東海道山陽新幹線の上り最終列車である、のぞみ64号東京行き。
博多〜名古屋の全停車駅から東京へ向かう、最終新幹線となっています。
2024年春のダイヤ改正では、博多駅出発時刻が18:59から19:00に繰り下げられました。これは新大阪駅の停車時間を、4分から3分に短縮したためです。
これを可能にしたのは、後続の新大阪始発臨時のぞみ488号。
新大阪・京都・名古屋から東京の最終列車を別に設けることで、のぞみ64号にお客さんが集中することを回避し、乗降にかかる時間を短縮しています。
のぞみ488号は最繁忙期のみ運行で、GW期間においては4月29日、5月5日、5月6日の3日間のみ設定されました。
新大阪駅を21時半に出ても、その日のうちに東京駅へ着ける。おそらく初めて設定された最終のぞみ号のご紹介です。
まずは始発駅である、東海道新幹線の新大阪駅へ。
4月26日〜5月6日は、のぞみ号が全車指定席なので注意しましょう。
のぞみ64号は25番のりば、のぞみ488号は26番のりばからの発車です。
のぞみ488号は新大阪始発なので、「始発」と付記されていました。
のぞみ64号との差は6分。
新幹線は0時〜6時に運行できず、東京駅には日付を越える前に着かなければならないので、そこまで終電を繰り下げる訳にもいきません。
21:21、博多駅から来たのぞみ64号が到着しました。
全席にコンセントを備えているN700Sでの運行です。
山陽新幹線から新大阪駅まで利用される方も、多く降りられます。
このように沢山お客さんが入れ替わるため4分停まっていたのですが、3分に短縮。このダイヤを可能にしたのぞみ488号は、これまで隠れ続けていたのです。
21:23、お隣26番のりばに新大阪駅からのぞみ488号となる新幹線が入線しました。
その間にのぞみ64号は扉を閉め、東京へ向かって発車。
今日は東京行き最終ではないので、大きな混乱も無く通常と変わらない様子の発車です。
駅員さんによって「東京方面の最終列車です」との案内放送が流れました。普段ならのぞみ64号で行われている案内です。
同じ5号車付近で比較しましたが、列の長さはのぞみ64号より短い印象を受けます。
それではのぞみ488号の車内へ入りましょう。
5号車から1号車へ向かって車内を歩いてみましたが、それなりに空いている印象でした。窓側も十分確保できるレベルです。
21:30 新大阪駅 発
本日に限っては、新大阪→東京方面の真の最終列車。こちらも全車指定席化のおかげか大きな混乱無く、スムーズに出発しました。
お隣に止まっているのは、山陽九州新幹線のさくら570号新大阪行き。
鹿児島中央17:07発/新大阪21:26で、岡山駅にてのぞみ64号へ接続しているので、九州新幹線から東京への最終は特に変わりありません。
東海道新幹線の車両基地となっている、鳥飼車両基地を通過します。
今回は普段自由席の1号車を選択。
撮影の都合上デッキへ行くことが多いので、一応D席を抑えました。
充当されているのはN700aで、コンセントが窓側のみの編成です。
のぞみ64号は基本的に全席コンセントを備えているため、どうしても電源が欲しい方は、のぞみ64号の方が良いでしょう。
まもなく京都駅に到着、車掌さんから乗り過ごしの無いよう注意喚起の放送が流れました。
21:43 京都駅 着
1号車のところにも列はできており、こちらから乗られる方も多いです。
21:44 京都駅 発
定刻通り京都駅を出発。発車標には黄色い表示が残っていますが、まだ名古屋行きが2本設定されています。
座席は半分程度埋まっていました。
京都駅発後に到着時刻の案内がなされまして、グリーン車のモバイルオーダーサービスもあるようです。
米原駅、岐阜羽島駅を通過しましたが、特にこちらでの追い抜きはありません。
ここで名古屋駅〜東京駅の予約状況を見てみます。
窓側座席も結構な数空いていて、十分座席は確保できる状態です。
また、GW期間中は一部ののぞみ号で、12号車にお子様連れ車両を設けています。
GW期間中でも、7号車のS Work車両は設定されていました。
新大阪駅発車直前では、今座っている8番D席の隣に人が来るはずでしたが、今見たら空席になっています。
新幹線は直前までキャンセルされる可能性が高く、ネット予約で張っていれば座席確保できることが多いです。
名古屋駅到着直前、30秒ほど停止していました。
のぞみ488号は14番のりばへ入線するのですが、こだま764号静岡行きが停車中。2分ほど遅れていたため、こちらの発車を待っていたようでした。
こだま764号静岡行きへは、のぞみ64号から乗り換え可能。
のぞみ488号から乗り換えできないので、浜松〜静岡が目的地の方は注意が必要です。
22:17 名古屋駅 着
上り新幹線が発車するのは、のぞみ488号が最終列車です。
定刻22:18発だったので、1分24秒〜2分9秒の遅れで出発しました。
名古屋駅発車後にも、各駅の到着時刻が案内されます。
三河安城駅では、こだま764号静岡行きを追い抜きました。
遅れを回復すべく、最高速度285km/h近くで飛ばして行きます。
掛川駅を通過する頃には、定刻ダイヤへ復帰していました。
静岡駅で、こだま762号三島行きを追い抜きます。
小田原駅を通過しまして、まもなく新横浜駅到着の放送が流れました。
のぞみ64号とは6分差をずっと保っています。
23:33 新横浜駅 着
こちらで半分くらいの方が下車されました。上下列車合わせて、のぞみ488号が最終便です。
出発するとホーム上では、本日の新幹線は全て終了の放送が流れました。
1号車を見てみますと、かなり空いているのが分かります。
まもなく品川駅に到着。ちょうどこの頃、のぞみ64号は東京駅に着きます。
23:44 品川駅 着
品川駅で降りられる方は、東京駅より多かった印象です。
ライトアップされた高輪ゲートウェイ駅と隣接した、東京総合車両センター田町センターを通過。
田町駅をする頃には東京駅到着の放送が流れ、朱色に輝く東京タワーを眺めながら都心を走ります。
新橋駅には東海道線が停車中、東京駅に着いた後も多少は在来線が残っていそうです。
東京駅には仕事を終えた新幹線たちがずらり。
JR東日本のカラフルな新幹線との対比がまた素敵です。
23:51 東京駅 着
最終新幹線ですが特に遅れることなく、定刻時間内で東京駅到着となりました。
しばらくすると誤乗車防止のため、ホーム安全柵が閉じられます。
車内に取り残されていたとしても、内側から近づくと自動で開くみたいです。
終電としては6分長くなっただけですが、この差はやっぱり大きく感じるもの。
0時直前まで新幹線ホームにいる特別感があります。
在来線に関してですが、多くの列車が終電を終えていました。
残っているのは、東海道線普通平塚行きと、総武線快速千葉行き。
どちらも接続は取られているようですが、東海道線であれば品川駅で乗り換えた方が余裕もあって安心できます。千葉駅に関しては0:40着でした。
今回は最繁忙期まで隠されていた、のぞみ488号をご紹介しました。
ゴールデンウィークでも限られた、4月29日、5月5日、5月6日のみの設定となっていますが、こちらの方がのぞみ64号より余裕が見られます。
遅い時間帯に東京へ帰られる際、こちらが走っていたらぜひ選択してみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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