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【特殊な停車パターン】「さくら車両」臨時ひかり686号の停車駅が面白すぎた[2312-2401年末年始(9)]

Uターンラッシュを迎えている山陽新幹線の終着駅、九州の博多駅です。

多客時に合わせ、新大阪方面へ臨時列車が多く設定される年始の時期。今回注目するのは「ひかり686号新大阪行き」です。

 

普段では九州新幹線直通のみずほ号・さくら号で使用される、8両編成のN700系がひかり号に就きました。

 

さらに途中停車駅も、小倉,新山口,徳山,広島,東広島,岡山,新神戸駅と、通常では考えられない停車パターン。

一体どうしてこのようなことが起きているのでしょうか。



ひかり号が発車します、14番線ホームに来ました。

博多駅から出発するひかり号は、20:52発のひかり592号新大阪行きだけ。

そもそも日中にひかり号が博多から出ることが珍しくなっています。

 

19:30、博多総合車両所寄りから回送列車として入線してきました。

 

特別な停車駅ということで、発車標にも停車駅が表示されていません

また、8両編成のため乗車口の案内も注意喚起されていました。

 

こちらが車両の行先表示器。

ひかり号で東広島から岡山まで停まらない、かなり速達性のある便となっています。

 

指定席、グリーン席共に満席だったので、1〜3号車の自由席へ。

通常は、みずほ・さくら号として走るこの車内で、ひかり号の表示を見る違和感です。



10:47 博多駅 発

8両編成のN700系新幹線で行く、特別なひかり号の旅が始まります。

車掌さんに寄る肉声放送が流れ、わざわざ自動放送が流れない旨説明されていらっしゃいました。

 

博多から小倉はそれなりに駅間距離がありますが、最高速度300km/hは出していません。

 

おそらく2分前に発車した、さくら号が前方にいるためと思われます。



11:06 小倉駅 発

小倉駅を発車後、普段では中々聞けない「4点チャイム」に続いて、肉声放送が流れます。

 

新関門トンネルを通り、新下関駅を通過しました。

 

ある程度先行の新幹線と間が空いたのか、300km/h近くへ速度を上げていきました。



次の停車駅は、新山口駅です。

発車後にはキハ40が集まる転車台があって、ご家族で楽しまれているお声を聞けたのが、年末年始らしい微笑ましさを感じました。

 

通過列車でも制限速度がかかるカーブ上にある、徳山駅に到着です。

 

ここでの停車時間は1分と僅かで、後ろののぞみ144に追い抜かれることはありませんでした。



11:59 広島駅 着

広島駅に到着しまして、いよいよ次の停車駅は東広島です。新大阪行きのひかり号で「次は東広島」、何ともレアな光景になります。

 

向かいには広島駅始発の、のぞみ94号東京行きが停車中です。

広島駅を出た3分後の12:03に出発します。

 

まもなく東広島駅駅に到着、上から東広島が降りてくる、九州仕様に対応していました。

 

ひかり号は広島駅で乗降に時間がかかったため、1分遅れでの運行。広島駅で隣りにいたのぞみ94号が、すぐ後ろに迫っています。



12:09 東広島駅 着

のぞみ号を待避するため、東広島駅で6分の停車時間が設けられています。

 

あまりにすぐ迫っており映せず申し訳ないですが、車両向こう側の通過線をあっという間に走り去っていきました。

 

東広島駅でもひかり新大阪の表示、自由席号車も1〜3号車と出ています。

 

ここに8両編成のN700系が停まっている、何とも違和感ある光景です。

 

次は岡山駅でして、一部のぞみ号が停まる福山駅は通過します。

 

12:15 東広島駅 発

鉄道オタクにとっては一大イベントでした、東広島駅から発車。

東広島駅以東の停車駅では、このひかり号が関西まで先着します。



続きまして、お隣の三原駅を通過中です。

このひかり686号、三原駅に停車してのぞみ94号を待避しなかったのは、こだま848号が先行していることに理由があります。

もし東広島駅を通過して三原駅に停車しようとしたら、こだま848号に近づきひかり686号に速度制限が掛けられ、後続ののぞみ94号にも影響が及びます。

そこで、広島駅〜三原駅間の東広島駅で待避することにし、このひかり686号の停車駅に選ばれたのです。

 

福山駅で理由となりました、こだま848号を追い抜きます。

ひかり号でありながら、のぞみ停車駅の福山駅を通過することになった訳です。



まもなく岡山駅に到着。

新幹線ホームが見えているところですが、本線上で止まってしまいました。

 

のぞみ94号が遅れており、まだホームに停車中のためと思われます。

 

自由席は広島の時点でC席まで埋まるくらいでしたが、岡山でD席も埋まるように。隣にもお客さんが座られました。



続いて相生駅を通過します。

ひかり510号を追い抜きました。ひかり号がひかり号を追い抜く、同一種別同士の追い抜きという珍しい光景です。

 

のぞみ号も一部停車します、姫路駅を通過します。通過線を走っているとは思えない、結構な遅さでした。

 

岡山駅を6分後に発車した、のぞみ144号には追いつかれず、そのまま駆け抜けます。

 

関西地区まで至りまして、新神戸駅に到着です。

 

まもなく終点の新大阪駅、駅構内入線のため最後に逆走していきました。



13:31 新大阪駅 着

九州新幹線を中心に発車する、20番線ホームに到着。

この列車は新大阪止まりで回送列車となります。

 

お隣の21番線ホームから、のぞみ27号が発車。

 

これを待って13:41ごろ、回送されていきました。

 

今回は1月2日〜4日限定で運行されました、非常に珍しい停車パターンのひかり号をご紹介しました。

のぞみ号の運行に支障をきたさないようにしつつ、中規模の駅からの需要を拾うため臨時列車を設定する。ダイヤを組む難しさがここに表れていることが、よく分かります。

山陽新幹線では結果的に面白い臨時新幹線が出ることも多いので、鉄道ファンの方であればぜひ注目していただければと思います。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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