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【関西→高松夜行】深夜1時フェリー個室で行く!ジャンボフェリーりつりん2乗船記
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成人の日を迎えた早朝、高松駅に来ています。
四国島内だけでなく、本州方面へ瀬戸大橋を渡る特急も運行しているJR四国。繁忙期には普段と車両が変わったり、普段と違った系統で運行したりします。
これによって、時には並走が起こったりも。お盆や年末年始だけ見られる、特別な四国特急たちのご紹介です。
まずご紹介するのは、特急しまんと1号中村行きです。
高知駅を越えて走る唯一の特急列車となっており、高松駅から土佐くろしお鉄道中村線の中村駅まで結ぶ、長距離特急。
特急南風・しまんと号は新型車両2700系気動車で統一されているのですが、この繁忙期には特急しまんと号で旧型車両2000系気動車が使われます。
特急南風や特急うずしおの増結で2700系が出ずっぱりなので、特急しまんと号の一部は2000系気動車を使うことになるのです。
お隣には特急うずしお号が入線。こちらは2700系と少し違いますが、ほぼ同じ顔の新型車両2600系気動車。
これらが並ぶ光景も、中々見られなくなってしまいました。
せっかくなのでこの特急しまんと1号、お隣の坂出駅まで乗車してみることにします。
ディーゼルカーならではの振動を響かせ、車掌さんによる長い放送が流れてきました。このロングラン特急自体も、ぜひ乗り通したい列車ですが…。
坂出駅に到着しまして、ここで下車。
マリンライナーが発着する瀬戸内に2000系気動車がいる、何とも違和感ある光景です。
次は繁忙期とあまり関係ないのですが、寝台特急サンライズ瀬戸号の琴平延長に関連するもの。
しかし、残念ながら車両点検のため40分ほどの遅れ、この日の琴平延長は中止になってしまいました。
土讃線の多度津〜琴平は電化されていますが、その方式は簡易的なもの。
そのため大きな出力が要るサンライズ瀬戸が走っている時間帯、他の普通列車は気動車に差し替えています。
平日では各駅停車琴平行きとして走るこちらの電車も、多度津駅で気動車の琴平行きへ乗り換えることになるのです。
右手には今回のテーマともなります、宇多津のデルタ線が見えてきました。
松山方面から本州、高松方面から本州、そして松山と高松を結ぶ線路が三角形を作っています。
宇多津駅2番線ホームには、特急しおかぜ号が入線してきました。
これからご案内するのは、普段どおりの運行系統で走る松山行きの特急。
まずは岡山からの特急しおかぜ号が入線です。
続いて高松からの特急いしづち号が到着。
一旦停止して作業員さんが乗り込み、貫通扉を開けて連結作業を行います。
ここで連結完了しまして、岡山からの特急しおかぜ号と、高松からの特急いしづち号が一緒に松山へ向かうのです。
逆方向でも通常では、宇多津駅でいしづち号としおかぜ号が連結を外し、発車していきます。
しかし、多客時では異なる運行方法が取られるのです。
お盆や年末年始など繁忙期、特急は本州方面への輸送力を強化します。そのため、高松駅へ向かう特急しまんと・特急いしづちの一部は、多度津駅や宇多津駅で乗り換えが必要になるのです。
まずは特急いしづち6号高松行きが到着。
続いて特急しおかぜ6号が入線してきました。
普段なら5両の特急しおかぜ号と3両の特急いしづち号を連結して松山から来ますが、繁忙期は岡山への需要が高まるため、8両編成での運行。
これ以上連結はできないので、別に特急いしづち号を用意し、対面乗換して貰うことになるのです。
宇多津駅では1分差での発車、高松と岡山それぞれへ向かっていきました。
高知方面からの特急しまんと号と特急南風号でも、同じようなことが起きています。
まずは宇多津駅始発の特急しまんと4号が、回送列車として入線してきました。旧型車両2000系気動車での運行です。
先頭のヘッドマークがくるくる回り、南風、しまんとへ変わっていきます。
そして高知からやってきました、特急南風4号岡山行きが到着です。
高松へ行きたいお客さんは、ここで特急しまんと4号へ乗り換える形になります。
特急しまんと4号が、一足早く高松方面へ出発。
ちょうど2000系の姿が見えなくなったところで、特急南風が瀬戸大橋方面への線路を登っていきます。
続いてご紹介するのは繁忙期に宇多津駅で誕生する、気動車特急の8両編成です。
徳島からの特急うずしお6号と、高知からの特急南風6号がここで連結することで生まれます。
まずは徳島駅から高徳線を走り、高松駅で進行方向を変えた特急うずしお6号が入線です。
今の所3両編成ですが、先頭は8号車と大きな数字になっています。
ここで高知からやって来ました、5両編成の特急南風6号が入線です。
一旦停止しまして、作業員さんが乗り込まれます。
ゆっくり動いていき、特急うずしお6号と連結。8両編成のディーゼル特急が完成しました。
5両中4両はアンパンマンラッピングの編成でしたが、通常塗装の中間車が挟まれており、車両運用の柔軟性が高い気動車ならではの光景となっています。
先頭から見てみますと、その長さには圧倒されるものがあります。
立派な胴体が連なっているおかげで、キリッとした目にも合うものです。
うずしお号と南風号が連結し、宇多津駅を出発。
長い体を上へくねらせる様に、瀬戸大橋へ向かっていきました。
この直後、1番線ホームには特急いしづち5号多度津行きが入線して来ました。
先ほどは宇多津駅で連結作業を行っていた、特急いしづちと特急しおかぜ。
今度は特急しおかぜ号が長編成で運行しているため、特急いしづち号多度津行を運行し、宇多津駅で乗り換えてもらう方式をとっています。
高松駅からやって来ました、2両編成の特急いしづち5号多度津行きです。
この直後、特急しおかぜ5号が入線。高松から松山へ行きたいお客さんは、ここで乗り換えることになります。
四国特急の並走、あまりに良すぎる!! pic.twitter.com/Oi5Cd85OKW
— パスケース (@Pass_Case) January 8, 2024
ちなみに夕方撮影したものですが、タイミングが合うとこのように並走するようにして入線する姿を見ることも。
ここから先も複々線になっている訳ではないので、特急いしづち5号多度津行きが先の発車です。
元々8両編成でやって来ました、特急しおかぜ5号もそれに続きます。
ちなみに2023年夏も同様の系統で運行が行われましたが、特急しまんと号多度津行きに8600系が充当されています。
普段ではありえない、グリーン車付電車特急のしまんと号。ここまでの珍しい光景が見られる場合もあるのです。
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今回は繁忙期に見られる、四国特急に密着しました。
需要に合わせた増結により、運行系統まで変えて走らせている状況。ぜひ次のお盆にはその様子を見に行ってみてください!
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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