【北陸新幹線 金沢〜敦賀延伸後に対応した記事はこちら】
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【名古屋・大阪→福井の終電】最終サンダーバード乗り遅れても大丈夫! 快速乗継ぎで帰れます[2024ダイヤ改正(11)]
こちらは現在22時の京都駅です。 これから向かうのは福井駅。2024年北陸新幹線の金沢〜敦賀延伸により、これまで金沢行きだった特急サンダーバード号は敦賀止まりになりました。 京都から特急 ...
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こちらは夜の京都駅。大きな駅舎の真下にある0番線ホームからは、北陸への特急サンダーバード号を中心に、数々の特急列車が発着します。
21時台になりまして、最終の特急サンダーバード49号が到着。
駅員さんも「本日最終の北陸へ行く特急列車です」と、終電の案内を行なっています。
これから終点の金沢駅へ行きたいのですが、これは見送ってしまいました。
今回ご紹介するのは、最終の特急サンダーバード号が出た後、今夜中に関西から金沢へ行く真の最終列車です。
サンダーバード49号を見送りまして、指定席券売機へ。
利用するのは東海道新幹線と特急しらさぎ65号、この乗継が真の最終列車で、まだ金沢駅へ行くことができるのです。
ちなみに、サンダーバード発車後の21:31発新快速米原行きに乗車しても、米原駅から特急しらさぎ65号金沢行きに乗車できます。
しかし、京都駅からは新快速より、新幹線を使った方が料金は安いです。
新幹線と在来線特急を乗り継ぐことで、特急料金を半額にできます。その理由は2つ。
1つは、京都駅〜米原駅が特定特急料金となっており、新幹線自由席に低価格で乗車できるため。
もう1つは、新幹線と在来線を乗り継ぐと、在来線特急料金が半額になるためです。
最終の特急しらさぎ65号に乗継げる、最終の新幹線は22:22発こだま768号名古屋行きです。
最終のサンダーバード49号が発車した1時間後となっています。
京都駅より東海道新幹線こだま768号名古屋行きに乗車。
こちらは岐阜羽島駅、米原駅への最終新幹線となっています。
名古屋駅へは最終のぞみ272号名古屋行きがあるので、後続の新幹線でも到達可能です。
22:48 京都駅 発
こだま号は自由席が1〜6、13〜16号車と多いため、指定席よりも空いている傾向にあります。
京都駅〜米原駅は68.1km、津軽海峡を除いて新幹線最長の駅間距離です。
それで990円で乗ることができるのですから、とてつもなくありがたいもの。
22:41 米原駅 着
米原駅で非常ボタンが扱われたため、3分遅れで米原駅に到着しました。流石に在来線は接続を取ってくれるようです。
乗り換え改札を通りまして、特急しらさぎ65号に乗り換えます。
同じように北陸へ行かれる方が多そう、関西から北陸への最終列車として、それなりに浸透しているようです。
発車標には特急しらさぎ65号「金沢」行きの文字。
これから本当に金沢まで行けちゃいます!
東海道新幹線が遅れたため、接続待ちで特急しらさぎ号も遅れることになりました。
特急しらさぎ号は名古屋発着と米原発着の2種類がありますが、こちらは米原駅始発の便です。
この深夜だけを考えれば9両編成というかなり長い編成。翌日も特急しらさぎ号として往復するので、深夜でも長編成で運行してくれます。
特急しらさぎ号の681系は、特急サンダーバード号の683系より古い車両。
車端部でもコンセントは設置されていません。
JR西日本の背面テーブルではお馴染み、紙コップサイズの窪みもありませんでした。
22:48 米原駅 発(遅れ)
滋賀県東部を走る地方私鉄、近江鉄道を横目に出発です。
サンダーチャイムが流れ、新幹線乗り換え待ちによる遅れについても案内されました。
北陸本線を北上し、左手からは湖西線が合流。
関西から北陸を結ぶ特急サンダーバード号は、あちらの線路で琵琶湖の西側を疾走します。
その分岐駅である、近江塩津駅を通過です。
一番奥には0番線ホームがあって、降雪に伴う遅れや運休時に使われます。
滋賀県と福井県の県境をトンネルを抜け、右手には立派な構造物が現れました。あちらは北陸新幹線の敦賀車両基地へ繋がっています。
北陸の玄関口であります、敦賀駅では5人ほど下車されました。
敦賀駅の最終列車は後続の米原駅23:08発の普通列車で、終点には23:55の到着です。
敦賀駅を出発すると要塞みたいな新幹線ホームが現れ、コンコースが明るくなっていました。
全長13,870mの北陸トンネルへ突入、この中では携帯電話の電波が通じなくなります。
北陸本線の最高速度は130km/h、最終列車でも特急の本気を示してくれました。
武生駅に到着しまして、こちらでは10人ほど下車。
お隣の鯖江駅でも、8人下車されました。
山からじろりと横目の眼鏡。深夜だと特に不気味さがあります。
まもなく福井駅が近づく頃、新幹線高架の向こう側には在来線の車両基地が広がっています。
北陸本線を挟んで反対側には、貨物駅の南福井駅が位置します。
福井県の代表駅、福井駅に到着しました。
やはりここで下車される方が非常に多く、米原駅から乗車されていた方のうち、半分くらいは福井駅で降りられました。
最後部に近い8,9号車は、お客さんがおらずガラガラ。
北陸本線の最終列車なので、北陸新幹線敦賀延伸前日は、ここも満席になるのでしょう。
ここで遂に時刻は0時を迎え、日付を越えました。
まだまだ金沢までの道のりは長いです。
こちらも新幹線駅が設置される、芦原温泉駅に到着。
2人下車されまして、1人旅行者っぽい方でした。温泉街までは離れているので、駅前のビジネスホテルに泊られるのでしょうか。
ご覧の通り0時を回っており、発車標を見ると日付を越えた実感が湧いてきます。
加賀温泉駅では1人下車されました。
貨物の主要ルートである日本海縦貫線を構成する北陸本線。深夜に牙城とする貨物列車とすれ違いました。
最後の途中停車駅、小松駅では2人下車されます。
そして北陸新幹線の白山総合車両所を通過しました。
E7系/W7系新幹線がたくさん眠っており、ここから金沢駅までは2015年から回送列車が走っています。
石川県第二の街、白山市の中心駅である松任駅は通過しました。
一部の特急は停車しており、当然普通列車の営業は終わっている中で、こちらは停まりません。
深夜1時を目前にして、終点金沢駅到着の放送が流れます。
当然ながら北陸新幹線や七尾線、IRいしかわ鉄道への乗り換え案内はありません。
ホームの灯に照らされまして、北陸新幹線がお休み中。
これらが敦賀駅までやってくる日も近づいています。
0:50 金沢駅 着
お客さんは福井駅よりも少なく、20人いるかどうか。
列車はすぐに回送幕へ変わります。おそらくですが今日はここでお休みになるのでしょう。
北陸新幹線への乗り換え改札には、柵が閉じられていました。
ちなみに、今回見送った特急サンダーバード49号からは、富山への最終新幹線つるぎ734号に接続しています。富山駅到着時刻は23:59で、新幹線が走れない0時〜6時をギリギリ外れます。
在来線の発車標は全て、『☆☆☆本日の運転は終了しました☆☆☆』。何だか嬉しそうです。
新幹線改札には、重々しいシャッターが閉じられています。
それでも発車標は元気に稼働中、今いないはずのお客さんへ向けて、翌日の始発を案内していました。
木曜夜の深夜1時でありながら、割と人通りがあります。さすがは北陸最大の都市です。
2024年春の北陸新幹線敦賀延伸により、敦賀〜金沢の特急は全て廃止。今回ご紹介した最終列車も何らか変化するものと思われます。
少なくとも、優等列車で0:50に金沢駅へ着く体験ができるのは今だけ。よろしければ是非乗車してみてください。
金沢駅前にも快活CLUBはあるのですが、安い方の店舗を渇望して、繁華街の香林坊まで歩きました。
ホテルはもったいないという方は、どちらもオススメです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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