小田急 長野 長野電鉄

【長野ロマンスカー】レトロ展望席で行く!ゆけむり号を迎えた湯田中駅[2310長野(4)]

2023年11月20日

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長野市から温泉に入るニホンザルで人気の湯田中温泉まで結ぶ地方私鉄、長野電鉄長野線。 長野市中心部は地下化されており、首都圏で活躍した地下鉄車両が走ることから、長野の地下鉄と言われます。   ...

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長野盆地から湯田中温泉まで走る地方私鉄、長野電鉄。

かつて首都圏で活躍した列車が、今でもここで活躍しています。

今回ご紹介するのは特急ゆけむり号です。

小田急電鉄ロマンスカーHiSEとして走ったのち、2005年に長野電鉄へ譲渡されました。

 

何と言っても一番の特徴は、全面展望を楽しめる展望車両。回り込むような大きな窓には、山へ登っていく様子がずっと流れていきます。

 

日中一部列車が指定席になっている展望席より、平成初期のレトロな空間から、目まぐるしく変わる沿線風景をお楽しみください。



地下空間の行き止まりホーム、長野駅からの出発です。

A特急の運用に就きまして、終点湯田中駅までの道中を楽しませていただきます。

 

2番線ホームに停車中の特急ゆけむり号。

大きな目をしたライト、展望席の上に出っ張った運転台が備えられています。

 

行先方向幕も長野電鉄仕様に対応しており、湯田中の幕が用意されています。

 

乗降扉は近年少なくなってきた、折戸式です。

ゆけむり号の乗車位置案内より乗り込みます。

 

中に入って左側が、段差を登った先が通常のハイデッカー座席です。

 

そして反対側が展望席。

赤青のモケットからは温もりを感じ、大正浪漫的なホテルのソファを思わせる色合いです。

 

先頭へ向かって坂道になっており、後ろからでも景色が見やすくなっています。

リクライニングや座席回転機能などは無く、全面展望に特化した区画です。

 

こちらの指定席は長野電鉄のサイトより、インターネット予約ができます。

展望席は1A〜3Dの12席。車両には展望の番号も付いていましたが、予約時はA〜Dの見慣れた座席配置です。

1、4号車は指定席になっていますが、2、3号車は自由席。

 

自由席特急券は100円、指定席特急券は300円という安さです。

中間の2、3号者については乗車時点で段差があり、基本車両がハイデッカー構造ならではの入口になっています。

 

デッキから客室への自動ドアに色が入っているのも、昭和から平成へ切り替わった頃を感じさせるデザインです。

 

小田急電鉄HiSEは「High Super Express」で、ハイデッカー車両となっています。1987年にデビューしたこの車両は、2012年に小田急電鉄を引退しました。

鉄道ならではの差別化を図るべく導入された、全車両ハイデッカーのHiSE。しかし、2000年に交通バリアフリー法が施工され、車両更新時にはバリアフリー化が求められることに。

 

2005年のVSEデビューとともにHiSEは置き換えられ、長野電鉄1000系として第二の人生を歩んでいます。

 

展望席上にある運転席、はしごを架けて運転士さんが上へ登っていかれました。



14:27 長野駅 発

長野駅を出発しまして、名鉄で聴き慣れたチャイムから始まる、自動放送が流れます。

 

しばらくは地下区間になっていまして、まるで地下鉄へ直通しているかのように、地下駅を通過していきました。

 

その中でも権藤駅には全ての列車が停まります。東京メトロ03系が譲渡されていることもあり、営団地下鉄さながらの光景を見られるのも、長野電鉄の魅力です。

元々地上を走っていた長野電鉄ですが、自動車の交通渋滞が問題になり、1981年に地下化されました。

 

人口36万人都市の地下鉄区間を終え、地上へ登ってきます。

 

完全に字体が昭和のステーションデパートをくぐり、本郷駅を通過しました。

 

さらに、向かいからは特急スノーモンキーとすれ違い。あちらは成田エクスプレスとして活躍していた車両で、2010年に長野電鉄へ譲渡されました。

 

北陸新幹線としなの鉄道北しなの線の高架をくぐります。

一つの地点で3路線が立体交差する、非常に珍しい光景です。

 

複線区間は朝陽駅までで、ここを通過すると単線区間になります。

 

おとぎ話の世界みたいな校舎が目につく、信州大学教育大学附属長野小学校の近くを通過しました。

 

線路を挟んで反対側に附属長野中学校があり、附属中学前駅が設置されています。

 

柳原駅を通過しました。長野電鉄では基本的に一線スルー化が行われていないようで、線路の切り替え地点であるポイントを、毎回減速して通過します。



ここから村山橋で、千曲川を渡ります。

大正15年から鉄道道路併用橋として使用され、老朽化のため2009年に架け替え完了しました。

 

対岸には村山橋メモリアルパークがあって、旧村山橋の部材を使ったモニュメントやベンチが設置されています。

 

千曲川を境にして須坂市に入り、ここでは反対列車が行き違い待ちをしていました。

 

日野駅周辺では踏切工事が行われており、特急でも速度を落として通過しています。



まもなく須坂駅に到着です。

ここには車両基地が設置されており、こちらには特急スノーモンキーと、東急から譲渡された8500系電車が止まっていました。

 

駅構内の一角には2023年冬に引退した、3500系電車。

マッコウクジラの愛称で親しまれ、東京メトロ日比谷線から譲り受けました。



引き続き終点まで、単線を走っていきます。

架線中なども細くサビサビで、その年月を思い知らされました。

 

徐々に20‰ぐらいの勾配も見られるようになり、山が近づいているようです。

 

ここで渡った松川ですが、驚くほどの赤さ。天気が悪かった訳ではなく、GoogleMapの航空写真を見ても赤く染まっています。

これは小布施町の上流にあった鉱山から、硫化鉄が流れ出ている影響みたいです。



そんな小布施町の中心駅、小布施駅に到着です。

端っこには丸っこい顔の、レトロな電車が停まっていました。

 

こちらは「ながでん電車の広場」、2000系電車が展示されています。

A特急として活躍していましたがHiSEの譲渡を受けて、第一線から退くことになりました。

 

盆地の中を大きくカーブしており、ロマンスカーならではの広い展望を存分に楽しめちゃいます。

 

ポイントが無い単式ホームであれば、トップスピードで一気に駆け抜けていきました。

 

信州中野駅では普通列車と行き違うと共に、湯田中行きを追い越します。

 

かつて信州中野駅からは河東線(木島線)が分岐していました。2002年に廃止されていますが、踏切の先に廃線跡っぽい空間が分かれています。

 

信州中野駅から先はかなりの急勾配、30‰の勾配標が立っていました。

 

さらにカーブも連続し、かなり山の中へ。これまでとは違った路線状況になっています。

 

山を駆け上がるようにして人里が広がっており、田んぼの模様までくっきりです。

 

線路が擦れるキーキーしたフランジ音を立てながら、カーブを走っていきます。

最大40‰の勾配がある長野線、これに対応すべくHiSEには抑速ブレーキの改造が施されました。他にも雪が積もる地域のため、耐雪ブレーキやドアレールヒーターを装備しています。

 

最後の急勾配を駆け上がり、終点の湯田中駅が見えてきました。

 

車止めを正面に、プラットホームに挟まれるようにして到着です。



15:12 湯田中駅 着

列車が到着するとホーム上では、『美わしの志賀高原』が大音量で流れています。温泉の街から歓迎を受けているような、昔ながらの雰囲気です。

 

かつて湯田中駅は2面2線の相対式ホームだったのですが、現在では1面1線の単式ホーム。

列車向こう側が旧1番線ホームで、旧駅舎も残されています。

 

湯田中駅はかつてスイッチバック構造の駅。3両編成以上の列車はホームを一旦過ぎてから、進行方向を変えてホームに停まる必要がありました。

HiSE車両導入を機にスイッチバックが廃止され、ホームも1本になったのです。

 

駅構造まで変えられた列車譲渡。都会を追いやられても、長野では大いに活躍中です。

土日には観光列車「特急ゆけむり〜のんびり号〜」としても走っているので、ぜひ長野で特急ゆけむり号の旅をお楽しみください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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