暗くなった夜の京都駅、これから向かうのは長野駅です。
東海道新幹線と北陸新幹線を乗り継ぐ東京経由と、特急サンダーバードと北陸新幹線を乗り継ぐ金沢経由が主流。北陸新幹線敦賀延伸後は、乗換駅が敦賀駅に変わります。
今回はサンダーバードを使った金沢経由で行ってみることにしました。
こちら特急サンダーバード41号が、金沢経由の長野行き最終です。
2024年3月15日を持って廃止される、乗継割引を適用。長野駅で新幹線に乗り継ぐため、サンダーバードの特急料金が半額になります。
黒く塗られたカッコ良い顔、683系電車です。夜ともなると鋭い眼光のライトも特に映えます。
19:10 京都駅 発
東海道新幹線の高架橋を横目に、京都駅を出発しました。
トンネルを抜けて山科駅手前、マンションを中心とした街の灯りが、京都盆地を囲む稜線を夜の空に映します。
湖西線へ入りまして、関西圏のベッドタウンを駆け抜けます。
朝夕の特急サンダーバードは通勤特急を兼ね、大阪から帰る方のために湖西線でも停車します。
この便に関しては堅田駅は通過でした。
琵琶湖のすぼんでいる所には、東海道本線側へ琵琶湖大橋が架けられています。
琵琶湖の南端まで迂回せずに済み、簡単に琵琶湖の東西を行き来できます。
学校帰りの下校時間、夜ご飯を京都駅で買ってきました。
関西圏のお手軽な列車での食事、常連さんとも言える柿の葉寿司です。
一折にはそれぞれ違った5巻のお寿司が詰められていて、色んな味を楽しむことができます。
定番の「さけ」「さば」に、「えび」「たい」「あじ」。
笹の葉に包まれた色んなお寿司を、それぞれ楽しむことができました。
高架線を中心とした踏切の無い湖西線、130km/hの高速走行を続けます。
途中にある主要駅、近江今津駅に停車しました。
お隣には敦賀行き快速電車がいます。
近江塩津駅を通過しまして、湖西線から北陸本線へ。
まもなく敦賀駅という段階で、右手には新幹線の敦賀車両基地が見えてきます。反対方向なら、車両基地にいる新幹線を見られるほどの近さです。
20:07、敦賀駅に到着しました。
福井県に入っており、ホーム上には恐竜ベンチも登場です。
北陸新幹線敦賀延伸後、関西〜長野を北陸経由で行く場合、特急サンダーバード号から北陸新幹線への乗り換え駅が敦賀駅に変わります。
在来線特急ホームは北陸新幹線ホームの真下になり、上下乗り換えによって不便さを最小限に抑えられます。
全長13,870mに及ぶ北陸トンネルへ突入。電波が通じづらくなるとの放送が流れました。
特急サンダーバード号が比較的多く停車する、武生駅を通過します。
お隣の鯖江駅も通過しまして、赤い目線が山から注がれていました。
福井県の代表駅、福井駅に到着です。
関西と福井の結びつきはかなり強く、いつも金沢と同じくらい下車される方がいらっしゃる印象です。
乗降位置案内にも可愛らしい恐竜、福井は恐竜一色に塗り固められています。
北陸新幹線の高架下には、えちぜん鉄道の車両基地。
福井鉄道と直通運転を行う黄色い路面電車「Ki-bo」もいます。
北陸新幹線の駅が設置される、芦原温泉駅・加賀温泉駅は通過してしまいました。
ここまで遅い時間となると、駅から温泉地までも距離があるので、そんなに降りる方がいないものと思われます。
一方で小松駅は停車、出張需要や街の大きさから、夜でも利用者さんがいらっしゃるのでしょう。
向かいのホームには金沢行き普通列車が止まっており、特急列車と接続しています。
北陸新幹線金沢延伸時から使用されている、白山総合車両所の横を通過しました。
近くではJR西日本が西松任駅を建設しており、IRいしかわ鉄道移管と同時に新駅として開業します。
金沢駅が近づくと、見慣れたビジネスホテルの様々な光が飛び込んできます。
北陸特急の終着駅、金沢駅に到着しました。
21:23 金沢駅 着
大阪・名古屋への最終列車は発車済み。奥には特急おやすみエクスプレスが停車中で、この時間から行ける一番遠いところは敦賀駅です。
向かい側では、IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道の富山行き普通列車と接続していました。
階段を降りまして、金沢駅からは北陸本線へ乗り換え。
のりかえ改札を通りまして、長野行き最終新幹線に乗車します。
はくたか590号長野行きは、定期列車で金沢から東京へ行かない唯一のはくたか号です。
新幹線の駅名標は隣駅が「こまつ」に。
だいぶ前からシールで隠された状態でした。
車内へ入りますと、1号車自由席は貸切状態。
真ん中寄りなら、もう少しお客さんはいらっしゃいます。
車内表示器も1日1本限定の、はくたか長野行きです。
21:35 金沢駅 発
北陸新幹線の終着駅、金沢駅を出発しました。2015年に延伸開業した区間を走ります。
倶利伽羅峠をトンネルで越えまして、早速石川県から富山県へ。
新高岡駅を発車したところ、駅前のイオンモールはまだまだ明るいです。中でもTOHOシネマズは24:00まで開いています。
透明な防音壁で砺波平野の夜景を見渡しつつ、富山市へ入ります。
21:58、富山駅に到着。
つるぎ・はくたか・かがやき全て、金沢方面は最終列車が残っていました。
富山駅を発車して左手には、HC85系が停車中。
更に先には広大な貨物駅が広がっていました。
日本一長い駅名の新幹線駅、黒部宇奈月温泉駅を発車。
新潟県へ入り、昼間なら日本海を望める糸魚川市街です。
この時間では走っていませんが、新潟方面へ特急しらゆきが接続する、上越妙高駅に到着。
ここでJR西日本からJR東日本エリアとなり、駅名標のデザインも変わっています。
長野県へ入りまして、飯山駅に到着。
長野盆地へ抜け出して、車両解体場所としても知られる長野総合車両センターには、役目を終えた車両が置かれていたりします。
遂にまもなく長野駅到着の放送に。
新幹線ホームも地上なので、街へ降りていく様子がわかります。
しなの鉄道のピカピカ新型車両にも迎えられ、終点の長野駅です。
23:02 長野駅 着
京都駅から3時間52分、目的地の長野駅に到着しました。
東海道新幹線で東京経由だと19,370円なのに対し、特急サンダーバードで金沢経由だと13,210円。
所要時間もサンダーバード経由の方が約15分短いです。
北陸新幹線敦賀延伸で、金沢経由の所要時間はもう少し短くなると思われます。
延伸後も関西から長野の手段を比較していきたいです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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