歩道をしばらく歩いてきましたが、何やら先が行き止まりになっています。
近付いてみると、桃花台線撤去工事のために通行止めになっているようです。
2017年秋当時すでに高架線撤去が始まっているということを聞きつけて訪問していたので、本当に撤去工事がされているのだと実感が沸いたものでした。
近くの横断歩道を渡って反対側の歩道を歩くことに。高架撤去工事のための壁が長く続いていました。
なぜか何もないのに一部分だけ撤去がされていました。もしかしたら道路から工事車両を入れるとき、ここから撤去工事を進めやすかったのかもしれません。
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中央自動車道とそのすぐ手前にある歩道橋の辺りに到達しました。
長年高架の撤去が進まなかった桃花台線ですが、一番最初に撤去されたのは中央自動車道の真上の部分です。
そして、その中央自動車道のすぐ近くに桃花台線の終着駅、桃花台東駅がそびえ立ってます。
桃花台東駅へ向かう歩道橋から中央自動車道の方を見てみると、確かに高速道路の真上の部分は撤去されていました。
しかし、それでも必要最低限に留められていますね。
桃花台東駅は何ともシンプルな、特徴のあまり無い駅でした。終着駅ではありますが、無人駅です。
入り口部分はタイル張りの階段になっている、質素なものです。
こちらの駅もガラス部分は板で塞がれているものの、他には特に手は加えられていないようです。
桃花台線の高架を撤去に必要な費用は約100億円と言われています。ピーチライナーの赤字額は2005年までで約65億円とされており、撤去が中々進まない訳です。
15年で廃止になったピーチライナーですが、高架を撤去するのは運行期間より時間が掛かることでしょう。
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さて、それでは桃花台線の終着駅ならでは、ループ線のご紹介です。
桃花台線の車両にはドアが片側にしかありませんでした。これは運転台を先頭だけにつけること、そしてドアを片側にすることによって車両の費用を抑えるためです。
そのため、列車は終点に到着すると折り返すのではなく、ループ線を通って小牧方面へ向かうようになっていました。
車両コストを抑えるために生み出された新交通システムのループ線、この立派な構造物は圧巻です。
正直いつまでも残してほしいと思います。
ピーチライナーは桃花台東駅を終点とするのではなく、高蔵寺まで延伸する計画がありました。
そのためループ線の内側に高蔵寺まで延ばすための高架を接続できるようになっています。
晴天の空に曲がったコンクリートの高架がそびえ立つ、なんとも不思議な光景です。
2020年5月現在、すでに桃花台東駅の駅舎は骨組みだけとなったようで、ループ線だけが残っているそうです。ぜひともまた訪問したいと思います。
そのときには今回ご紹介できなかったピーチライナーの車両基地跡も見に行きたいですね。
帰りも歩くのはつらすぎるのでピーチライナーに代わって運行されているあおい交通のピーチバスで小牧駅へ戻りました。
最後にピーチライナーの乗車券が見つかりましたのでそれをご紹介します。
幼稚園の頃父に連れられ、廃止3日前に乗りに来たことがありました。そのときに記念購入したと思われるものです。
桃の花とPEACH LINERと描かれた地紋になっています。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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