サフィール踊り子には普通車がなく、全車グリーン車以上です。近年のJR東日本の特急グリーン車はあまり好評では無いように思われます。
そのため今回も指定席をグリーンに、グリーンをプレミアムグリーンに底上げして、車内設備の向上はそれに見合うほどでは無いのでは、と思っていました。
しかし、サフィール踊り子のグリーン車はそのような意見は出てこないだろうと言える、素晴らしい車でした。サフィール踊り子のご紹介、最後はグリーン車です。
これまでのサフィール踊り子のご紹介については下の通りです。
【一番列車】JRに復活した食堂車 サフィール踊り子のカフェテリアを利用
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今回は車イス席のある5号車でした。そのため席数が少なくプライバシー性も保たれています。
ただ、食堂車の隣の車両なのでカフェテリアへ向かう方々が行き来して落ち着かないかもしれません。
車内へ入ると上まで窓があるため開放的な作りになっていました。
座席は1+2で今回は2人席の方。乗ったことはないですがE5系新幹線に大変よく似ています。
窓から見えるのは海面。それならば車内は砂浜。座面がざらざらとした感じなのもあって、それをイメージしたのかは分かりませんが、そう感じました。
通路は木目調になっていて明るくて爽やかな印象です。
座席部分はカーペットが敷かれていて、チョコミントのような配色。素敵な色合いですね。
背面テーブルもありパソコンも置けるくらい。しかし、そんなものを置く人はほとんどいないでしょうから十分すぎると言えるでしょう。
また、手前に引き出すこともできます。お弁当など食べるときには便利ですね。
また、小さめですがインアームテーブルもあります。背面テーブルがあれだけ大きいなら必要なく感じてしまいますが席を立ちやすいという点では良いですね。
読書灯や電動レッグレスト、リクライニングのボタンがあります。
リクライニングは電動ではありません。
この肘掛けのところにコンセントが備えられています。
レッグレストは最大にして前の座席にわずかに付く程度です。
枕も上下に動かすことができ、快適性はスーパービュー踊り子のグリーンより遥かに上がりました。
ちなみにグリーン車サービスはなくなってしまい、プレミアムグリーンにもありません。その点はかなり残念でした。
ただしハイデッカー車両ではなくなったのでメニューではなくワゴンによる車内販売がなされるようになりました。
カーテンの色もナチュラルな感じで茶色。プレミアムグリーンはシックさに合わせて焦げ茶だったのでした。
網棚が透明になっているのでわすれものを防ぎやすい上、なにも置かれていないときは上からの光が入ってきます。
あいにくの曇り空ですらこんなに楽しい列車なのに晴れていたらどんなでしょうか。
今回グリーン車にいた時間は食堂車での時間の関係もあり短かったのでもう品川に到着するところでした。
品川発車から東京までノーカットの動画です。
車掌さんにもサフィール踊り子一番列車に関する放送もあります。
東京駅に到着。回送の表示すらかっこいいなんてオカシイですよ。
伊豆特急に新たな最高級列車、サフィール踊り子。これからの何十年か、格式高い特急として君臨し続けることでしょう。
サフィール踊り子は多くの方に歓迎された初日の役目を終え、東京駅を発車。
『これからもよろしく』と言っているのでしょうか、新しく出来たミュージックホーンを鳴らして去っていきました。
今回個室以外をご紹介しましたが、一番楽しめるであろう乗り方は
東京→伊豆急下田でグリーン車、食堂車を利用。伊豆急下田→東京でプレミアムグリーンですね。
目的地の下田などへ行く道中で初めて伊豆の海を見る訳ですが、グリーン車の爽やかな雰囲気はその絶景を掻き立てます。
さらに帰りにはプレミアムグリーンで特別感を味わう。行きとは違った額縁からの海の景色も良いはずです。
もちろん今回乗れなかったグリーン個室を体験していないのでそれはなんとも言えないですが、通常通り1人や2人で行くならこれが一番でしょう。
今度は晴れたときサフィール踊り子という新たな額縁からの海の景色を楽しみたいです。お天気の時の車内で、どれだけ楽しめるのか、"移動"の楽しみはつきないものです。
今回もご覧いただきありがとうございました。