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【修悦体】不思議な文字の案内サインがありました。(名古屋地下鉄 上前津駅)
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名古屋市営地下鉄にはたった1区間、0.8kmだけの路線があります。
平安通駅から上飯田駅まで、その先は名鉄小牧線へ直通する上飯田線です。
この路線は地下鉄第7号線として、当時は上飯田から金山駅まで結ぶ路線と計画されていました。
途中、市役所駅でも名城線と乗り換えが可能、丸の内駅は鶴舞線、桜通線とも乗り換えできる大きな駅になる予定でした。
しかしその後計画は縮小、平安通駅から丸田町駅へ向かう路線に変更されています。
今回やってきたのはそんな中でも3路線の乗換駅となる予定だった丸の内駅。
第7号線の用地の他、様々な見どころのある面白い構造の駅となっています。
上飯田線計画の名残
第7号線は市役所駅を出た後南へカーブ、丸の内駅が設置される予定でした。
また、鶴舞線の赤池駅近く、日進工場から第7号線へ車両を入れるため、第7号線と鶴舞線を繋げる北回り連絡線が作られるはずだったとのこと。
それを見られるのが鶴舞線ホームの上小田井方です。
見やすくするためにいじっていますが、先程と同じ写真になります。
真っ直ぐ進む鶴舞線に対して、右側に見られるスペース、これが北回り連絡線へ続くはずだった場所です。
丸の内駅にはこのような連絡線で、現在使われているものもあります。
それが鶴舞線と桜通線をつなぐ南回り連絡線。
敷設理由はさっきの北回り連絡線と同じ、日進工場から鶴舞線を通り、桜通線へ車両を入れるために敷かれています。
これを見られるのが鶴舞線ホームの赤池方。
左へ向かう線路が桜通線への南回り連絡線になります。
桜通線地下2階のコンコースに上がってきました。
改札内お手洗いの右側には機械室のような扉があります。
この奥には、第7号線ホームへ乗り換え通路の空間があるそうです。
バリアフリーで生まれた謎構造
同じ桜通線のコンコースには鉄格子のはめられた、不思議な扉があります。
少し覗いてみると長い長い通路が延びた空間が広がっていました。
この通路の行き着く先を改札外へ出て確かめてみましょう。
鶴舞線改札の方向へ向かっている途中に見えて来るのは謎の階段です。
さっき改札内で見た通路はここにつながっています。
ここはかつて桜通線と鶴舞線を改札内で乗り換えるために利用されていた連絡通路です。
蛍光灯の左の天井に線がありますが、これに沿って左側はかつての改札内。真っ直ぐ進めば改札内で鶴舞線へ乗り換えられました。
また、第7号線ホームが延伸した暁にはそのプラットホームまでこの通路がつながる計画。
改札内で3路線をきちんと乗り換えできるように設計していたそうです。
振り返って先ほどと反対方向から見ています。
天井の線に沿って右側が改札内でしたが、バリアフリーの工事により一体化。
バリアフリー化のためには改札外スペースを拡大する必要があり、改札内外を分ける壁が撤去されたのです。
階段を登ってきました。
天井の蛍光灯に挟まれた線に沿って、左がかつての改札内乗り換え通路、右が現在の鶴舞線改札方面になります。
鶴舞線への改札内乗り換えのルートは、大体緑色で塗ったところでした。
今ではガラスで行き止まりにされており、エレベーターを見るだけです。
鶴舞線の改札へ向かってカーブした通路をずっと歩き続けます。
こちらのカーブに何となく親近感がある人は相当鋭い方。
この通路は先程ご紹介した鶴舞線と桜通線を結ぶ連絡線の上に作られており、まさに鉄道路線と同じカーブを描いているのです。
先へ進むと改札内の通路と合流、左が改札内,右が改札外になります。
実際にはガラス張りですが、一見乗り越えられてしまいそうな不思議な感覚です。
今回はなかなか説明するのが難しかったですが、丸の内駅のポイント、お分かりいただけたでしょうか。
上飯田線の計画の名残から、バリアフリーで生み出された不思議な構造、その面白さをお伝えできていればと思います。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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