JR東日本 新潟

【呑み鉄観光列車】日本酒楽しむ越乃Shu*Kura乗車記 青海川の日本海も![新潟観光列車(3)]

2022年9月8日

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飯山線と上越線の分岐駅、越後川口駅です。

ホーム上にはJR東日本の乗って楽しい列車、Shu*Kuraの駅名標が立っています。

 

今日は十日町駅から来る越乃Shu*Kuraに乗車します。本当は十日町から乗りたかったのですが、直前に乗っていた列車との兼ね合いで途中からの乗車に。

 

15:20、深い紺色の大人っぽい顔で入線。キハ40・48形気動車を改造しています。

 

横を見てみると雪をイメージしたような白と紺の上下2色。横には大きな四角い窓が並んでました。

 

3号車の通常販売している座席はリクライニングシート、座布団カバーみたいな和風柄のモケットになっています。

 

背面テーブルとインアームテーブル両方を備えており、普通車指定席の快速にしてはかなり豪華です。

 

端っこにはフリースペースのベンチがあって、ゆっくり休むこともできます。



さて、Shu*Kuraはお酒を楽しむ列車です。

2号車はイベントスペースとなっています。

酒樽をイメージしたテーブルが並び、バーみたいな雰囲気です。

 

サービスカウンター「蔵守~Kuramori~」では、地酒やおつまみ、グッズ類の販売を行っています。

 

利き酒コーナーと称して、いろんな日本酒が並んでました。



14:49に越後川口駅を発車しました。

列車は30分くらい、長いこと停まっていたんですね。

 

メニューはご覧のとおりです。

中でも人気なのが、呑み比べセット(おつまみ付き)2000円。

 

おちょこ3杯(うち1杯は古酒)、それに鮭のおつまみが付いています。この鮭が美味しいんですよね。

 

越後の水田を眺めながら、その恵みを戴く。呑み鉄というのが認められた感じがします。

 

小千谷は錦鯉や小千谷ちぢみなど、伝統的な魅力の多いイメージです。

 

長野と新潟を結ぶことを意味する、信越本線と合流します。

 

上越線と信越本線の乗り換え駅、宮内駅を通過しました。格子越しに外を見るのも面白いですね。

 

広々とした車両基地に、貨物駅の南長岡駅も隣接しています。



16:06 長岡駅 着

長岡駅では進行方向を変更。ここで上越新幹線から乗り換えるお客さんを取り込みます。

 

再び宮内駅に戻ってきまして、信越本線を西へ向かいます。今度は扉を開けまして、乗降可能です。

 

生ビールを買ってきました。お米の食感まで楽しめる、こしひかりジェラートとともに。このジェラートは新潟県の観光列車で売ってて、かなりおすすめです。

 

単調な車窓だったとしても、お酒を楽しむというテーマがあるので飽きることはありません。景色は田んぼがずっと続いていますが、ぼ~っとした列車の旅も良いものです。



16:51 柏崎駅 着

柏崎と言ったら、ブルボンの本社がある街。このあたりの駅には、プチモールっていうお菓子の自動販売機がよく置かれています。

 

駅舎は海をイメージしてリニューアルしており、ホームの柱には灯台の装飾がなされています。

 

1号車のらくらくボックスシート、展望・くつろぎペアシートは、旅行商品限定です。加えてお弁当なんかも楽しめます。

 

LEDの発車標は、なんとなく桜をイメージさせるピンク色。たしか桜Shu*Kuraみたいなの走っていた気がします。

 

越後線の列車も信越本線と同じE129系電車。115系に慣れていたのでなんだか違和感です。



柏崎駅を出ますと、信越本線は日本海を走ります。

Shu*Kuraで景色が一番良いのは、この海でしょう。

 

左手には高さ53mにも及ぶ、朱色の米山大橋がそびえ立っています。こちらは国道8号の道路橋、ここを走るのはかなり怖そうです。



17:11 青海川駅 着

そして、日本一海に近い駅の一つに数えられる、青海川駅にて22分の停車。

 

Shu*Kuraとともにこの日本海を存分に楽しみましょう。

 

海の近くの駅と言ったら、雰囲気ある木造駅舎をイメージするもの。しかし、こちらはかなり新しいものです。

 

2007年にこの地域を襲った新潟県中越沖地震で、崖の崩落が起こった上、海側プラットホームも基礎から歪む大規模な被害を受けました。

復旧工事の過程でセメントサイロを建てたのですが、その時に駅舎を撤去。

 

2008年に現在の新駅舎が建てられたのでした。

 

大地震の被害を受けてなお、この景色を見られる。

かなり労力を割いた上で復旧していただき、感謝しかありません。

 

ホームから見る海の景色はとても穏やか。厳しい自然という感じではありません。



17:33 青海川駅 発

海風と香りを感じながら、青海川駅を出発します。

 

信越本線はここからしばらく、日本海沿いを走り続けました。

 

潟町駅の近くには日本海の海岸沿いに、鵜の浜温泉があります。海底油田採掘中に湧出したという温泉です。

 

北越急行ほくほく線の接続駅、犀潟駅を通過。

 

関川を越えますと、列車は直江津駅に到着です。



18:02 直江津駅 着

ここから信越本線も北陸本線も、第三セクターのえちごトキめき鉄道に移管されています。

 

ここからは乗務員さんも、えちごトキめき鉄道に交代です。

 

終点の上越妙高駅まではあと一息。



18:16 直江津駅 発

これから走行する旧信越本線の、妙高はねうまラインの駅名標を横目に出発。

 

旧北陸本線の日本海ひすいラインと分かれます。

架線が張られていますが、基本的に気動車だけが走っています。

 

駅周辺に大きな街が形成されている、高田駅にも停車。特急しらゆきも停まります。

 

妙高はねうまラインのET127系電車とすれ違いました。

 

北陸新幹線の高架橋が見えまして、ちょうど新幹線が走って来ます。

 

上越妙高駅の周辺にはビジネスホテルやコメダ珈琲があります。もともとはただの小さな駅でしたが、新幹線駅が設置されて一気に開発されました。



18:38 上越妙高駅 着

新潟のお酒を楽しみながら、新潟の車窓を楽しむ。普通の列車でもできることですが、Shu*Kuraはその楽しみを増大させてくれます。

元の車両がキハ40・48ということもあり、引退してもおかしくないところ。ぜひ早いうちに日本酒の旅にいらっしゃってみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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