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【唯一の新幹線踏切】ドクターイエローが地上を走る!西伊場第1踏切

2024年10月19日

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【引退前】ドクターイエローのバスが誕生!幸せの黄色いバス運用

東海道山陽新幹線において、線路や架線の状態を点検する、ドクターイエロー。 なかなかお目にかかれないことから、見ると幸せになるとして人気の新幹線です。   2025年1月にはJR東海の、202 ...

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見ると幸せになると言われる黄色い新幹線、ドクターイエロー。

走りながら線路の検測や架線状態を確認できる車両で、東海道山陽新幹線を支えてきました。

 

JR東海浜松工場におけるイベント開催に合わせ、ドクターイエローはその目玉に。

その浜松工場へ入る線路上には、東海道新幹線で唯一の踏切があります。

 

新幹線の踏切というだけでも珍しいのに、ドクターイエローが走るという超レアな現場!

その姿を納めに行ってみました。



浜松工場へドクターイエローが入る前日の10月17日、こちらはお昼の新大阪駅です。

摂津市の鳥海車両基地に置かれていた、ドクターイエローが27番線ホームにやってきました。

 

折り返し東京の大井車両基地へ回送されるため、東京方の前照灯が灯されます。

元から蛍光色の黄色が目に入っているので、パッと点くまでそのことに気づきませんでした。

 

ドクターイエローと言われる新幹線923形電車は、700系新幹線と同じ形をしています。

東海道新幹線からは2020年春に姿を消した、700系新幹線。山陽新幹線で走っているとはいえ、この流線形に懐かしさを感じます。

 

こちらはJR東海のT4編成。

ドクターイエローは、JR東海車が2025年1月、JR西日本車が2027年目処に引退することが発表されています。

こちらの車両はあと3ヶ月後に引退です。

 

列車は7両編成。扉はあるものの、ホームドアはもちろん開きません。

 

車内にはさまざまな機器が積まれています。窓の間隔が広い場所もあったり。

 

また、ドアがない部分も存在します。

 

通常の新幹線と比べ、ドアの幅が1.5倍くらいあります。

旅客車両の業務用扉に似ており、おそらく機器を搬入するためでしょう。

 

のっぺらぼうの車体に号車シールが貼ってあったり、その位置が違ったりと、細かいところを見ると結構面白いです。

 

26番線ホームから何本か、旅客列車を見送っていきます。

 

ドクターイエローが来ることを知っていた鉄道ファンに加え、親子連れや出張サラリーマンも加わる大人気っぷり。

 

15分ほどの停車時間ののち、京都方面へ発車していきました。



10月18日、翌朝の浜松駅です。

名古屋へ通勤の方々で一杯のこだま号、のぞみ号が追い抜いていきます。

 

ドクターイエローは6時過ぎに大井車両基地を出ており、浜松へ向かっています。

8時頃に浜松駅を通るはずで、900番台の回送表示が出ると思ったのですが、まだ先みたいでした。



新幹線は「主な区間を200km/h以上で走る鉄道」と定義されています。

いくらブレーキ性能に優れているとはいえ、285km/hの高速鉄道はすぐに停まれません。そこで、新幹線には一切踏切が無く、高架やトンネルが基本になっているのです。

 

今回の踏切に関しては特別で、東海道新幹線から浜松工場への引き込み線に存在するもの。

高速走行は行わないため、通常の在来線と同じように踏切があっても問題ありません。

今回ドクターイエローが通るのは、10月19・20日に浜松工場でイベントが行われるため。ドクターイエロー2編成が展示されるので、それに合わせた回送でした。



浜松駅から20分ほど歩き、JR東海浜松工場の近くへ来ました。

こちらが東海道新幹線の通る、唯一の踏切。西伊場第1踏切です。

周辺には多くの鉄道ファンが詰めかけており、人気の高さが伺えます。

 

7:56、線路上で閉まっていた柵が開きました。

 

警笛を鳴らして、浜松工場より事業用車両が来ました。

 

と思ったら踏切あたりで引き返し、退場…。

 

再び踏切が鳴って、今度はその先へと進んでいきました。

 

8:09、事業用車両が戻ってきました。

これからドクターイエローが走るので、その安全確認を行なっていたのでしょう。

 

ここで再び柵が閉められました。

踏切正面遠くの方には、東海道新幹線が横断しています。

 

次々通過していくN700系の中、ゆっくりと黄色い新幹線がやってきました。ドクターイエローです!

 

時刻は8:15。浜松工場への引き込み線へ入る分岐点へ向かい、見えなくなりました。



かなり長い間停まっており、なかなか姿を現しません。

 

と思っていたら8:42、柵が開きました。社員の方もいらっしゃって、安全管理をしてくださいます。

 

そして、遂にドクターイエローが見えてきました。茂みからチョロっと目を覗かせています。

 

鳴動する踏切の手前、7両の巨体がクグッとカーブしてきました。

 

そしてついに踏切へ差し掛かりました。

踏切を渡っている特別感に加わり、地上の同じ高さで見られるからこそ、迫力が違います!

 

カモノハシの平べったいくちばしが際立ち、窓が少ない分ぬりかべみたい。

 

蛍光色の黄色も相まって、特別な新幹線なんだと知らしめられました。

 

ドクターイエローはそのまま、車庫入れられます。

 

線路近くには、踏切高架位置の標識も刺さっていました。

 

工場の建屋みたいな車庫へ、のそのそと入ります。

 

踏切近くの柵が閉じられ、ドクターイエローは明日までおやすみです。



今回は東海道新幹線が走る唯一の踏切で、ドクターイエローの姿を見てきました。

狙って見に行ったとしても幸せを感じられる、唯一無二の新幹線です。

 

ドクターイエローの完全な引退は2027年以降。とはいえ残り時間の少なさを感じざるを得ません。ぜひ偶然にでも目にする機会を大事にして行きたいです。

最後に、事故やトラブルの起こらないよう現場へ出てくださった、職員の方々へのお礼とさせていただきます。

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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