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【電車&グリーン期間限定導入!?】8600系特急しまんと多度津行き 繁忙期の特別運行が凄い

2023年8月18日

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笑顔が可愛らしいこちらの駅舎、岡山からの快速マリンライナーが発着する高松駅です。

瀬戸大橋が架かる以前は宇高連絡船が接続しており、四国の一都市に留まらない、本州と繋がる玄関口でもありました。

 

四国山地を越えて土讃線を走る特急南風・しまんとは、それぞれ岡山駅と高松駅を始発駅とします。途中の宇多津駅や多度津駅で連結し、一緒になって目的地へ向かう運行形態です。

 

しかし、今回乗車する特急しまんと号は様子が異なります。行き先は香川県内の多度津駅です。

 

しかも土讃線は非電化路線なのに、電車の8600系が運用に就いています。物理的に高知駅まで行けるはずがありません。

 

しかも通常なら特急しまんと号に連結されていない、グリーン車も備えています。

一体どうしてこんな列車が生まれているのか、普段では味わえない違和感満載の、特急しまんと号に乗車してみましょう。



高松駅では今回乗車する特急しまんと7号について、案内がされていました。

特急しまんと7号が多度津駅に到着後、岡山駅からの特急南風21号に乗り換える形です。

繁忙期になると、高松〜高知よりも本州とを行き来する人が増えます。そのため特急南風の輸送力を増強する必要があるため、最初から両数を増やした状態にしているのです。その代わりに高松からの足を確保するため、高松〜多度津で短区間の特急しまんと号が誕生しました。

 

このような運行は特急南風では1往復だけですが、特急いしづちでは殆どの便が多度津駅での乗り換えになります。

多度津発着の特急いしづち号は繁忙期で頻繁に見られましたが、特急しまんと号では珍しいものです。



それでは改札を抜けまして、ホームへ向かいます。

まだ発車の30分以上前ですが、特急いしづち23号多度津行きが止まっていました。おそらく高松〜多度津の短区間を行ったり来たりするだけなので、時間にかなり余裕があるのでしょう。

 

発車標にも多度津行きと表示されていまして、途中停車駅は坂出、宇多津、丸亀です。

 

ヘッドマークには通常通り、四国最高峰の石鎚山の描かれたヘッドマークが輝いていました。今日はこの列車が石鎚山のところまで行くことはありません。

 

列車の行先表示器も多度津行きに対応していまして、この通り表示されていました。

 

そして18:17、特急しまんと7号として運行する8600系電車が、回送列車として入線してきます。

 

8600系は特急しまんとのヘッドマークに対応しておらず、「特急 Limited Express」と出ていました。

それでも汎用性があるこの表示が入っているとは、ちょっと驚きです。

 

列車は3両編成で、前から8〜6号車です。特急南風号と連結する特急しまんと号は6,7号車のため、通常8号車はありません。

 

行先表示器も特急しまんと号には対応していないため、大きく「特急」と表示されていました。

 

そして一番先頭の6号車には半室グリーンの車両が充当されています。

特急しまんと号に通常グリーン車は無く、非常に珍しい状況です。



そんな貴重な機会ということで、もちろんグリーン車を利用します。

行先表示器には「7号」という超シンプルな表示、特急7号とスクロールされていました。

 

18:27 高松駅 発

多度津で終わる表示器とともに、出発します。

8600系グリーン車で聞く特急しまんと号の肉声放送は、この上ない違和感です。

 

複線の予讃線に挟まれる形で位置する、高松運転所の横を通過。

今日は台風の影響で運転取りやめになってしまった、サンライズ瀬戸号が止まっています。

 

関係あるのかどうか分かりませんが、車内広告はしまなみ街道やJRクレメントイン今治などで、愛媛県のものでした。



ここで8600系電車のグリーン車もご紹介。

E5系新幹線のグリーン車に似ていると言われる、非常に快適な座席として知られています。

アースカラーのブラウンを強調しており、ディープレッドのシートには「四国の芳醇な自然の恵み」がデザインされました。

 

リクライニングとレッグレストをフルで利用したのが、この状態です。

とにかくゆったり包み込まれるようで、長時間の乗車でもくつろげます。

 

リクライニングは手動ですが、レッグレストは電動になっています。

 

可動式枕や読書灯の部分など、特にE5系グリーン車に似ている印象です。

 

普通車含めてですが、全席にコンセントが備えられています。

 

シートピッチは1170mmと広いため、大きな背面テーブルは手前へ引き出すことができます。

 

車内マップの方面には、もちろん松山方面との表記です。

 

坂出駅に到着。特急しまんとが停まることはいつも通りですが、やはりここでも多度津行き特急の表示が出ているのはイレギュラーです。



そして瀬戸大橋への分岐点となる、デルタ線へ入ります。

まずは岡山方面への線路が分かれていきました。快速マリンライナーを中心とした、高松から岡山方面への列車がここを通ります。

 

この列車は高松と松山を結ぶ線路を走行、そして岡山から松山を結ぶ線路が合流してきました。

この3本の線路が三角形を作ることから、ギリシャ文字のΔデルタからデルタ線と呼ばれています。



宇多津駅に到着です。

特急しおかぜ号といしづち号では宇多津駅で増解結が行われます。

しかし、今回の特急しまんと7号と特急南風21号は通常でも宇多津駅ではなく、多度津駅で連結が行われるのが珍しいところです。

 

このまま多度津駅へ向かうため、丸亀駅にも停車。

 

発車標にはサンポート琴平行きが表示されており、なぜか特急しまんと7号は出ていませんでした。

普段でも特急しまんとは丸亀駅に停車するので、対応していないことは無いと思うのですが、遅れていたのでしょうか。



終点多度津駅に到着です。

自動放送に続きまして、乗り換えの案内放送がなされました。

 

前方に注目していたら、伊予西条行き普通列車が止まっていました。

全く知らなかったのですが、特急と快速で縦列停車が行われることになります。

 

そしてお隣には岡山から来た特急南風21号が、すでに止まっていました。



18:55 多度津駅 着

運行時間は30分足らず。特急列車でありながら、最小面積の香川県内で運行区間が完結しました。

 

ここから高知方面へ向かうには、見慣れた2700系気動車へ乗り換えるだけです。

 

前方に止まっていた普通列車は18:58発のため、割とすぐの発車です。

 

そして多度津駅まで連れてきてくれた8600系電車も回送になって、すぐに高松方へ出発して行ってしまいました。

 

特急南風21号はこの先、善通寺,琴平,阿波池田,大歩危,大杉,土佐山田,後免,高知に停車します。

 

本来なら連結作業が行われるため、特急南風24号は18:51-59の停車。

しかし、乗り換え時間を確保するためか、19:01発に変わっているみたいでした。

 

さて、回送表示になっていた8600系電車ですが、多度津駅の車庫に引き上げられていました。

これが珍しいことなのかどうかちょっと分かりませんが、これから数日間8600系は高松と多度津を行き来するのに徹するはずです。

 

繁忙期に見られる高松〜多度津の特急の中でも、特に珍しい8600系特急しまんと号の運行。

8/11〜20に走るこのチャンスに是非乗ってみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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