JR東日本は首都圏の電化地方路線で、水玉模様のE131系電車を投入しています。
鹿島線、相模線、日光線、内房線など、このようなデザインの新型車両へ統一されているところです。
本日2023年12月24日、都会のローカル線と呼ばれる鶴見線にも、その波がやってきました。
デビューしたばかりのE131系、鶴見線で走り始めたばかりの姿をお届けします。
京浜東北線と鶴見線の乗り換え駅となっています、鶴見駅に来ています。
かつてここには鶴見線乗り換え改札があったのですが、2022年2月末をもって撤去されています。
E131系の運行開始は、朝の運用に就かなかったため、夕方からと思われていました。
しかし、どうやら急遽車両変更があったみたいで、11:10発浜川崎行きの運用に入りました。
鶴見線4番線ホームに、E131系運転開始のポスターが貼られていました。
列車を切り抜き、ポップ体で書いてあるのが、手作り感あっていいですね。
少々遅れつつ、3番線ホームにE131系電車が入線してきました。
完全に囲まれているホーム屋根の陰で正面の顔が真っ黒ですが、海をイメージしたというスカイブルーの枠が凄く目立っています。
海のスカイブルーと、鶴見線のラインカラーである黄色を配色した、2色の帯が巻かれていました。
折り返しまで時間が無かったので、そそくさと乗車。
鶴見線は工業地帯への通勤路線になっているため、全てロングシートです。
E131系と言うと座面が固い印象がありますが、JRがクッション性をアピールしている通りでした。
座席幅も拡大しているとのことです。
今後のワンマン運転に備えて、半自動の開閉ボタンが設置されています。
扉裏には化粧板が貼られておらず、これまで通りの無機質感がありました。
両側にはドア引き込まれの注意喚起シールが貼られています。
2013年に設定されたJR東日本横浜支社のマスコットキャラクター、ハマの電チャンも登場しました。
そして新型車両といえば扉上の、車内ディスプレイ。終始広告などは流れていませんでした。
ドアが閉まりまして、鶴見線に導入された自動放送が流れます。
近年の車内治安を鑑み、防犯カメラを多く設置したほか、従来1両に1ヶ所だった非常通報装置が、4ヶ所に増備されました。
鶴見線は櫛形の路線で、途中から2本支線が枝分かれします。
そのためディスプレイ上の路線図も、2本細い線が分岐していました。
次の国道駅に到着。ドアが開く時には、オレンジのランプが点滅します。
国道駅ではカーブ上に停車するため、足元への注意喚起が示されていました。
車端部に設けられています、こちらは優先座席です。
赤黒のモケットが使われており、一目で分かりやすいです。床も真っ赤に塗られています。
優先座席前の吊り革は黄色く、縦長の三角形です。
優先席の向かいには、車椅子スペースが設けられました。
壁にクッションが貼られており、対象の方がいらっしゃらない時、持たれやすくなっています。
E131系は新津で作られまして、J-TRECのオールステンレス鉄道車両のブランド「sustina」のロゴが貼ってありました。
通常座席周辺の吊り革は、正三角形の形。長さも全て統一されていました。
弁天橋駅に到着。
カーテンやブラインドは無く、UVカット加工を施した窓で、景色が青みがかって見えます。
また、座席の一番端に設けられた板は、下がやや窪んだデザインになっていました。
E131系が置き換えていく、205系電車とすれ違います。
車両を移動するところ、連結部がこちらです。
扉は自動で閉まるようですが、カーブが多いためかうまく作動していませんでした。
最後部の運転室まで来ました。
運転席の座面には水色のモケットが貼られています。
ワンハンドルで、メーターはディスプレイではなく針式です。
駅間距離のが短くスピードを出せない鶴見線、E131系は最高速度100km/hとなっています。
お隣のディスプレイでは車掌さんに車内の状況を伝え、乗車率なども書かれていました。
外から顔をみると真ん中が貫通扉のように見えるのですが、実際には非貫通。
真ん中に機器も置かれているので、貫通にできそうもありません。その一方で、下には黄色いステップが設置されていました。
E131系として共通設計にしたためでしょうか。
E131系電車導入により、鶴見線ではワンマン化を実施。
運転席上部分にはモニターが用意され、ドア周辺の映像を映し出して安全確認を行います。
現在はまだ車掌さんが乗務されているため、E131系で車掌さんの動作を見られる貴重な期間です。
列車は終点の浜川崎駅に到着です。
南武線の乗換案内が表示されていました。
また、南武線乗り換え時にSuicaをタッチしないよう、自動放送でも案内されています。
外へ出まして、頭には浜川崎の表示が残っていました。
折り返し普通列車鶴見行きになるのですが、一度奥へ回送されていきました。
鶴見線E131系の水玉は、かつて鶴見線で活躍した歴代の車両カラーで、茶色と黄色。茶色は1959〜96年、黄色は1979年から現在の車両色を採用しています。
引き上げてから再び入線してきまして、鶴見行きになります。
それにしても蛍光色が多いためか、かなり派手派手しい印象を与えられるものです。
側面にもフルカラーLED表示器を採用しており、駅ナンバリングも出ています。
鶴見行きの車内ディスプレイはこのような表示です。
再び鶴見駅へ戻ってきました。
今度は鶴見線本線の終点、扇町駅まで行くみたいです。
鶴見行きは白文字だったのに対し、扇町行きは赤文字でした。
確認できた限りでは、浜川崎・扇町方面は赤文字、鶴見方面は白文字、大川行きは黄文字です。
半自動扉のため、外側にも開けるのボタンが設置されています。
また、ワンマン化対応のため各扉の上には、乗降確認カメラを設置。
運転台上にあったモニターで、運転士さんが乗降確認を行えます。
パンタグラフはシングルアームで、非常にシンプルなものです。
新型車両ということで、床下も綺麗な状態。
一部車両には、線路設備状態監視機能を搭載しているとのことでした。
鶴見線の車両は鎌倉車両センター武蔵中原支所に所属しているため、車輪止めのところには「ナハ」と略号が書かれていました。
鶴見線に導入されるE 131系は8編成24両。既に準備が整っており、2023年度中に全8編成を導入するとのことです。
いつまでも変わらないと思っていた鶴見線にもやってきた、近代化の波。
まだ少し違和感ある新型車両とともに、205系電車が走る景色もしっかり目に焼き付けておきたいです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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【撮影協力】
・かんの さん(クレジット表記のない画像)
・檸檬茶 さん(クレジット表記のある画像、アイキャッチ画像)
なんらか pic.twitter.com/OJtPsvCQSD
— 檸檬茶🍋 (@lmnrx) December 24, 2023