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伊予灘ものがたりは2022年春から、新たに特急列車として運行を開始します。
列車は3両編成のキハ185系。全車グリーン車で3号車にはグリーン個室も備えられた、非常にグレードアップした仕様になっています。
2020年春にデビューした伊豆特急、サフィール踊り子のようです。
これに伴って現在走っている伊予灘ものがたりは、今年で引退となります。
JR四国管内の観光列車、ものがたりシリーズの元祖ともいえる伊予灘ものがたり。今日はこれに乗って伊予灘の夕陽を楽しんでいきます。
伊予灘ものがたり道後編の始発駅は八幡浜駅です。
駅舎内には様々な装飾がされており、旅の始まり前からワクワクさせてくれました。
改札が始まると手のアルコール消毒と検温が行われ、乗車時にこちらの証明カードを渡すことになります。
落ち着いた音楽とともに、真っ赤な列車がやってきました。
既に夕方になりかけているところで、列車には駅舎の影がかかっています。
列車は2両編成で、1号車の茜の章と2号車の黄金の章があります。今回は先頭の黄色い2号車でした。
車内には海側を向いたカウンター席と3人以上で利用可能なボックス席、そして山側に2人座席が並びます。
さすがに1週間前を過ぎた段階では海側は取れませんでした。
山側の2人席ですが、少し海側に傾けられています。
座席にはフカフカのクッション、ちょっと高い喫茶店のようです。
テーブルにはランチョンマットやオリジナルのおしぼりなどがあって、特別感があります。
清掃が終わって乗り込んでから5分も経たないうちに、八幡浜駅を出発。
ホームで大漁旗を持った駅員さんたちに見送られます。
沿線では非常に多くの方々が手を降ってくださいました。
中でもこちらのガソリンスタンドは非常に力を入れていて、大きなタテカンまで。
『松浦さ〜ん』という看板がありますが、乗車されているこの方は、この日100回目の伊予灘ものがたりの乗車を果たしたという常連だそうです。
ブラインドのところにはさり気なく、伊予灘ものがたりのロゴマークが描かれていました。
走っているのは夜昼トンネル。
トンネルに入るとアンティークな雰囲気が増幅されます。
肱川を渡る橋梁から見る大洲城は最も良い角度だそう。
天守閣の下では地元や観光客の方々が旗を振ってくれていらっしゃいます。
更に河川敷からも子どもたちが手を振ってくれました。
伊予大洲駅からは今座っている向かいに、お客さんが乗ってこられました。
次の五郎駅にはたぬきの駅長さんがいらっしゃって、ゆっくり走る列車に手を当ててくれます。
五郎駅の狸推しは凄く、小さな子も狸の帽子を被って見送ってくれました。
伊予灘ものがたりでは様々食事を楽しめます。
今回注文したのは期間限定の伊予灘らぶかんポワール。洋梨がのった可愛らしいハート型のケーキです。
普通の民家っぽいところからも看板を持ってお見送り。本当に地元の方から愛されていると分かります。
この観光列車は綺麗な景色やサービスはもちろん、車内と車外が一体になっているからこそ素晴らしい、そんなことを感じさせられました。
いよいよメインである伊予灘の区間になりました。空の色も良い具合にぼんやりとしています。
そんな中で運転停車するのが喜多灘駅。
アテンダントさんが描かれた、大洲市と伊予市の市境看板があります。
いよいよ夕陽も列車も窓に収まってきました。車内をオレンジ色に照らし始めます。
イメージ通りの伊予灘ものがたりになったところで、下灘駅に到着です。
ホームにはこの夕陽を目当てにやってきた、大勢の観光客の方々がいらっしゃいました。
停車時間は10分と結構短いため、かなり急ぎめの撮影大会です。
ちょうど細かく波の立つ海に夕陽が道を作っており、本当にベストタイミングだったと思います。
車内は夕日によるスポットライトを浴び、鮮やかに彩られていました。
夕陽に見送られながら、名残惜しくも海を離れていきます。
伊予上灘駅で少しの停車。
ここでは駅員さんの帽子を被ったワンちゃんニャンちゃんも触れあえました。
ちょっとお目にかかっただけでも、窓からお別れするのは寂しくなっちゃいます。
名残惜しいのはこちらも同じ、陽が落ちてしまった海ともお別れです。
景色が暗くなったのち、車内ではワゴンによるグッズ販売が行われます。
列車も引退してしまいますし、思わずキーホルダーとマスキングテープを買ってしまいました。
その他松山市さんからプレゼントを頂けます。
せとかのゼリーにタオル、しおりなどかなり豪華なものです。
音楽が流れ、遂に終点の松山駅に到着。
道中非常に楽しませてもらい、こんなに時間を短く感じたのは久しぶりかもしれません。
あまりの人気ぶりにキロ48には重荷となった伊予灘ものがたり。
しかしローカル感を色濃く残した列車での旅は、とても楽しかったです。
新たに特急として生まれ変わる伊予灘ものがたりにも、ぜひ期待したいです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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