【特別な夜景】クリスマスに乗る寝台特急サンライズ瀬戸 空室多い平日の乗車記[2312いしづち(7)]
今日は12月24日、クリスマスイブの夜です。 高松駅2階にあるスターバックス近くのテラスより、行き止まり式のプラットホームを見下ろしています。 本州と四国を結ぶ鉄道連絡船の玄関口だった名残がここに残り ...
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関東地方で最大の私鉄網を有する東武鉄道。
多くの特急列車が走っているのですが、とんでもなく遠回りをする特急列車があります。
それが、浅草駅から春日部駅を経由して柏駅へ至る、特急アーバンパークライナー1号。
柏まで行きたいなら、北千住駅でJR常磐線に乗り換えればすぐ着きますが、埼玉県まで遠回りします。
途中の春日部駅までは大宮行きと柏行きが連結して運行し、そこからそれぞれの方向へ分かれる運行方法です。
この特急アーバンパークライナーですが、2024年3月15日をもって廃止されます。これは春日部駅高架化工事に伴うもの。
不思議な運行をの特急アーバンパークライナーに乗車しつつ、なぜ廃止されるのか春日部駅にて外から見た視点も含めて解説します。
東武特急の始発駅、夜の浅草駅へ来ました。
都内からサラリーマンの方々が帰られる時間帯、その需要を汲む特急が、アーバンパークライナーです。
アーバンパークライナーは柏〜大宮での運行が基本です。
浅草から柏まで運行するのは、柏〜大宮で走らせる送り込みも兼ねています。
こちら液晶ディスプレイの発車標でも表示されており、大宮行きと柏行きが一緒の案内です。
中国語だと「アーバンパーク」は「城市公園」、ライナーはそのまま英語でした。
改札内へ入りまして、特急専用ホームへ。
ホームへ入るところに有人改札がありまして、ここで特急券を見せます。
浅草発のアーバンパークライナーは、せんげん台駅以降乗車券のみで乗ることができます。
そのため特急券は柏駅まで買うことができず、せんげん台駅までしか買えません。
ホーム上の発車標を見てみると、途中停車駅が春日部駅から分岐する形で案内されていました。
特急アーバンパークライナーで使用しているのは、特急リバティでお馴染み東武500系電車です。
行き先表示器には「アーバンパークライナー」の文字。
しっかり浅草駅から遠回りしていく、柏行きが表示されています。
3両を2編成繋げた、6両編成での運行。
浅草駅はホームがカーブしているため、扉とホームの隙間が大きいところには橋が架けられます。
途中の春日部駅で連結を外し、前寄り3両は大宮行きとしての運転です。
それでは柏行きとして運行される、後ろ寄り車両に乗り込みましょう。
車内へ入りますと、2+2の座席配列。
浅草駅の時点ではガラガラでしたが、北千住駅くらいで半分程度の区画が埋まることになりました。
十分にリクライニングを備えており、通勤特急としては文句のない快適性です。
背面テーブルの車内案内図には、「柏方面・大宮方面」の案内も。
間合い運用的な扱いを受けがちな通勤特急ですが、しっかりその場合も考えられています。
LEDの車内表示器も対応しており、特急リバティとは違った関東平野内完結の列車案内を行なっているのが印象的です。
18:49 浅草駅 発
ちょうど鬼怒川温泉からスペーシアX7号が帰ってきたところ、浅草駅を出発します。
急カーブを過ぎてから隅田川を渡りまして、スカイツリーとアサヒビール本社をじっくり見せてくれます。
とうきょうスカイツリー駅を発車しまして、クリスマス仕様にライトアップされたスカイツリーを見上げられました。
京成押上線との乗換駅である、曳舟駅にも停車します。
ここまでほぼ各駅停車状態ですが、それぞれの駅から乗換を含め、お仕事を終えたお客さんを拾っていきます。
鐘ヶ淵駅の通過線をゆっくり通過。
通過線側に分岐器が分かれるため、スピードを落とす必要があるのです。
都心部で最後の停車駅となる、北千住駅に到着。
世界レベルで利用客の多いターミナル駅で、最後の需要を拾います。
JR常磐線の乗換駅であり、柏へ行きたいならここから快速で2駅です。
しかし今日はあえて遠回り特急、最後までこれに乗って柏へ行きますよ。
19:03 北千住駅 発
北千住駅を発車すると、しっかり自動放送が流れました。
北千住駅から北越谷駅は、大手私鉄最長の複々線区間。
五反野駅発車中のメトロ直通列車を追い抜きかけてピッタリ並走、相手の加速力が強くなかなか追い抜き切る事ができず、梅島駅停車のためスピードを落としたところで追い抜きました。
竹ノ塚駅を通過する時には、ホーム屋根を支える逆三角形の柱が目を引きます。
2022年春に高架化されまして、木組みを使用したぬくもりを感じられるデザインです。
東京都から埼玉県へ入りました。
まだ複線区間は続いており、谷塚〜草加で追い抜きます。
複々線区間は北越谷駅で終わりとなりました。
ベッドタウンとして発展している越谷市内、アーバンパークライナーの停車駅に選ばれているのは、せんげん台駅です。
駅周辺に団地の多い住宅地、その分帰宅に利用される方が多いため停まっていると思われます。
浅間台駅の次は、春日部に停まります。
ここからは特急券が必要ありませんが、引き続き特急アーバンパークライナーとして案内されています。
せんげん台駅からも、割と多くの方が乗ってこられまして、デッキに立つ方もいらっしゃいました。
19:25 春日部駅 着
春日部駅にて柏行きと大宮行きで、連結を外します。
複々線区間で追い抜いた急行列車が来て、春日部駅での連結作業を行っている間に追い抜かれました。
先に発車するのは柏行き、大宮行きがあとに続きます。
特急アーバンパークライナーが廃止される理由、それは春日部駅の高架化工事です。
伊勢崎線と野田線が交差する形で、4方向に分岐する春日部駅。現在すべてのホームが地上にあります。
これを高架化するために仮ホームへ移してから高架ホームを作るのですが、左側に1面仮ホームができています。
特急アーバンパークライナーは伊勢崎線から野田線に直通します。
伊勢崎線ホームから野田線へ入る線路があり、これが高架化工事に伴い使えなくなるため、アーバンパークライナーの運行も取りやめになるとのこと。
手前に立っている信号の右側、ポイント経てクネクネしている線路が、伊勢崎線と野田線を結ぶ線路です。
大宮方面についても、伊勢崎線から野田線へ直通できる線路があります。
それではアーバンパークライナーの乗車へ戻りましょう。
柏行きのは春日部駅で進行方向を帰るため、6号車の前照灯が点きました。
伊勢崎線から野田線への直通線を走り、野田線へと入っていきました。
大宮行きは2分後の発車、見えづらいですが野田線へ繋がる線路を通ります。
19:31 春日部駅 発
今回は柏行きに乗ったので、こちらをご紹介。
野田線普通列車が発着するホームを横目に、春日部駅を発車します。
東武野田線には東武アーバンパークラインの愛称があります。
アーバンパークライナーは、この愛称を浸透させる役割も担っていたそうです。
東武野田線は春日部駅〜運河駅で単線区間。
そのため隣駅、藤の牛島駅でいきなり反対方向の列車と行き違いました。
次の南桜井駅でも行き違い、夕ラッシュとってさすがの頻度です。
江戸川を渡りまして、埼玉県から千葉県へ入ります。
川間駅、七光台駅と連続して、列車行き違いが行われています。
東武野田線内でも、しっかり特急アーバンパークライナーとしての案内でした。
ビール片手に乗ってこられるサラリーマンもいらっしゃって、この列車を狙って帰宅するなど割と浸透していそうです。
野田市駅に到着。12月の撮影時は1面2線で営業していました。
2024年3月3日に2面4線化され、高架化による新駅舎もオープンしています。
東京理科大学の最寄り駅、運河駅に到着しました。
最終の大宮始発アーバンパークライナー6号は、運河止まりとなっています。
運河駅までは単線で行き違いが必要ということもあって各駅停車でしたが、運河駅からは複線になって通過駅も。
次の停車駅は、流山おおたかの森駅です。
つくばエクスプレスとの乗換駅で、この駅を中心に住宅都市としての開発が進みます。
途中駅を通過しながら列車とすれ違いつつ、終点の柏駅に到着です。
20:08 柏駅 着
柏駅では5号車のドアしか開かないので、皆さん車内で列を作ることになります。
6号車逆側のドア上を向くと、出口は逆との案内がされていました。
下車には少々時間が掛かりましたが、アーバンパークライナーの乗車位置案内看板の下、ホームへ降り立ちました。
柏駅で5号車のドアしか開かないのは、柏駅のホームドアが普通列車に合わせているため。
アーバンパークライナーでは一般車両より前寄りに停車させ、中間車両のホームドア位置に合わせているそうてます。
この列車は折り返し大宮行きになり、大宮〜柏で東武野田線―東武アーバンパークラインを往復していきます。
アーバンパークライナーは廃止される代わりに、浅草駅〜春日部駅では同時刻に特急スカイツリーライナーを運行。
東武野田線内では普通列車増便により、輸送力を補完するとのことです。
ちなみに北千住駅から柏駅まで掛かった時間は、1時間5分。JR常磐線快速なら16分で、4倍掛かっている事になります。
通しで乗る需要はほぼ考えられていないはずですが、なんとも面白い遠回り特急でした。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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