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【一番列車】サフィール踊り子プレミアムグリーン乗車記【2020春7】
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かつて特急列車などの長距離を走る列車には食堂車が不可欠な存在でした。新幹線にもビュッフェ車(立食スタイルの食堂車)が設置されており、当時そこで舌鼓を打っていた話もあります。
しかし、列車の高速化に伴い食堂車は姿を消していきました。最後の食堂車とも言える北斗星やカシオペアも基本運行からは姿を消し、JRの食堂車はクルーズトレイン等に限られています。
一方で近鉄では特急しまかぜにダブルデッカーのカフェ車両を設け、大変な人気を博しています。この食堂車は必要だからというよりも、車内でのひとときを楽しんでもらうことを目的としています。
必要だった食堂車から+αのサービスをする食堂車へ。今回デビューしたサフィール踊り子のカフェテリアはそんな意味合いがあることでしょう。
食堂車の必要意義が変わった後ではJR最初の食堂車となるサフィール踊り子のカフェテリアをご紹介します。
サフィール踊り子の車内を簡単にご紹介
プレミアムグリーンをとっていたのは熱海までだったので、熱海に到着するところでデッキへ。
扉の内側は濃い水色で、伊豆の海の景色をよく表しています。
サフィール踊り子には2、3、5、7号車にお手洗いが設置されていて、数が多い印象です。こちらは通常の男女共用お手洗い。
ベビーチェアやベビーベッドも備え付けられています。
これの他に男性用お手洗いもありました。
こちらは洗面台。鏡の置くから光が漏れていますが、あれは外の光を中に取り入れる、明かりとり用の窓によるものです。
2号車、3号車はグリーン個室です。それぞれに4室ずつあります。中はさすがに写せませんが、外の白で統一された通路とは打って変わって高級ホテルのような内装です。
そして、4号車、カフェテリアへやって来ました。3号車側から来ると壁になっていて、ここで料理人の方々が調理なさっています。
カフェテリアの課題
4号車の中を進んで行くと人がおらず準備中の様子だったので、そのまま5号車の方へいくことに。
すると5号車のデッキ部分には行列が。食事の予約は時間ごとに区切られているのですが、1タームのお客さんが食べ終えたら次のタームのお客さんをいれるという方針のようです。
つまり自由にカフェテリアに入って予約の旨を伝えたり、その場で注文したりするイメージとは異なります。
さて、サフィール踊り子では『サフィールPay』というものでネットで食事を予約できます。
並んでいる間にこれをアテンダントさんに読み取ってもらう仕組みです。
現金やICカード、モバイルSuicaで支払います。
クレジットカードはその場で支払うことはできません。しかし、ネットで申し込むときに支払い方法を選ぶのですが、その時はクレジットカードを使用できます。
このサフィールPayというのが少々問題でして、アテンダントさんはスマートフォンで読み取ってインターネット上で管理しているであろう商品情報にアクセスしています。しかし、下だ方面への踊り子が運行する区間はトンネルが多く、QRコードの読み取りに時間がかかってしまっていたようです。
個人的にはQRをわざわざ使用しなくても予約番号などで管理しておけば楽なのではと思ってしまいました。
ヌードルバーへ
カフェテリアは海側を向いたカウンター席を中心としていて、テーブル席は4人掛けが2つありました。天井にも窓があり、晴れたときには光の差し込む爽やかな車内となりそうです。
座席は自分で選べませんでしたが、これは混雑していたからで、落ち着けば選んだりもできるのではと予想しています。
アテンダントさんに案内されて席へ。
無地のナプキンと料理人のご紹介、サフィール踊り子の箸袋に入った割り箸とお手拭きが並べられています。
また、カフェテリアで食事する人にはペットボトルの観音温泉の水が置かれていました。
今回注文していたのはヌードル・さざえ焼おにぎりセットです。
ニコちゃんマークのかまぼこが印象的なヌードルで、醤油ベースのラーメン。軽食としては十分な量でした。
さざえ焼おにぎりは中にコリコリとした食感のサザエがたくさん入っていました。そもそもサザエを食べるという経験がなかったので新鮮だったのかもしれませんが、焼おにぎりにもあっていました。
どちらもとても美味しく、伊豆での観光の前後の移動ではちょうど良い思い出を作り出してくれることでしょう。
サフィール踊り子オリジナルブレンドコーヒーも注文。カップの蓋を切らしてしまっていたそうなので蓋なしです。カップ自体は特別なものではなく、サフィール踊り子のスリーブがはめられていました。
コーヒーとしては通常の車内販売で出されているようなものとそんなに変わらなく感じました。
サフィール踊り子にはいくつもの魅力がありますが、新たに誕生した食堂車の『サシ』。
サービスをより円滑にする点など課題も見えましたが、食事自体は満足いくもの。
これからよりいっそう楽しませてくれる食堂車、カフェテリアになることでしょう。
今回もご覧いただきありがとうございました。
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