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函館だけじゃない!冬の道南観光 大沼公園・鹿部間歇泉の旅

 

道南=函館、そう思われるぐらいに函館は観光地としての地位が確立されきっています。

明治時代から北海道開拓が内部まで行き渡り、函館は北の大地の玄関口として発展しました。当時の歴史や文化を今に残し、観光都市として注目され続けています。

 

一方で、道南地域には函館以外にも数多くの魅力が詰まっています。今日はもう少し広い範囲の観光地に注目し、道南地域を周ってみることにしました。



津軽海峡フェリーで青森から函館へ渡りまして、函館駅前には7時すぎに到着しています。

朝の函館と言ったら朝市…ですが、こういうのは苦手な小心者なので、申し訳ながらスルーさせていただきました。

 

その先逃げ込んできたのは、函館ベイエリアと言われる金森赤レンガ倉庫です。

明治期から海運業の繁栄に対応するようにして、次々できた倉庫。その後倉庫としての役割は衰えましたが、現在はその景観を求める観光客を呼び込み、お土産などを売るショッピングモールになっています。

 

この景観に溶け込むようにして、スターバックスコーヒーがいらっしゃいます。全国に展開するスタバは、僕にとっての避難場所です。

 

営業時間は7:00〜22:00、午前中はかなり空いています。

3月なので桜模様のラテを頂きまして、作業を進めていました。旅行先のいつもと違った空間だと、味気ない作業も楽しくなります。

 

10:30頃に出てくると、この雪の中人力車を引いていらっしゃる方も…。

いくら観光地でもこの気候で人力車があるとは凄すぎます。札幌まで連れて行ってほしいです。



そろそろ函館から出発することにします。

今日はJR北海道・東日本の普通列車が乗り放題となる、北海道・東日本パスを使用しています。青春18きっぷの東日本ver.と言えるもので、連続する7日間有効で料金11330円です。

 

普通列車しか乗車できないので本数が限られており、新函館北斗駅より北側へは1~2時間に1本ほどになります。

 

北海道新幹線の乗換駅、新函館北斗駅に到着。新函館北斗駅〜函館では「はこだてライナー」が運行されており、新幹線から接続して函館へのアクセスを担います。

東京からでも飛行機ではなく、地を這って鉄道で行くのも違った感覚で楽しめると思います。

 

北海道新幹線は2030年春の札幌延伸を目指しており、線路の先では工事が進められています。一方で新函館北斗〜長万部の函館本線は旅客列車の廃止も考えられており、このような鉄道旅ができなくなる可能性が高いです。

 

右手には雲がかかっていますが、北海道駒ヶ岳が見えてきました。

今は静かな美しい姿の火山ですが、1640年の噴火で山体崩壊が起こり、富士山のような円錐形だった山の頂上が崩れて、カルデラの二つ山を見せるようになっています。



大沼公園駅で下車しました。

ここは駅名の通り、大沼公園のアクセス駅です。

ファンシーな見た目をした駅舎デザインで、別荘地のように非日常を味わわせてくれます。

 

大沼公園までは歩いて5分ほど。氷が張って白くなった湖には小さな島がいくつも浮かんでいます。これらの中には、駒ヶ岳の噴火で飛んできた溶岩が形成した部分も多くあるそうです。

 

大沼と小沼は函館本線によって分けられており、車内からも幻想的な湖の雪景色を楽しめます。

 

ここに来たら買っておきたいのが、駅近くの「沼の家」が元祖の名物「大沼だんご」です。これも大沼公園の地形を基にしたと言われています。

 

醤油とあんこは小沼と大沼、たくさんのお団子は島々に見立てているそうです。

とても柔らかくモチモチしたお団子に、濃厚な甘さが絡むのも特徴的。

 

「沼の家」の目の前にあるバス停から、12:29発の函館バス210系統に乗車します。道の駅しかべ間歇泉公園経由、鹿部出張所行で1日4本です。



鹿の湯前バス停で下車しました。

鹿部町は温泉が有名な場所。日帰り温泉として「鹿部温泉 温泉旅館 鹿の湯」さんと「温泉旅館 吉の湯」さんを見つけました。

鹿の湯さんは当時コロナ流行により入浴券を持っている人だけだったので、こちらの吉の湯さんへ。

 

とにかくポカポカ温まり続けて、寒い北の大地にはぴったりの泉質でした。

日帰り温泉営業時間は13:00~19:00、料金は大人500円です。



200mほど歩きまして、やってきたのは道の駅しかべ間歇泉かんけつせん公園。

ここでは鹿部町のシンボルともいえる間歇泉を見られるのです。

 

店内に入りますと、間歇泉公園入口と書かれた窓口が。大人300円・小人200円となっていまして、奥へ進みます。

 

そこには3本棒が立っており、周辺は岩で囲まれています。下には茶色に変色した部分も確認できました。

 

しばらく待っていると、湯気と共にぐらぐらと湧く音が聞こえてきました。

 

そして、だんだんと熱湯が噴水のように噴き出してきまして、銅鑼を鳴らし始めます。その高さは15mを超えており、すっかり見入ってしまう迫力でした。これこそが間歇泉が生み出す光景です。

10分間隔で噴き出しており、温度は100℃。1回に500Lもの温泉が噴出しているのです。

 

裏側の「洞窟の道」では、間歇泉に関するしくみについて学ぶことができます。

 

水温113℃の温泉が地下26mで湧き出ているのですが、その深さゆえに2.6気圧の水圧がかかっており、沸騰できません。この温泉の水面が段々上昇すると水圧が低くなり、沸騰してきます。

水の沸点は100℃と知られていますが、これは1気圧の条件下における数値。気圧が高いと沸点が高くなり、逆に気圧の低い富士山頂などでは87℃でも沸騰します。

沸騰による気泡もまた水圧を下げる手助けをするため、さらに温泉が湧きだしてあのような噴出が起きる訳です。

温泉の湧きだす量が噴出量に追いつかなくなると、再び水面は下へ。水量が溜まるまで時間が経ちまして、再び同じ現象が繰り返されます。

 

屋外には「温泉蒸し処」がありまして、道の駅で売っている「蒸し釜専用食材」を入れて温泉蒸し体験ができます。

特に「蒸しジンギスカン」がおススメで、日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」でも紹介されたとのことです。

 

道路を挟んで向かい側には、鳥羽一郎「北斗船」の歌碑があります。かつて鹿部町内に鳥羽一郎さんの別荘が存在しており、イベントも主催されていたというゆかりある地だそう。

正直、ナイツの漫才で聞いたことあるなぁ程度の認識ですが、この大きさには圧倒されます。

 

ここからコミュニティバス「しかバス」に乗車しまして、JR鹿部駅に向かいます。

 

鹿部町は海沿いに町が広がる港町であり、山の中に線路が敷設された函館本線から離れています。

 

大きな駅舎には赤茶色のトタン屋根が乗っており、昔ながらの立派な建物を残してくれています。

 

ここからは函館行きの普通列車に乗車。函館本線は2つのルートに分かれており、鹿部駅は砂原周りと呼ばれる遠回りルートです。普通列車の本数も少なく、朝夕に集中する傾向があります。

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2022年春に廃止された流山温泉駅を訪問しました。

2001年、JR北海道がリゾート開発のために開業した新駅です。結局開発から撤退したため、21年で廃止に追い込まれて現在は降りることができません。

 

かつてこの駅には北海道新幹線札幌誘致を目的として、200系新幹線が保存されていました。札幌延伸が決定して目的が達成されたため、新幹線はここから姿を消して鼻と動輪だけを残しています。

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鹿部15:31-16:27森(20分停車)16:47-17:57長万部

今日は個人的に訪れたかったこともあり流山温泉駅に来ましたが、鹿部駅から長万部行きの普通列車に乗って、森のいかめしを買いに行くのもオススメ。森駅で20分停車時間があるので、そのまま長万部方面へ抜けられます。

 

森のいかめしは有名な駅弁として3本の指に入るほど。冬景色の中食べる、味が染みたイカともちもちのお米は最高です。



函館本線が二手に分かれる、大沼駅へ戻ってきました。

長万部行きの普通列車に乗車しましたが、八雲駅で高校生の生徒さんが6,7人降りられると完全に無人へ。おそらく北海道新幹線開通後は貨物専用路線になると思われるため、ぜひその前に乗ってほしい所です。

 

終点の長万部駅に到着です。特急北斗も停車する主要駅で、函館本線と室蘭本線が分岐します。

明日は山線と呼ばれる函館本線を、途中下車しながら観光することにしています。ぜひそちらの記事もご覧ください。

 

温泉街も広がる長万部町。今日は長万部温泉ホテルさんにお世話になります。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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