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【格安グリーン個室】長野電鉄スノーモンキー乗車記 成田エクスプレスE253系の今[2310長野(5)]

2023年10月31日

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長野電鉄長野線の終着駅、こちらは湯田中駅に来ています。

雪の中露天風呂に入るニホンザルが人気の観光地があり、こちらに停まっているのは特急「スノーモンキー」です。

かつて成田エクスプレスで活躍した車両を譲り受け、長野〜湯田中を結ぶ特急列車として活躍しています。

 

今回ご紹介するのは個室車両。成田エクスプレスではグリーン個室として使われていたのが、長野電鉄では1200円という破格で利用可能です。

 

個室を中心に、かつての成田エクスプレスからスノーモンキーになったこの特急車両が、どんな設備になっているのかご紹介できればと思います。

長野電鉄の特急には2種類あり、半分がスノーモンキーでの運行です。

 

今回は湯田中駅からの乗車。改札口で乗車券を見せます。

今回利用する個室含め、A特急1号車の指定席はインターネットで予約できます。

 

指定席は300円、4人用個室席は1200円です。

こちらの個室は1〜4人どの人数でも利用でき、人数が多いほど1人あたり料金が安くなります。



それでは長野寄り、3号車から見てみます。

JR東日本253系電車を譲り受け、2011年に長野電鉄2100系電車として運行開始。

「スノーモンキー」を愛称として、扉横には大きなロゴマークが貼られています。

 

行先方向幕も対応しており、A特急長野行きになっています。

 

車内に入りまして、デッキと客室の間には両開きの自動ドア。

その横にLEDで行き先と号車が表示されており、ここも飛行機マークからスノーモンキーに変わっていました。

 

車内へ入りまして、真っ黒な座席に赤いヘッドカバーが非常に目立ちます。

 

スポーツカーみたいなカラーリングの座席で、格好良さが際立っていました。フランスの鉄道内装メーカーであるコンパンが手掛けたそうです。

 

JR初期デビューとあって、背面テーブルが小さかったりと時代的な古さが所々に目立ちます。

 

読書灯と通風孔も丸い口で、やはり前代のしゃりょうっぽさがありました。

 

頭上の荷物入れは飛行機と同様、完全に閉め切れるタイプです。

 

入り口部分上には車内表示機が設置されています。もちろんスノーモンキーの案内です。



指定席は1号車のみで、それ以外は自由席となります。特急料金100円で利用可能です。

この車両は集団見合い式の座席配列。座席が真ん中に向かって正面を向いており、ぶつかる地点はボックスシートになっています。

 

デッキ部分にはキャリーバッグも置けそうな荷物スペース設けられており、空港特急らしさを感じられました。

 

公衆電話などがあったのでしょうか、通話スペースになった謎の空間もあります。

 

E253系は1991年、東急車輌によって製造されました。

長野電鉄譲渡に伴い、2011年に東急車輌、長電テクニカルサービスで改造。長野線の急勾配でも走れています。

 

ドア上には明らかに後付のスピーカーがあって、ドアチャイムなどここから流れているようでした。



デッキには謎の扉等がたくさん並んでいました。

こちらはかつてお手洗いだったスペースです。

 

現在は機器室とシールが貼ってあります。

長野電鉄にはお手洗い設備のある車両が存在しません。もし備えようとすると汚物処理施設も新たに作らなければならないので、この通り使用停止されたのです。

 

それでも使用中のライト設備は隠されず、残ったままでした。

 

洗面台も撤去されており、台所の調理台みたいになっています。



A特急では指定席として販売されている、湯田中方の1号車へ。

全部の座席が回転させた状態になっていました。

こちらは固定されていないので、どの座席でも進行方向に直すことができます。

 

リクライニングに加え、座面を前方向へズラせるタイプです。

 

ブラインドは山っぽい模様でしたが、これはシミなのでしょうか…?

 

デッキ近く車両端のテーブルは、隣り合った2座席分一緒の細長いものでした。



3両編成を歩き切りまして、列車先頭部までやってきました。

そしてここに設けられているのが、今回利用する個室です。こちらについてはこの後すぐご紹介。

 

乗務員扉はガラス張りになっており、ここから前面展望も見られたんですね。

 

長野電鉄に来てから貫通扉が閉められ、基本的にこの編成だけでの運行となっています。

 

成田エクスプレス時代にはJRと書かれていた先頭部。長野電鉄に来てNER(Nagano Electric Railway)になりました。

 

左側にはスノーモンキー、もこもこした字体で可愛らしいマークです。



それではお待たせしました、今回利用する個室です。

成田エクスプレス時代はグリーン個室だったのですが、「Spa猿〜ん」に。僅か1200円で利用できる個室指定席となりました。

 

個室内はこの通り、フッカフカのソファみたいな黒い座席が、細長いテーブルを挟み、ボックスで並んでいます。

 

扉をガラガラと閉めれば、ちゃんとした個室。

 

しかも上部のスイッチでくもりガラスにすることもでき、ほぼ完全にプライベート空間となります。

 

大きな窓の上にはLEDの表示器が設けられています。

成田エクスプレス時代は英文にも対応していたそうです。

 

座席は電動リクライニングとなっており、座面がせり出してきます。

 

フルで稼働させるとご覧の状態に。

通常座席に比べたら浅いですが、座面の柔らかさもあって非常にゆったりできました。



16:45 湯田中駅 発

湯田中駅を発車しまして、特急踊り子チャイムの後、自動放送が流れました。

 

40‰の急勾配に、急カーブの連続。成田エクスプレス時代には縁のなかった山岳路線です。

 

個室と言ったらやっぱり、寝台個室みたいに使いたいところ。ある程度足を伸ばすこともできました。

 

ちょっと真ん中の肘掛けで追いやられますが、一応横になれます。

 

向かい側の座面をせり出させて、向かいの椅子に橋渡す使い方でも良いかもしれません。



険しい山道を抜けきり、信州中野駅に到着しました。

ここで長野発信州中野行きの普通列車と行き違い。長野線は半分以上単線なので、特急でも行き違い待ちが必要です。

 

外はだんだん暗くなり、出雲市から東京へ向かって出発したみたいです。

 

まもなく小布施駅に到着、この通り日本語なら表示器に対応しています。

 

小布施駅の「ながでん電車のひろば」には、かつて長野線特急で活躍した2000系電車が保存されています。

この車両の老朽化に伴い導入されたのが、元成田エクスプレスE253系電車で、現在の2100系電車だったのです。

 

小布施駅でもう一つの特急車両、ゆけむりと行き違います。あちらも小田急HiSEとして活躍後、こちらへ譲渡されました。

 

指定席を利用されている方は、ほぼいらっしゃいませんでした。それでも車掌さんが検札の間に、指定席の座席を進行方向に回転してくださっています。



都市部へ近づきまして、須坂駅に到着。

ここで普通列車湯田中行きと行き違います。

 

ここには長野電鉄の車両基地が設けられており、東京メトロや東急電鉄から譲渡を受けた通勤電車が停まっていました。

 

長野電鉄は2編成スノーモンキーを持っており、もう1編成がここにいます。

 

鉄道道路併用橋の村山橋で千曲川を渡っていきました。



長野市に入りまして、地下区間へ突入。

まるで東京駅総武地下ホームの、不気味な空間へ潜ったみたいです。

 

権堂駅に到着しまして、長野電鉄の山から地下鉄までの魅力を存分に味わうことができました。

 

そして終点の長野駅に到着、お隣には東京メトロ03系として活躍した通勤電車がいます。



17:34 長野駅 着

湯田中駅から49分、個室の旅を存分に楽しませていただきました。1人で利用しても1200円というこの空間、あまりにも素晴らしいものです。

 

もちろんグループでご旅行の際にも、気兼ねなくお話を楽しめると思います。是非一度ご利用になってみて下さい。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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