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【米原→敦賀ノンストップ】終電快速が各駅停車に… 深夜1時着のハピラインふくい[2024ダイヤ改正(7)]
北陸新幹線敦賀延伸に伴い、0時〜6時に新幹線が運行できない都合上、新幹線へ接続できない特急しらさぎ65号が廃止されました。 その代わりにJR西日本が米原〜敦賀で設定したのが、米原駅22: ...
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青森・新青森〜秋田を結ぶ、特急つがる号。
2002〜2010年まで、八戸〜青森・弘前で運行されていたのが始まりです。
東北新幹線が八戸駅から新青森駅まで延伸されたことを受け、この列車は廃止。一方で青森〜秋田で走っていた特急列車と統合し、現在の運行形態になりました。
2016年春までは5往復走っていましたが、うち2往復を普通・快速列車へ格下げする形で減便。
そして2024年春のダイヤ改正で3往復のうち1往復が、停車駅の少ない「スーパーつがる」号になりました。
JR東日本において「スーパー」を冠する特急は、2018年春のダイヤ改正で廃止された、「スーパーあずさ」以来6年ぶりの復活です。
北東北でいきなり復活したスーパー特急、スーパーつがる号で新青森駅から秋田駅へ行ってみました。
今朝は大宮駅から東北新幹線に乗車し、新青森駅へ来ました。
はやぶさ号が新青森駅に到着する時、車掌さんによる乗換案内でしっかり「スーパーつがる2号」とアナウンスがあります。
また、新幹線乗り換え改札上のLED発車標でも、特急スーパーつがる2号の文字。一方で途中停車駅については、次の停車駅しか表示されていませんでした。
在来線改札上にあるLED発車標についても、同様の案内です。
駅員さんによる途中停車駅の案内放送があり、浪岡駅に停車しないことが強調されていました。
特急つがるは昼間を中心に、3往復の運行。そのうち1往復が特急スーパーつがるになりました。
改札内にある液晶ディスプレイ発車標でも、停車駅は次の駅だけです。
東北新幹線の高架橋と直交している、在来線ホームへ来ました。
スーパーつがる2号の停車駅は、新青森, 弘前, 大鰐温泉, 大館, 鷹ノ巣, 東能代, 秋田です。
つがる号停車駅のうち、浪岡, 碇ケ関, 二ツ井, 森岳, 八郎潟には止まりません。
乗車位置案内についても、わざわざスーパーつがる1本のために貼り直されています。
指定席券にはしっかり、スーパーつがる2号の文字が書かれています。
新幹線と在来線特急の乗継割引は3月15日をもって廃止されたため、スーパーつがる号の特急料金が半額になることはありませんでした。
青森駅を12:40に出発した、特急スーパーつがる2号が到着。E751系電車が使用されています。
発車標や停車位置案内など至る所で「スーパーつがる」の文字を目にしましたが、こちらの行き先表示器は「つがる」のまま。
本数も1往復だけと少ないので乗り間違いはほぼ無いと思われ、そんなに気にしなくてよさそうです。
という訳で、新青森駅より特急「スーパーつがる」秋田行きに乗車します。
車内表示器の列車名や停車駅案内については、しっかり対応していました。
12:47 新青森駅 発
新青森駅を発車しまして、スーパーつがる2号の自動放送が流れます。
車内表示器の停車駅案内も走行中に2周表示されました。
特急つがる号の停車駅、浪岡駅を通過しました。
2018年春のダイヤ改正で特急つがる号の停車駅になり、特急停車は臨時を含めても2年3ヶ月ぶりだったそうです。
五能線の分岐駅である、川部駅を通過しました。
撮り逃してしまいましたが、一駅手前の北常盤駅で橅編成のリゾートしらかみ1号とすれ違いました。
次の停車駅は弘前駅です。青森市、八戸市に続いて県内第三の都市で、特急つがる号が弘前止まりで運行されていただけあります。
新青森駅の発車標では途中停車駅が全て流れていませんでしたが、弘前駅では流れています。
やはり新青森駅も、全停車駅を流すべきな気がしますが…。
13:15 弘前駅 発
弘前駅で半分くらい、お客さんが入れ替わりました。
石川駅を通過しまして、弘南鉄道大鰐線と立体交差しました。
最近になって廃止されるのではと言う話がよく出てくる、ローカル線です。
大鰐温泉駅に到着しました。この車両からも5,6人くらい降りて行かれまして、割と利用者が多いみたい。
先ほど立体交差した弘南鉄道大鰐線は、中央弘前駅から大鰐駅に至ります。
弘前市の中心部から大鰐温泉に行くなら、弘南鉄道も比較的便利です。
続いて特急つがるの停車駅となっている、碇ケ関駅を通過。
平川市内唯一の特急停車駅ですが、市の中心部から大きく離れています。
弘南鉄道江南線の平賀駅が市の代表駅です。
奥羽本線はいよいよ山間部へと入って行きました。
その中にある津軽湯の沢駅は、2018年から冬季全列車が通過しています。
矢立トンネルで県境を越え、青森県から秋田県に入りました。
トンネルを抜けた先で、奥羽本線は上下線で二手に分かれます。
青森方面の線路は1955年の複線化で新しく作られ、2404mの松原トンネルで山を貫きます。
まもなく大館駅に到着です。
2023年10月に新駅舎が供用開始され、大きく生まれ変わっています。
残る途中停車駅は2駅のみ。こうしてみるとかなり停車駅の数が絞られていますね。
北秋田市の代表駅、鷹ノ巣駅に到着しました。
秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線の起点で、秋田新幹線の角館駅へ至ります。
鷹ノ巣駅到着時には急行もりよし3号が乗換案内されていて、それらしい列車が止まっていました。
特急つがるが停車する、二ツ井駅を通過します。
2006年に能代市と合併しましたが、旧二ツ井町の代表駅です。
東能代駅に到着しました。
向こうには観光列車リゾートしらかみくまげら編成をモチーフにした、待合室が見えています。
川部駅で分岐して行った五能線は、日本海側を経由して東能代駅に至ります。
能代市の中心部は五能線で1駅の能代駅周辺ですが、東能代駅もその乗り換え駅として重要な駅です。
東能代駅から秋田駅まで50kmぐらいですが、次はもう終点の秋田駅。
特急停車駅の間隔が、北海道レベルです。
特急つがる号が停車する、三種町代表駅の森岳駅を通過しました。
かつて日本で2番目の広さを誇った湖で、干拓が行われた八郎潟が見えています。
その玄関口でもある八郎潟駅ですが、特急つがる号が停車する一方でスーパーつがる号は通過します。
特急つがるの最高速度は95km/h、停車駅の少ないこの区間では、トップスピードで駆け抜けてくれました。
JR男鹿線が合流してきまして、分岐駅である追分駅を通過。
秋田貨物駅を通過していたら、間も無く終点秋田駅に到着の放送が流れました。
なまはげを連想させる男鹿線の蓄電池車両、ACCUMに迎えられつつ秋田駅に到着です。
15:12 秋田駅 着
この列車は折り返し、特急つがる43号青森行きになります。
これまで特急つがる号は通常通り、1〜6号と付けられていました。今回特急スーパーつがる1,2号が設定されたことにより、特急つがる号は41〜44号となりました。
やはり行き先表示器の列車名は同じ、特急「つがる」でデザインも同じでした。
青森〜秋田の所要時間は、特急スーパーつがる号で2時間31.5分。
特急つがる号は2時間45.5分(上下4列車平均)で、14分短縮されています。
朝夕は通勤通学や買い物に出られる方もいらっしゃるので停車駅を残しつつ、日中は停車駅を減らして所要時間を短くし、旅行者の利便性を向上したのではと予想されます。
特急スーパーつがる号の停車駅について、新青森駅ではそんなに注意喚起を見ませんでしたが、秋田駅では改札前で大きなモニターを設置。かなり注意を引きつけていました。
全国の特急列車の中でも、少々地味な存在である特急つがる。
スーパー特急化による利便性向上が、少しでも好評になったら良いなと思います。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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