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【空港のまちに新幹線駅】小松駅の新幹線駅を見学!伝統あふれる新しい駅とは…[2401北陸新幹線(6)]
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赤く輝く鼓門、夜の金沢駅からスタートです。
あと1ヶ月足らずで北陸新幹線(金沢〜敦賀)が延伸するのを前に、今回ご紹介するのは金沢駅へ来なくなる特急サンダーバード号。
1日50本運行されており、同じ列車名でも停車パターンが豊富です。
中には新幹線終着駅である敦賀駅を通過する便もあり、その一つである特急サンダーバード37号は表定速度(平均速度)が日本一早くなっています。
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【北陸新幹線レベル】国内最速特急サンダバード37号乗車記[2023ダイヤ改正(1)]
普通の通勤電車と同じ線路を走る在来線特急。 そのような特急列車の中で、日本一早く目的地までを結ぶ、それが大阪〜金沢を走る特急サンダーバード37号です。 全体の速度を均した平均速度、表定速度は106.3 ...
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その中で今回ご紹介するのが、特急サンダーバード46号です。
金沢〜福井・福井〜京都ノンストップで、敦賀駅を通過する便。その一方で高槻駅には停車するという、一風変わった停車パターンになっています。
途中までは日本一並の最速達パターンなのに、関西圏では新快速電車と同じレベルに。一体どんな列車になのでしょうか。
特急サンダーバードが出発する、2番線ホームへ上がってきました。
ホーム上の発車標でもこの通り、停車駅は福井・京都・高槻・新大阪・大阪と表示されています。
列車は12両編成で、前寄り3両には旧塗装のサンダーバードが連結されていました。
乗車するのは後ろ側の新塗装9両編成、一番先頭寄りです。
お隣には金沢駅止の、IRいしかわ鉄道が到着。
あいの風とやま鉄道の車両でありながら、幕回し中にはJR西日本と同じ「新快速」種別など見られます。
車内表示器に注目してみると、敦賀を通過しているのに高槻に停まるという違和感が、一行に詰まっていました。
19:08 金沢駅 発
列車は金沢駅を出発。車掌さんによって「停車駅の少ないサンダーバード号です。お乗り間違えの無いようご注意ください。」との放送もありました。
車内表示器でも既に「次は福井」と表示されています。
現在使用されている北陸新幹線車両基地、白山総合車両所近くを通過しました。
金沢駅〜大聖寺駅は北陸新幹線の並行在来線として、IRいしかわ鉄道へ移管されます。
車両基地の近くには北陸新幹線延伸開業と同日、西松任駅が開業予定です。
新幹線延伸区間最初の駅、小松駅を通過しました。
続いてこちらも新幹線設置駅、加賀温泉駅を通過します。ちょうど普通列車を追い抜きました。
北陸本線の最高速度は130km/h、最高速度で突っ走っていきます。
福井県に入りまして、こちらも新幹線駅となる芦原温泉駅を通過です。
まもなく北陸圏で唯一の途中停車駅、福井駅に到着します。
ひと昔前は見晴らしが良かった左側の景色、開業を目前に新幹線ホームが迫っています。
こちらでもホーム上では、停車駅に注意するよう駅員さんが放送なさっていました。
19:53 福井駅 発
福井駅から京都駅、北陸新幹線の終着駅となる敦賀駅も通過し、関西地区まで一直線です。
サンダーバード号が半分くらい停まる、鯖江駅を通過します。
こちら通過時には40km/h台まで速度を落としていました。
福井駅から西へ伸びてきた福井鉄道福武線、終着駅のたけふ新駅が見えてきます。
お隣の武生駅も通過、敦賀行き普通列車を追い抜きました。
鯖江駅よりも武生駅の方が、サンダーバードの停車本数が比較的多くなっています。
この辺りから徐々に速度が復活してきました。
全長13,870mに及ぶ北陸トンネルへ突入しまして、サンダーバード号は高速走行。
トンネル内ではSoftBankやdocomoの電波は繋がりませんが、非常用にKDDIだけ繋がります。
トンネルを抜けまして、列車は敦賀駅を通過します。
左手には北陸新幹線の駅舎が見えています。
新幹線終着駅であるとともに、大阪・名古屋からの在来線特急接続駅。北陸新幹線延伸後は敦賀駅を通過する列車はありません。
特急車両がこのホームへ来ることも通常無くなってしまうため、サンダーバード号で敦賀駅の地上を通過できるのは、今だけの貴重な体験です。
しばらくすると進行方向左手には、敦賀車両基地でお休み中のW7/E7系新幹線を見ることができます。
山の勾配を緩和するループ線からは、左手に敦賀市の夜景を眺められました。
北陸本線と湖西線の分岐駅、近江塩津駅を通過します。
真ん中には2本、おそらく当駅始発の普通列車が止まっていました。
湖西線に入りまして、高架線を中心とした高規格な線路を駆け抜けます。
踏切が無いためスピードを出しやすく、130km/h走行を続けていました。
琵琶湖大橋のライトアップを奥に眺めつつ、京阪神のベッドタウンとして発展する地区まで南下しました。
特急サンダーバード号は1日8本のみ、湖西線内の堅田駅や近江今津駅に止まります。
山科駅を通過し、東海道本線に入りました。
21:19 京都駅 着
福井駅から1時間26分ぶりの停車駅、京都駅です。
次の停車駅は高槻駅、15分で到着となります。
おそらく京都から高槻へ仕事帰りのお客さんを乗せる、通勤特急の役割を兼ねているのでしょう。
特急サンダーバード号は新快速線の走行、普通列車を追い抜いていきました。
新快速と同じ最高速度130km/hで走ります。
サントリーカーブを抜けまして、京都府から大阪府に入りました。
まもなく高槻駅に到着です。
特急サンダーバード号が高槻駅に止まるのは、朝の下り4本と夜の上り4本です。
新快速専用ホームとしても知られる、6番線ホームに停車します。
21:34 高槻駅 着
下車するお客さんの様子を見てみると、4,5人ほど。
スーツを着た方が多かったため、やはり通勤特急のような使い方のために停車しているのでしょう。
高槻駅から乗車される方は見当たらず、そのまま発車。
21:44 新大阪駅 着
東海道山陽新幹線の乗り換え駅、新大阪駅に到着しました。
北陸新幹線は敦賀から小浜を経由し、ここへ至る予定です。
大阪環状線が走る梅田のビル群に囲まれたところで、終点の大阪駅に到着です。
21:49 大阪駅 着
ちょうどお隣には、大阪万博ミャクミャク様ラッピングの大阪環状線がやってきました。
この便の所要時間は2時間41分、高槻駅に止まらない最速達便よりも10分長くかかっています。
関西〜北陸の最速達を担うとともに、関西圏における仕事帰りの需要も拾う、それが組み合わさった結果の停車パターンでした。北陸新幹線敦賀延伸後は見られなくなってしまう光景、ぜひ一度乗車してみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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【JR七尾線復旧】七尾行きサンダーバード17号復活!能登半島地震から運行再開した特急に乗車[2401北陸新幹線(8)]
2024年1月1日に発生した、令和6年能登半島地震。 能登半島を走るJR七尾線も被災し、一時は全線が運休となっていました。 復旧作業を進めてくださいまして、2024年1月22日に七尾まで ...
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