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特急ひだルートで行く関西→新潟の旅 北アルプスの雪景色[2401-2トキエア(1)]
大阪を中心とした関西圏から新潟まで、鉄道で行こうとすると距離感があります。 かつては大阪発新潟行きの夜行急行きたぐに号が2012年まで定期列車として走っていたほか、昼行特急雷鳥号も新潟まで延長運転して ...
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2024年1月31日、15年ぶりの新航空会社「トキエア」が就航しました。
新潟空港を本拠地としており、最初は新潟〜丘珠(札幌)2往復での運航開始です。
新潟から仙台・名古屋・神戸など全国各都市を結ぶほか、現在定期便が無い佐渡空港にも就航する計画。かなり夢のある航空会社となっています。
何度も就航が延期しつつ、就航にこぎつけたトキエア。
独立した航空会社ならではの特徴に注目しつつ、新潟から札幌を結ぶ初日の様子をお届けします。
日本海側唯一の政令指定都市、玄関口となっている新潟駅から新潟空港へ向かいます。
バスターミナルと駅前広場の再開発が進められており、後ろ向きに到着することで知られる、万代口バスターミナルはまもなく見納め。
新潟駅から新潟空港へは、バスでアクセスできます。
リムジンバスと路線バスの2種類があり、新潟〜千歳ANAではリムジンバスに乗ったため、今回は路線バスに乗車。
路線バスの場合は万代口のバスターミナル、9番のりばから新潟空港行きに乗りこみます。
新潟市の中心バスターミナルで、カレーライスが有名な万代シティを経由。
所要時間は30分ほど、料金470円で新潟空港に到着です。
こちらがトキエアの本拠地となる、新潟空港です。
ちょうど路線バスの前に付いていたのが、新潟空港リムジンバス。こちらは新潟駅万代口と逆側、南口の発着です。
それでは国内線ターミナルへ。
新潟空港国内線にはANA・Peach・JAL・FDA・IBEXが就航しています。その中で今回、トキエアが新たに仲間入りしました。
トキエアのカウンターは一番端っこ、フジドリームエアラインズの横に置かれました。
日本有数の米どころで、日本酒も有名な新潟県。
お祝いの蘭が並ぶ中、お酒の樽が置かれています。
まだチェックインまで時間があるので開いてませんが、しっかりトキエアのロゴが描かれているのが分かります。
就航初日の1月31日は水曜日でしたが、2024年3月31日まで、月金土日の週4便運航。
運航初便は9:30発で、それに次ぐ14:15発に搭乗します。
かなり文字が小さいですが、出発標にもトキエアのロゴマークが入っています。
国内線ターミナル1階の広場には、「祝トキエア就航」の横断幕が掲げられていました。
今朝はここで来賓の方々を招いた、就航式を行ったそうです。
2階には喫茶店とお土産屋さんが入居しています。
お土産屋さんではトキエア就航を記念して、北海道のミニ物産展も行われていました。
トキエアのパンフレットと共に、概要をご紹介します。
トキエアでは新潟〜札幌の最安料金が6900円。
これは出発時刻72時間前まで予約購入可能な、「トキトク」の最安値にあたります。
このほか搭乗日の3日前から、満12歳〜25歳限定で利用できる「トキユニ」が12,500円、通常料金と言える「トキビズ」が24,000〜29,000円です。
ビジネスモデルとしてはLCCに近いですが、低運賃で高品質なサービスを提供するハイブリッド航空を目指しているとのこと。
手荷物も20kgまで無料で預けられ、座席指定に追加料金がかからなかったりと、かなり便利です。
チェックインは、出発予定時刻90分前から開始。
カウンター周辺には、報道機関の方も多く集まっていらっしゃいました。
チェックインはオンラインでもできるのですが、折角ならとカウンターにて。
チェックイン手続きや航空機誘導など、地上業務は日本航空に委託しています。そのため鶴丸マークの名札をした方が、対応してくださいました。
こちらが搭乗券、レシートのようなペラペラの感熱紙です。ロゴマークではなく「TOKI AIR」の表記になっていました。
札幌の丘珠空港を11:50に出発したトキエア、新潟空港へ13:35に着陸予定です。
フライトレーダーでもトキエアが表示されています。
新潟空港の展望デッキは工事中で、今日は報道機関にのみ開放。そのため3階の待合所的なスペースでは、沢山の方がトキエアを待っていました。
10分ほど遅れつつも、新潟の山々を背景にトキエアが新潟へ帰ってきました。
紺色の尾翼がシンプルでクールな機体、無事滑走路へ下り立ちます。
トキエアが保有するのは、イタリアとフランスで共同開発されたATR機。
現在72人乗りのATR72-600を2機持っており、今後は46人乗りのATR42-6004機も導入予定です。
特にATR42-600は、約1000mの比較的短い滑走路でも離発着できます。これは佐賀空港への就航を考慮してのことです。
到着が遅れてちょっと時間が無くなってしまったので、すぐに保安検査場へ。
出発予定時刻15分前までに搭乗ゲートにいる必要があるのは、ANAやJALなどと同じです。
搭乗口にはトキエアのカウンターが運ばれて、準備が進められています。
到着したトキエアからは、お客さんが地上に下りて歩かれていました。小さい機体なので、ボーディングブリッジを架けたりはしません。
本来なら14:00搭乗開始ですが、14:11ごろに前方座席の搭乗が始まりました。
こちらで搭乗券を渡しまして、職員さんに読み取っていただきます。
その先でトキエアのロゴが入った、バッグを記念にいただきました。中身は後ほど紹介します。
さきほどご覧頂いた通り、乗り込む時も地上から歩いて機内へ入る方式。案内に従って1階へ降ります。
地上に停まっているプロペラ機、こちらが今日から北の大地へ運んでくれるトキエアです。
紺色の尾翼には、羽を広げたトキを模しており、これがまたシンボルチックになっています。
機体後方の尾翼付け根に設けられた出入口から、階段を登って機内へ入ります。
座席革張りになっており、ヘッドレストカバーもロゴが入っていないシンプルなデザインです。
機内持ち込み可能サイズは45cm×35cm×20cmで、それが収まる荷物棚となっています。
足元も大手航空会社と変わらない広さで、窮屈さは全くありません。
座席背面についても非常にシンプル。USB電源も無いですが、その分料金が抑えられています。
アテンダントさんによる機内安全案内が終わった頃、機体が動き出しました。
沢山の職員さんが並んでおられ、「ご搭乗ありがとうございます」の横断幕と共にお見送りしていただきます。
ターミナルから離れまして、東西方向のA滑走路へ進入。
航空自衛隊新潟分屯基地が設けられている新潟空港、ヘリコプターを横目にいよいよ離陸です。
ぐるぐるプロペラが回って加速していき、東から西へ向けて離陸。あっという間に日本海が広がりました。
北へ向かうため旋回し、右手にさっきまでいた新潟空港を見られました。
雪で真っ白な山々を見渡しつつ、新潟の海岸沿いから離れます。
離陸してから7分ほどで、リクライニングやテーブルを使用できるようになりました。
飛行機なのでどうしてもテーブルは小さいですが、僅かながら手前へ引き出すこともできます。
座席背面にはエチケット袋と安全のしおりが入っており、エチケット袋にはトキエアとトヨタカーズのロゴが書かれていました。
どうやら新潟トヨタ自動車・トヨタレンタリース新潟が関わっているようです。
安全のしおりもトキエアオリジナル。
当然かもしれませんが、描かれている飛行機がしっかりトキエア仕様なのが良いですね。
越後平野から外れまして、右手に新潟県と山形県の県境の山々を眺めます。
ここで明治から新潟で創業する丸屋本店の「黒糖饅頭」をいただきました。就航日から3日間提供されるそうです。
波照間産の純黒糖を使用しており、皮のモチモチ感と餡の甘さがマッチします。丸屋本店さんからのトキエア就航を祝うメッセージカードも入っていました。
日本海の険しい海岸沿いを走るJR羽越本線、その中で一際大きな町がおそらく鶴岡市街です。
山形県第三の都市であり、庄内地域を代表するまちとなっています。
ここで機長さんから、就航初日の挨拶と飛行状況について案内がありました。
トキエアとして就航に漕ぎ着けた喜びと、かつての北前船のようにトキエアを大きく成長させたいとお話なさっていました。
搭乗時にいただきました、記念品がこちらです。
オリジナルのグッズから、新潟の名物まで様々。なくなり次第終了ですが、しばらく提供されるそうです。
トキエアのロゴマークが入っており、折りたたんで収納しやすいエコバックのよう。バッグに付けるタグもロゴマーク入りでした。
初日の便に搭乗したことが分かる、就航日搭乗証明書もいただきました。
米どころ新潟ということで、揚げあられの「米百俵あげもち」、トキエアの写真が印刷された袋のお米。
金の延べ棒型の箱に入れられているのは「金山小判飴」で、丘珠発便では「浮き星缶」をいただけるそう。
オリジナルクリアファイルには、観光パンフレットと機体のペーパークラフトも入っていました。
15:15、雲の切れ目からは大館市周辺の山々が姿を現しました。
新潟と札幌を直線で結んだ時、本州を横切るのがこの周辺になります。
15:34、ちょうど津軽海峡上空を渡っているあたりです。
あと10分ほどで、着陸態勢に入るとの案内がありました。
シートベルトサインが点灯し、札幌上空の遊覧飛行。
丘珠空港は札幌市内にあるので、千歳空港よりも都市部の景色を楽しめます。
札幌市上空を飛んでいたら、ホタテのような形をした物体が出現。コンサドーレ札幌の本拠地、札幌ドームです。
更に北上しまして、函館本線と千歳線の分岐駅である白石駅上空を通過しました。
自動車専用道も、千歳方面と旭川方面で分かれます。雪の中でくっきりと、札幌JCTがカーブを描いていました。
札幌市郊外の住宅地、北海道らしい真っ平らな屋根に粉雪が一面まぶされます。
丘珠空港へは北から南へ向かって着陸するため、ここで大きく旋回。
進行方向右手の南側、遠くの方には札幌中心部のビル群を見ることもできました。
真っ白な雪が真下に現れまして、いよいよ北の大地へ着陸。
石狩平野に一筋伸びる滑走路に降り立ちました。
「トキエアをご利用くださいましてありがとうございました」と新鮮な放送を聞きながら、ターミナルへ向かいます。
後ろ側の出口へ向かいまして、結構急な階段を降りていきます。
やっぱりシンプルな色合いと、尾翼の鋭い模様がかっこいいですよね。
トキエアのロゴマークを冠したトラックへ、預けた荷物が積み込まれていきます。
丘珠空港の到着表示を見ると、トキエアが結構大きく描かれていて分かりやすかったです。
今日のチェックインは全て終了していますが、丘珠空港でもトキエア専用のカウンターが用意されています。
新潟から札幌へ連れてきてくれたトキエア。
初日の最終便、丘珠16:35発/新潟18:20着を展望デッキから見届けることにしました。
デッキに積もってる雪が氷になって絶対滑るので、いらっしゃる方は気をつけてください…。
延期を重ねながらも祝福の日を迎えたトキエア、自分の巣へと帰っていきます。
滑走路の一番端っこまで行って、ライトがキリッと意気込んでいるよう。
冷たい空気を切り裂くようにして、飛び立っていきました。
最後に、丘珠空港から札幌駅へのアクセスもご紹介。
地下鉄栄町駅まで歩くこともできますが、流石に雪の積もる冬は厳しそう。
飛行機に接続するバスで、栄町駅へ向かいます。
今回搭乗したトキエアを下りてすぐの便は、札幌駅まで行ってくれるようでしたが、今回は見送ったので栄町駅行きでした。
バスのりばは到着口正面の扉を出たところ。
栄町駅までは350円、支払い方法は現金・クレカタッチ・PayPayです。
栄町駅は地下鉄東豊線の終着駅。札幌市営地下鉄特有のゴムタイヤ地下鉄で、さっぽろ駅や大通など中心部へ一本で出られます。
栄町駅からさっぽろ駅までは250円。
丘珠空港から30分足らずで中心市街地へ到達できます。
今回は新たに誕生した航空会社トキエア、最初の路線となる新潟〜丘珠便をご紹介しました。
料金の安さと共に比較的快適な機会を実現しており、便利な路線かと思います。この都市間を移動することがあれば、是非利用してみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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