南海 大阪 私鉄

需要の方向を逆行する南海通勤特急 泉北ライナー乗車記(1)

2021年6月7日

 

ここは大阪の中でも中心的な街、朝の南海なんば駅です。

列車が到着すると一気に通勤客が改札へ押し寄せ、その緩急は非常に激しいもの。

 

朝の通勤時間帯ですから難波方面へ向かってくるお客さんが大勢です。

 

そんな中難波から郊外へ向かう特急列車もあります。それがこちらの泉北ライナーです。

 

しかも向かうのはニュータウン。とても職場が多くあるとは思えません。

 

結論から言えば、ニュータウンから難波へ来た泉北ライナーを反対方向へ戻す、そのついでに運行されているというのが実情です。

 

もちろん車内はガラガラ。

南海なんばからの利用者はこの車両に1人だけいらっしゃいました。

 

これから会社へ向かう方々を横目に、列車は泉北ニュータウンへ向かって出発します。

 

次の停車駅は新今宮駅。ここからは2,3人乗ってこられました。

 

続いては天下茶屋駅に到着。ここから先は中百舌鳥駅より泉北高速鉄道に入るまでノンストップです。

 

岸里玉出の手前では南海本線から高野線に分かれていきました。

 

橋本駅からやって来た高野線の特急りんかん4号とすれ違います。

 

次の帝塚山駅との間では阪堺電気軌道上町線と交差。

ちょうど新しい車両を連れた列車がやって来ました。

 

大和川を渡り、大阪市から堺市へ。南海本線の堺駅においては空港特急ラピートも停車する大きな街です。

 

高野線側の中心駅である、堺東駅を通過。

基本的にすべての特急列車が停車しますが、泉北ライナーだけは通過します。

 

中百舌鳥駅より泉北ライナーは、南海高野線から泉北高速鉄道線に入ります。

 

駅を出るとすぐに地下空間へ潜りました。

 

その後は列車が上昇、高架に向かって走っていきます。

 

泉北高速鉄道の普通列車は最高速度100km/h、ただし泉北ライナーだけは最高110km/hでの運行です。

 

泉北高速線内では唯一、深井駅を通過します。

 

泉ヶ丘駅から先は各駅の停車です。

 

線路は自家用車が走る大阪府道38号線と並行します。

 

光明池駅は光明池運転免許試験場の最寄り駅であり、生活利用者以外の利用も多いです。

 

左手には泉北高速鉄道の車両基地も見えてきました。

 

鉄道の高架の上を阪和自動車道が乗り越えていきます。

 

終点の和泉中央駅に到着。なんば等から乗ってこられた方もここまでの乗車でした。

 

到着すると回送幕となって、車両基地へと引き込まれていきます。

泉北ライナーは泉北高速鉄道の車両基地へ戻すため、需要のない方向であっても運行されているのです。

 

金文字の泉北ライナーが運行されているのは朝夕の時間帯です。通勤方向と反対であれば人も少なくゆっくり楽しめるでしょう。

 

駅前には大型ショッピングセンターがあり、周辺ではバス停の整備工事が進んでいるところでした。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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