。

そのため使われていない、プラットホームも見ることができます。

 

やはりほとんどの方がここで下車、皆さんの目的は花火大会でした。

 

越後平野に出てトンネルが見られなくなっても、275km/hで走ります。各駅停車方でもこの最高速度です。

 

燕市と三条市で新幹線駅を取り合い、市境に設置したことで有名な燕三条駅。すぐ近くに三条燕インターチェンジがあり、ここまで争いが目に見える形で現れることは中々ありません。

 

日本海側唯一の政令指定都市、新潟の街が広がってきました。

 

一駅ずつ停車してきた上越新幹線の度、終点の新潟駅に到着です。



11:06 新潟駅 着

東京から新潟の所要時間は2時間14分。最速達便では1時間29分で、45分もの差が生まれています。

 

遠心分離で需要を分ける、その最たる例を目にすることができます。

どちらのお客さんにとっても便利な、上越新幹線とき号のご紹介でした。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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