前回は解体がかなり進んだ小牧駅をご紹介し、桃花台線高架線に沿って歩きました。
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【小牧駅 解体始まる!?】ピーチライナー廃線跡探訪[2020桃花台線 前編]
撮影日:2020年6月4日 ピーチライナーは2006年に廃止されましたが、路線や駅舎が長い間残っていました。実際に2017年の秋には全駅歩いて回り、多くの遺構が残っていたのを覚えています。 それから2 ...
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桃花台西駅に到着です。
駅前に広場のある桃花台西駅。ピーチライナーが走っていた頃には『エステ』というショッピングモールが建っていたのですが、その跡地が広場になっています。
2017年秋からの変化としては、駅名版が割れてしまっていたことくらい。
まあ、広場があってはボールが当たってしまうこともありそうですし、仕方ないですね。
前回は近くの歩道橋からの写真を撮影していなかったので道路とともに撮影。
こうしてみるとどう見ても現役の路線に見えてしまいますね…。
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広場の目の前にピーチライナーの廃駅。桃花台西駅[桃花台線(4)]
上末駅から坂を登り続け、国道155号線上を走っていた桃花台線の高架は北方向へカーブし、僅かな区間、県道453号線沿いを走ります。 県道453号線沿いは住宅も増えてきます。桃花台線の高架下 ...
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高架はカーブして、桃花台の中心街に入ります。
かつてサンクスだったところはイズモ葬祭に、
ショッピングモール『ピアーレ』はアピタだったのですが、MEGAドンキに変わっていました。
桃花台線とは関係ないですが、UNYグループの変遷が見られます。
桃花台線で唯一の地下駅、桃花台センター駅に到着。
ショッピングモールの中は変わりましたが、駅については特に変化ありませんでした。
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途中駅唯一の有人駅・地下駅 桃花台センター駅[桃花台線(5)]
本題とは関係ないですが、道路の向かい側にサンクスがありました。 ちょうどサークルKサンクスのファミリーマート化が激しくなってきた頃で、特にサンクスはなくなってきていたので撮影したのでした。 ちなみにこ ...
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それではいよいよこの2年半で一番変わった区間に入ります。
桃花台線が地下から出てきて、子どもたちが書いたと思われる絵が描かれたコンクリートを過ぎたあたりの丁字交差点。2017年秋時点はここから先の歩道は通行止めにされ、高架の撤去工事がなされていました。
そして、現在は完全に工事も終了したようで、同時にアスファルトも綺麗になっていました。
当時は工事のために立入禁止だったため、高架線側の歩道からは見られませんでしたが、現在では綺麗に切り取られた断面を見ることが出来ます。
反対側の歩道に渡って見ると、高架が一部だけ残されているのが分かります。
2017年秋当時、撤去作業中にはまだ奥の方まで高架がありました。
一回で全て撤去しなかったということは今後も残されるということでしょうね。
2017年秋には歩道橋上やその周辺の高架が残っていましたが…。
今では高架も取り払われ、スッキリしています。
そして、中央自動車道の下をくぐると、
骨組みだけになってしまった桃花台東駅が現れました。
桃花台東駅へ続く歩道橋から撮影。
ループ線のシンプルさと壁などの取り払われた駅舎が調和しているようにさえ思えます。
コンコースからホームへと続いていた階段だけが目的もなく立派に立っています。
なんだか展望台のように見えて、登ってみたくなってしまいますね。
工事用のフェンスで囲まれてはいますが、透明部分から駅舎をしっかり見られます。
基礎部分や柱、階段だけが綺麗に残されています。駅舎がは一気に取り壊されるのかと思っていましたが、一度外側だけ綺麗に取払われるとは思いませんでした。
工事の影響で簡易的な通路にはなっているものの、ループ線の方にも行くことが出来ます。
桃花台線のシンボルとも言えるループ線。駅舎は取り壊されてもループ線はどうなのでしょうか?
立っている位置的にも撤去にはかなり苦労しそうです。
個人的にはピーチライナーが走っていたシンボルとして残してほしいですが、維持費の問題もありますし、そうもいかないでしょうね。
駅前のベンチもパステルカラーに塗られ、駅舎が解体されたらこのあたりはどのように開発されるのでしょうか…。
桃花台東駅の今期の撤去工事はとりあえず終了の模様。次の工期は6/30以降ですから、少なくともそれまでは残ることでしょう。
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ループ橋の終着駅 ピーチライナー桃花台東駅[桃花台線(6)]
歩道をしばらく歩いてきましたが、何やら先が行き止まりになっています。 近付いてみると、桃花台線撤去工事のために通行止めになっているようです。 2017年秋当時すでに高架線撤去が始まってい ...
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続いては桃花台東駅の近くにありました、桃花台線の車庫があったところへ行ってみます。
ここが桃花台新交通の本社があったところです。
この先にピーチライナーの路線を模した門もあるのですが、なんだか近づき難かったのでやめておきました。
ピーチライナーの車庫は道路を挟んで高架線とは反対側にありました。
ちょうど黄色の旗が立っていて、車が停まっている辺りが本社、その手前側が車庫です。
車庫と反対側にはかつて車庫に入るための線路が敷かれていたスペースがアスファルトで整備されていました。
この中は完全に封鎖されていて、今のところ何に使うのか決まっていないようです。
赤が桃花台線の高架線、青が車庫へ入るための線路の場所を示しています。
車庫に入るためにここでもループ線が使われていました。
車庫の部分は駐車場にもなっているものの、ほとんどが草か覆い茂っています。
立入禁止だったので詳しくは見られませんでしたが、洗車場などもあったそうです。
進捗は遅けれど段々と解体の進む桃花台線。
相反するような新交通システムの廃線という違和感を感じてみませんか?
桃ぜひ皆さんも桃花台東駅の最後の姿をご覧になってみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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【黒歴史抹消へ】ピーチライナー廃線跡解体 桃花台東駅ループ線まもなく消える
ここは名古屋の北側に位置する小牧市。 県営名古屋空港の事を示す時、セントレアと区別するため小牧空港と言う場合がありますが、それが小牧の地名を一番聞く機会かもしれません。 小牧駅周辺を車で ...
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