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【意味のない停車?】桔梗が丘駅にアーバンライナーが停まる理由

2021年2月15日

 

近鉄名古屋駅からアーバンライナーで大和八木へ向かいます。

現在では特急ひのとりが名阪特急の看板となっていますが、今でもアーバンライナーが名阪間の輸送を担います。

 

名古屋から難波まで長距離を結ぶアーバンライナー、停車パターンは多いものと少ないものがありますが、この列車は大変停車駅が多いです。
特に桔梗が丘駅にアーバンライナーが停車するのは非常に珍しく、土日では1日1本、平日では2本だけで大阪方面のみです。

 

しかも停車する理由を考えると中々面白いものでした。まずはその列車に乗っていきましょう。

地下駅の近鉄名古屋駅を出発しました。

毎度のように見ていますが、左手にはJR東海の車両が停まっていて、奥には笹島の再開発されたビル群が見えます。

 

乗車率は結構低く、ガラガラの車内。
通勤客ばかりかと思っていたのですが土日ということもあり、服装は旅行らしい人が多かったです。

 

しばらくすると日が登ってきました。

非常に眩しい東の空、これから長い旅行に出るところだったのですが、その幕開けに相応しい良い景色を眺められました。

 

2020年夏に新しい駅舎となった桑名駅を発車しました。駅前はかなり発展している街です。

参考
新駅舎・橋上化によってイメージが一新した桑名駅【桑名駅前編】

JR関西線で先日橋上駅に生まれ変わった、桑名駅へ来ました。   かつてはかなり古かった桑名駅ですが、ものすごく綺麗に整備され、様々なアイデアが詰まった駅へと変貌しました。 ここは近鉄、JRを ...

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次は三重県一の都市、近鉄四日市駅に停車。

 

コンビナートからも威勢よく白煙が出ています。

 

特急も多く停車する鈴鹿市の白子駅にも停まります。

 

しまかぜ以外全部の列車が停車する津駅にも、もちろん停車しました。

ここまで停車してきた駅は何ら不思議ではなく、アーバンライナーの乙特急が停車することも多い駅たちです。

さて、伊勢中川のデルタ線を通って大阪方面へ。
向こう側には、大阪から伊勢へ向かう特急列車の走る姿が見えます。

 

近鉄大阪線に入り山がちなところへ、青山トンネルに入りました。



伊賀神戸駅に停車しました。

特急はこの駅に毎時1本以上停車しますが、アーバンライナーが停まるのは朝夕時間帯のみになります。
右奥に見えるのは伊賀鉄道の忍者列車。2007年に近鉄から切り離され、運行を続けている鉄道です。

 

さて、次に停車するのが桔梗が丘駅です。

 

大阪難波駅からやって来た始発の特急ひのとりとすれ違い。

 

駅に近くなってくると一軒家を中心とした家々が立ち並びます。
全体的に同じようなデザインというところがポイントです。

 

この辺りには名張市にある大規模な住宅地、桔梗が丘住宅地が広がっており、これらは近鉄の分譲住宅となっています。ここには6000世帯近くもの方がお住まいとのことです。

 

ここに停車するのは住宅地から大阪方面へ通勤する方の需要を拾うためですが、実際にはそこまで停車する必要が無いというのが実際のところです。



それは隣の駅が名張駅で、特急が多く停車する駅だから。

しかも桔梗が丘にアーバンライナーが停車する3分前、7:52の急行列車に乗れば、名張駅から同じアーバンライナーに乗車できてしまうのです。

 

それでもわざわざアーバンライナーを停車させているのは、近鉄が桔梗が丘駅の住宅を販売する際、いわゆる広告になるようにしているのだと思います。

 

鉄道と不動産を絡めた事業をしている、そのことがよく感じられる列車でした。

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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